11月も瞬く間にすぎてしまいました。
いよいよ本格的な「冬」を体験できると思っていた11月でしたが、
前半こそ日中の最高気温が−15℃というような「キタキタキター・・・・」という寒さに道産子DNAがじわじわ活性化させられたものの、
半ばを過ぎたあたりからいきなりその寒さが緩んで・・・あれれ?どうしたの?
「昼間の気温はプラス」という日が何日もあり、せっかく「完全凍結」しかけた市内の川もまたじわじわと流れが広がってきています。
そして12月。
クリスマスの時期に向けてもう少し雪がほしいエドモントンですが、とりあえず、
年末に向けて色々とイベントの情報が入ってきています。
ということで、
12月最初のイベントは【ゼルダのコンサート】。
【ゼルダ】と聞いてすぐに『The Legend of Zelda 〜ゼルダの伝説〜』というゲームのことだと分かる人って、いったいどのくらいいるんだろう? と、小学生の(ゲーム好きの)息子を持たなかったら、ほぼ耳にすることもなかったかも?という私はつい思ってしまうんですが・・・
この『ゼルダの伝説』って、もう30年以上前に誕生して、そのまま進化を遂げながらずっと作られ続けている、『スーパーマリオ』もびっくりのコンピューター・ゲームらしいです。(とりあえず『スーパーマリオ』は知っているらしい・・・💦)
で、このゲームのテーマ曲やゲームの中で流れる音楽ばかりを演奏するコンサートがあるということで、我が家のゲーム好きの少年(笑)にクラシックに親しんでもらう良い機会だと思い(ん?ゲーム音楽はクラシックとは言わないか・・・)、またこちらの中学校に入ってから「バンド」でアルトサックスを始めたみどりにとっても生のオーケストラ演奏を聞くことは刺激になると思ってチケットを購入。
実はイギリスのロンドンからスタートしてヨーロッパと北米(アメリカ・カナダ)の17都市を約1ヶ月かけて回るという結構気合いの入ったツアーだと知ったのは、コンサート数日前だったのですが、日本でも去年は東京や大阪などで「発売30周年記念コンサート」があったようですね。
会場は、今回も家から歩いて20分のところにあるJubilee Auditorium(ジュビリー会館)。
『オペラ座の怪人』や『サウンド・オブ・ミュージック』などのミュージカルを観に行ったところなんですが、今回はやっぱり今までと雰囲気がずいぶんと違っていて(若者多し、コスプレ率高し)演奏が始まる前からけっこう楽しめました。
※もーーーっと気合いの入った人もたくさんいたんですが・・・
ステージ上には大きなスクリーンがあって、フルオーケストラでの演奏ととも目の前にゲーム映像が広がる・・・というコンサート。
スクリーンに何かが映し出され、前奏がふわっと始まった途端に、「おぉぉ〜〜〜!!!」とあがる歓声。そして大きな拍手。
その度に、雰囲気についていけない私は「おいてげぼり感」をぬぐえずちょっと寂しい気持ちにもなりましたが、
でもゲームの音楽って、広がりがあるというかドラマチックというか、初めて聞く曲でも退屈で眠くなる、という類のものではないので「あ、これ、聞いたことある!」というのが1曲もなかった私でも(^_^;)最後までコンサートを楽しむことができました。
演奏の途中には、ゲームの制作に関わった方たちがステージ上のスクリーンの中からコンサート会場にいる私たちへメッセージをおくる・・・という演出もあり、観客たちはそこでも拍手喝采。
スーパーマリオやゼルダの生みの親と言われている宮本茂さん。
ゲーマーの間では知らない人はいない・・・という人のよう。
さらにオーケストラの指揮者が、メッセージ映像との自撮り写真をその場でTwitter投稿という(笑)。
こちらの近藤さん(音楽担当の近藤浩治さん)もすごい人なんですね。知らなくって、ほんとすみませんm(_ _;)m
ゲーマー草太がこの『The Legend of Zelda 〜ゼルダの伝説〜』に没頭しているところは見たことがあるので、その映像や全体に漂う雰囲気くらいはなんとなく分かっていました。
でも、1986年に発売が開始されたこのゲームが、30年という月日を重ねる中で少しずつ今のような画像(映像)に変わって、・・・いや“進化して”きたんだということが、ステージ上のスクリーン映像から分かって、それもまた衝撃的でした。
今の繊細なタッチや色合い、そして広がりのある空間を動き回るゲーム映像とは全く別物にしか見えない。(いや、「別物」という概念でもいいの?)
ゲームはほとんどやらない私でさえ、遠い昔、こういうのに夢中になっている人たちが身近にいた大学時代をつい思い出してしまう・・・(笑)
この時代からずっと“ゼルダ”と親しんできた人たちにとっては、本当に感慨深く、ノスタルジーに浸れるひとときだったんだろうな〜(なんたってフルオケの生演奏に包まれてるんだから)
そして、あの会場にいたほとんどの人たち(その多くがゲーム開発当時は生まれていなかったであろうカナダ人の若者)が、たぶん間違いなく私よりも“ゼルダ”をよく知っていて、宮本さんたちがスクリーンに登場したときには心から「おぉ!!」と思っていたわけですよね。
私の隣りに座っていた、青いショートヘアの女の子(コスプレだったのか普段からそうなのかは不明)は、途中、何度もため息混じりの声をあげていたし、前奏が聞こえてきただけで「Oh, it's a beautiful game」・・・などとつぶやいていたし。
(こういうときにも「beautiful」って使うのね・・・)
う〜ん・・・本当に日本の「ゲーム力」ってすごいんだ・・・と改めて思った12月最初の金曜日、「ゼルダ」の夜でした。
で、このあと土曜日の「サンタ」🎅を続けようと思いましたが、
なんだかこれだけで結構長くなったので、「後半に続く」にします。