私としたことが・・・・
夏休みの大旅行について、ここですでに2回に渡って書いてきたものの、クライマックスの【ナイアガラの滝】にまだたどり着いていないというのに、
8月も終わる頃に、
ジグソーパズルに手を付けてしまいました。もちろん旅行の思い出に・・・と買ってきたものなので、その姿が記憶に新しいうちにこれを完成させたい、という想いは悪くはなかったと思うのですが、
でも1000ピースとなると、それなりに時間もかかりそうなもので。
しかも作り始めて丸2日経ってから、このパズルが「円形パズル」というレアなものだということに気づいたりして。(よく見たら箱にははっきり「CIRCULAR」と書いてあった)
でもまぁ、こんな形だとぐるっと囲んだ周りの部分のピースは全部「特殊な形」になるので逆に作り易くて、あっという間に縁の部分は完成。
その後、空と水の微妙な色の違いと、そこにくっきり書かれている筆記体の文字の組み合わせが思いの外難しくて苦戦を強いられているうちに9月に突入。
つまり、新学期。
いや、カナダの学校では「新年度」。
5月にカナダに来てから早4ヶ月。
子どもたちの学校生活がついに始まる・・・!!!
という時期になって、またちょっとわたわたして、
気がついたらブログは完全に放置されていました。
放置されている間に、ここエドモントンでは初雪は降るし、
9月19日(火)朝からの雨が11:00am頃には完全な雪に・・・。
例年よりは1ヶ月ほど早い初雪だそうですが、それにしてもこのみごとな「降りっぷり」に、マジでびびりました・・・。
明日はエドモントンが誇るアイスホッケーチーム『オイラーズ(EDMONTON OILERS)』の初観戦!もあるし、
この間の日曜日は【Terry Fox Run】というマラソンイベントにも参加したし・・・と、
このままでは本当に放置されっぱなしになってしまいそうな【ナイアガラの滝】。
それはあまりにも可哀想なので、書いておくことにします。
我が家の「カナダでのはじめての夏の思い出」のクライマックスとして。
8月にそこを訪れた時の写真を改めて見てみると、
あんな完璧な虹を見たのはもしかしたら初めてかも・・・というような見事な虹がかかっていたこととか
👆虹の付け根(始まり)が水の中に突き刺さってました。しかも二重ですよ。
滝のそばまで行けるアトラクションでは、支給されるポンチョ(カッパ)を着たところでホント全く役に立たないのね、ということや(水しぶきが半端ない)
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ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ(Journey Behind the Falls)というアトラクション参加中・・・滝調査用の地下通路を通って滝の裏側(滝の背後にある壁面の中に掘られたトンネル)を歩いたり、滝の真横に出て落ちてくる水を見上げたりすることができます・・・が、轟音とどこから飛んで来るのかわからない水しぶきにまみれ、正直わけがわかんない感じでした。それがまた楽しかったけど。
ちなみにこの時私たちが立っていた場所は、この写真のちょうど真ん中あたりのバルコニーのように出っ張っているところ。
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滝壺クルーズ(ホーンブローワー・ナイアガラ・クルーズ)乗船前と乗船中。
こちらは赤いポンチョが支給されて、ほとんど『サンタ・ラン』状態。
でもそのポンチョも船の上では強風にあおられ、渦巻く水しぶきにめくりあげられて結局ぐちゃぐちゃ。
温泉の湯けむりかと思ってしまうほどの水しぶきが上がるって、いったいどんだけの勢い? と思ったこととか
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この先(写真の奥の方)に落差があって水が落ち、「滝」になっています。
色々思い出されますが、
やっぱりこの場所に行って一番最初に驚いたことというと、それは
ナイアガラの滝は川だったということ。
自分の中での「滝」のイメージが“高いところから水が落ちているもの” だったからなのでしょうけど・・・
「水が落ちてくる高いところ」と、「落ちてきた水がたまっているところ」ーーーだけが滝の構成要素ではないはずなのに、どうも、その前後のことは軽視されていたようで。
だから、
地図で示された【Niagara Falls】の位置が大きな川の中に示されているのを見たときも、どうもピンとこないというか・・・今ひとつイメージが湧いていませんでした。
旅行前にいろんな映像を見たりしていたにも関わらず。
