やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

2022年もあとわずか…なので総括<その2> イマドキの「英検」と,激レア「中卒認定試験」

「英検」は日本英語検定協会が実施の「実用英語技能検定」というやつで、5級〜1級までのレベルがあって・・・『受験経験あり』という人も多いかと思いますが。

 

では「中卒認定試験」は?

ざっくり言うと

受験できる人👉 (日本の)中学校を卒業していない人

これに合格したら👉(日本の)高校の受験資格が得られる!

という試験なんですが、これってかなりレアな試験かと・・・。

だって日本の中学校ってよっぽどのことがない限り卒業できるでしょう?

出席日数が足りてるとか足りてないとか、高校や大学みたいにシビアなことは全くなくて、学校に籍さえ置かせてもらっていればしかるべき時期が来たら卒業証書がもらえる…というのが現状だと思います。

 

 でも、ごく稀に、気がついたら(…というのは大げさだけど💦)「あ、うちの子、中学校の卒業証書もらってない。」ということも実際あるわけで。

 例えば、これまでもホームスクーリングと称していわゆる「学校」には通っていなかったけど、そのまま父親の転勤に伴って海外に行った場合(我が家のことですが)。

年齢的には15歳を過ぎたので、そろそろ通信制の高校で学ぶことも考えようかと、進学希望のN高に、まず「海外からの受験も可能か」…などを問い合わせてみたところ。 

そもそも中学を卒業していない場合は受験資格がないと。

そうか。

天下のN高でも(笑)やっぱり中卒の資格がないと受験できないんだー。

 

となると選択肢は1つ。

「中学卒業程度等認定試験」つまり「中卒認定試験」を受けて合格せねば。

 

ということで、

今年(令和4年度)の中卒認定試験実施日である10月20日に合わせて、夫と息子はインドから一時帰国したのでした。

 

さて、周りを見ても受験経験者など見当たらない「中卒認定試験」

 

受験科目は?

受験地は?

受験者数ってどのくらい?

その難易度は?

合格率は?

と分からないことだらけでしたが、実際に受験者保護者としてこの試験に関わって分かったこと、感じたことなどを以下に簡単にまとめます。

 

 今年度(令和4年度)の実施内容についてはこちらの文科省のページからも具体的な情報が得られますので、ご興味のある方はどうぞ。

www.mext.go.jp

 

 まず、嬉しかったのは

願書提出などの手続きがそれほど煩雑ではなかったこと。

 我が家の場合、生計維持者が海外にいるとか住民票が日本にないとかで色々な手続きがどうも面倒くさくなりがち…だけど、今回は願書に貼る写真もインドの自宅で撮ったデータを使って用意できたし(背景がどうとかサイズがどうとかの細かすぎる指定は無し)、「受験案内」に書かれているもの以外に追加で書類を用意する必要もなく、願書提出期限の10日ほど前まで諸事情で(・・・って、コロナですが)完全隔離状態にあったにも関わらず、無事期限内に願書を提出(郵送)することができたのは本当にありがたかったです・・・

 

●受験科目:主要5教科

でも「英語」に関しては一定のレベルに達している受験者は免除あり。例えば「実用英語技能検定(いわゆる英検)で3級以上」

また、外国籍などの受験者の場合、漢字にふりがなが付いた問題冊子での受験が可能という特別措置もあり。

 

●受験地:全国各地

各都道府県に1箇所ずつ試験会場が設けられているようで、埼玉県の場合は県庁近くの「県民健康センター」でした。

 

●受験者数:決して多くはない。

今年度の受験者数は公式に発表されていないようですが、昨年度は95人

全国で95人

試験会場は全国47都道府県に設けられているけれど、受験者ゼロのところもありそう。ちなみに今年度の埼玉県の受験者は、確か4人…と言っていたはず(受験者本人の談)。

小さな会議室(?)みたいなところに机並べて、そこで4人。 

テレビのニュースで見るような大教室に受験者がだーーーっっと並んでいるようなところで受けるのかも?などと思っていた我が家の受験者は、おかげで全く緊張もせず終始リラックスして受けられたそうです。

 

●難易度は?:中学校卒業レベル・・・?

と言われてもよく分からない、というのが正直なところ。

実際、試験問題も公開されているので、それを見るのが一番かと。

そういえば、今年度の国語の試験には碧野圭の『凛として弓を引く』の一部が使われていました。(と言ってもそれで難易度が分かるわけでもありませんが)

 

●合格率は?

こちらも上記のホームページを見ていけば分かりますが、昨年度の場合は受験者数95人のうち中卒認定試験合格者数(全ての科目に合格し、高等学校入学資格を取得したものをいう。)は80人と書かれています。

また文科省のホームページにはこんなグラフもありました。(データは古いけど)

https://bit.ly/3VAL6zS

 

こんな感じで、合格するのはそれほど難しくはなさそうですが

合否判定としては5教科全部が合格基準を超えていれば「中学卒業程度の学力あり」と認定されて【合格証書】(認定証書)がもらえ、同時に高校の受験資格が得られるという流れになるようです。

(文科省のホームページには『高校入学資格が取得できる』とあるけど、入学のために必要な“受験”の資格が得られる、という方が感覚としてぴったり来るような・・・)

 

 ということで、10:00 開始で 国語・社会・数学・理科・外国語(英語)」の5教科を一日で受験し、終了したのは15:40。

 昼休みは1時間20分とたっぷりあったけど、あまり落ち着いては食べられなかったようで、終了後に近くのファミレスへ。

 ふだんはほとんど外には出ない15歳少年にとっては結構「大冒険」な日だったと思います。

 約1ヶ月後、無事『認定証書』が届き、晴れて「中学卒業程度の学力あり」と認められたわけですが

 

とりあえずまたインドに戻り、毎日仕事で忙しい父親と今はまた悠々自適な生活をしており・・・

 

年が明けたらこの先のことを少しずつ考えていかないとね、という感じの2022年最終日。

 

県内の受験者4人という激レア試験のことを書いていたらすっかり長くなったので「英検」の話は次回にしよう…(ってことは来年か?)

 

 最近「英検」って受けた人いますか?

 オンライン受験・・・ってのがあるんですよね。

 画期的だけど・・・思わぬ落とし穴が💦

 今までになく動揺した受験体験。

 年明けになりそうだけど。

 

では、来たる2023年もそれなりにチャレンジと刺激のある年になりますように。

🎍みなさまよいお年をお迎えください。🎍