次に住む国が「ハンガリー」と決まった時ハンガリーの在留邦人数を調べてみたら、その時住んでいたエジプトとほぼ同じくらいだったので「へぇー・・・」と思ったのを覚えています。
ざっくり言って、どちらもだいたい1,000人くらい。
日本の約2.6倍の広さ(その90%が砂漠ですが^^;)に、8,000万人以上が住むエジプトと
日本の約1/4の広さの国に、1,000万人弱が住んでいるハンガリー。
そこに住む日本人の数がだいたい同じ、というのは、感覚として本当に「へぇー・・・」という感じです。
その在留邦人の「長期滞在者」と「永住者」の割合も、これまただいたい同じ。(どこの国もだいたいこんな感じなんでしょうか?)
●ハンガリー・・・在留邦人:1,218人(国別順位で42番目) 長期滞在者:991人 永住者:227人
●エジプト・・・・在留邦人:1,052人(国別順位で46番目) 長期滞在者:829人 永住者:222人
〈海外在留邦人数調査統計 平成22年速報(平成21年10月1日現在)〉
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/10/pdfs/1.pdf より
※両国の在留邦人数の内訳を見るためこちらのデータを使用しましたが、外務省によるより新しいデータとしてはそれぞれの国の在留邦人数はハンガリー:1,347名(2012年12月現在)、エジプト:1113名(2012年10月1日現在)となっています。
「永住者」は【原則として在留国より永住権を認められている日本国籍保有者】(※)なので、その国をベースに仕事をしている人、その国の方と結婚した人、ということになると思いますが、一方
【3ヶ月以上の滞在者で永住者ではない邦人】(※)である「長期滞在者」は、日本の企業・機関に所属して一定期間その国で仕事をする人とその家族、現地採用で仕事をしている人、そして留学生・・・あたりになるかと思います。
(※)http://bit.ly/QI5EXxより
「長期滞在者」の内訳まではわからないのですが、ここ、ハンガリーは留学生の割合が多いという印象がありました。
というのは、
もちろん、皆さんご存知の《リスト音楽院》(http://zeneakademia.hu/en/home)があるから。
世界最高水準の音楽教育が行われているというこの音楽院には、日本からも多くの留学生がピアノを始めバイオリン・チェロ、声楽などを学びに来ているそうです。
残念ながら現在の日本人留学生数はわからないのですが、過去に書かれたものを探してみると、
2005年:85名(http://bit.ly/1i4b84M)、2012年:35名(http://bit.ly/Of2A33)という数字や〈日本からの留学生の数は60年代からだんだん増えていて、現在では日本人の割合がとても高く、国際留学生の半分以上・・〉という記述(2011年:http://bit.ly/1gqxLPR)も見つけました。
そうか・・・
それでも100人には満たないのかな。
もちろん音楽を学びに来ている人の全てが、ここ《リスト音楽院》に所属しているわけではないのでしょうが、それでも、
こちらの
【現在約250名の日本人学生が学位取得の為に、ハンガリーで医学を勉強しています。】 という記事を見た時にはさすがに驚きました。
〜ハンガリー国立大学医学部日本人卒業生、医師国家試験合格 2014.3.19〜 産経ニュース http://on-msn.com/1ijFeT9
きっかけは、草太のサッカー。
草太が2月から通い始めたサッカークラブ『Buda Juniors』http://www.budajuniors.hu/には、日本人コーチが一人いるのですが、そのコーチがこちらの大学に所属しながら(勉強しながら)サッカーコーチを続けていることを付き添いママの一人から聞いたのです。しかもそれが歯学部だというので
「うわ・・・すごい。でもなぜ敢えてハンガリーで歯学を??」と思って別件でメールをするついでがあったときにご本人にちょろっと聞いてみたところ・・・。
歯学部ではなく6年制の医学部で学んでいますとの返事。
歯学でも医学でも、それを外国語で学ぶって・・・やっぱりえらい大変なことだと思うんですけど、
卒業後もここでの資格が海外で認められているので、これからが楽しみです。 と。
う〜〜〜ん、やっぱりすごいわー・・・と思って夫に話したら、
「あぁ、今、そういうプログラムあるんだよね。確かその第一期生が今年卒業したんじゃなかったっけ?」
彼がこの【ハンガリー国立大学医学部進学プログラム】 http://www.hungarymedical.org/guide/program.html
で学んでいるのかはわかりませんが、それでもこの国にこのようなプログラムがあり、そこで200名以上の日本人が学んでいる・・・というのはとても興味深いことです。
もちろんこのプログラムで学べば将来全く心配なし、などということは決してないようですが、それでも個人的にはとてつもなく良い経験ができるような気がします。
音楽留学だけじゃないハンガリー。
そういえばスポーツ関係の留学も多いと聞いたことがあります。(ハンドボールのコーチングとか)
バレエ・民俗学・ワイン製作法・・・などを学んでいる人もいるそうです。
そうそう。
もちろん、「留学」ではなくこちらのダンス・カンパニーやプロのスポーツ・チームに所属して頑張っている人もいます。
が、その辺のことはまた次回。
小さな国にいろんな可能性がぎゅっと詰まっている・・・そんな感じのハンガリー。
日に日に深まっていく春の景色も、人々の希望を膨らませていってくれるような気がします。
★追記★この「ハンガリーへの医学留学」について書かれた記事:2017年8月👇
「偏差値無用」で医師になる! 日本の受験システムとは違うルートから医師になるという選択おおたとしまさ | 育児・教育ジャーナリスト