でも。
百聞は一見にしかず、とはまさにこのこと。
しかも「ナイアガラ川」という、どう考えても滝の影に隠れてその名が知られていない(と私には思える)・・・、それでも大きな大きな川。
その川の一部が大きな段差でがくんと下に下がっているところ。
そこが【ナイアガラの滝】。
だから落ちた水は、そのまま、またその川をどんどこどんどこと流れ続けていく・・・。
さっきは、あんなにものすごい勢いで滑り落ちてきた水たちが、落ちたあとは、また平然と悠々とその先のオンタリオ湖に向かって流れていく・・・。
なんだかすごいなあ、と思いました。
だって、あたり前のことだけど、全てが動いているから。
そう。
【ナイアガラの滝】を目の前にして気づいたこと・・・というか、「驚いたこと・その2」は滝は一瞬も止まってはいないということ。
世界中の人がここにやってきて
【ナイアガラの滝】を見ているけれど、みんながそれぞれ見たものは、
後から後から流れてくる水の連続によって形作られたもの。
全部「その時にそこを落ちていった水たち」。
あれだけのものを人類が作った、というのはすごいことだと思います。
そして、それが4000年以上という長い年月の間、ずっとそこにある、ということ。
長い間に色は剥げ落ち、石も風化した部分がもちろんありますが、
私たちが目にしているのは間違いなく4000年以上前に当時の人々によって運ばれた石で、
そして、その石に触れることも(そして、ちょっとだけなら登ることも)できる・・・・
ナポレオンがフランス軍を率いてエジプトにやってきた時に見た(・・・多分見たと思う)ピラミッドも、
私たちが観光旅行で行ったときに見たピラミッドも同じもの。
そんなことを考えると、もう、ゾゾーーーっとするくらいすごいことに思えます。
一方、【ナイアガラの滝】は。
あれだけ多くの人がここを訪れてその姿を目に焼付いてるけれど、雄大で壮大なその滝は一瞬たりとも止まっておらず、
さっき私たちの目の前をダイビングした水たちは、もう今は悠々とあっちを流れている。
昨日、私たちの写真の背景になった滝の水は、もうオンタリオ湖に着いているかもしれないし、
そこに写っている背景(滝の姿)は、10年前にここを訪れた友人の家族写真の背景になっているものとは明らかに違うもの。(のはず)
でも、
この膨大な水の塊は10,000年以上もの長い間、ほとんど“変わらぬ姿”で、あの場所を移動し続けている。
※『ナイアガラの滝誕生の謎』(にわか勉強💦)
そう思うと、もう「なんなの、この自然の威力ってやつはっ!!」と、これまたゾゾーーーーっとするくらい感動しました。
この川の向こうはアメリカ・・・という、この辺に住んでいる人にとっては当たり前のようなことにも、「すげーーー!」って思ってしまったし、
Skylon Tower(スカイロン・タワー)から見たライトアップにも感動したし、
世界三大瀑布の一つと言われている【ナイアガラの滝】。
60時間もかけて見に行った甲斐がありましたよ・・・・・・・別にそんなに時間かけなくてもいけたんですが。
雄大な自然には事欠かない国、カナダ。
これからも少しずつ、いろいろなところを見ていきたい・・・とつくづく思いました。
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★滝+アルファで楽しむ「ナイアガラ」
★Niagara Parks
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【おまけ】
・・・そして、もう一つ思ったこと。・・・
私たち観光客が心地よく過ごせるよういろいろなところで働いてくれていた地元の人たち・・・毎日毎日滝の水しぶきを浴び、滝にかかる作り物みたいに立派な虹をしょっちゅう見ている人たちにとっては、当然のことながら【ナイアガラの滝】は“ものすごく特別なもの”では全くないんですよね。
彼らにとっては日常の風景の一部。
私たちが壮大な眺めに興奮し、カメラ片手にあっち行ったりこっち行ったり、セルフィー握りしめてやいのやいの言っている中で黙々と淡々と仕事をしている人たちを見て、
私は、ふと、窓の外にギザのピラミッドがドカンと見えるスクールバスの中で爆睡している子どもたちの姿を思い出しました。
郊外(ピラミッドの近く)にある日本人学校への通学は原則スクールバス。
我が家の子どもたちも片道40分ほどバスに揺られて通学。(もう5年近くも前のこと)
毎日毎日そばを通るピラミッドを、最初のうちは「うわぁ〜・・・」と思いながら見ていたのかもしれませんが、
そのうち珍しくもなんともなくなって、バスの中ではほぼ毎日熟睡、爆睡。
なんとも贅沢な思い出。