やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

2017年冬 ドナウの流氷

 
 2017年が始まって、新年のご挨拶もきちんと出来ぬままに1月も過ぎ、そしてもう2月。

 気が付くとハンガリーで過ごす冬もこれで4度目

 4度目にして初めて、しっかりとした冬らしい冬を味わえたなぁ・・・などと、
昨日から急に気温が上がって一気に雪解けが進んだ(つまり道はぐっちゃんぐっちゃん)
窓の外を眺める2月3日。金曜日。

 たぶんここは北海道などと違って2月にまたドカッと雪が降る、なんてことはないと思うので、これから先はじわりじわりと春に向かっていくと思うのですが。

 たぶん。


 そんなブダペストのこの冬の話題はなんと言ってもドナウ川を流れる氷・・・
【ドナウの流氷】。 と個人的には思います。



 年末の旅行から帰ってきて、そのままずいぶんと気温が低い日が続いているなぁと思っていたのですが、−10℃は軽く下回っているだろうと思われる1月7日(土)に、子どもたちを連れてドナウ川にかかるマルギット橋の上に行ってみました。

 この気温の低さなら、もしかしたらドナウ川に氷があるかも・・・

 そう。あくまでも、このときは「氷があるかも」「あったらラッキー」くらいの気持ちで行ったのですが、



あるじゃぁないですかっ!

明らかに水面に白いものが浮かんでいる!

寒さも忘れ、しばし橋の上からの眺めに食い入る子どもたち。


 こんなふうにドナウ川に氷が流れてくるのは5年ぶりだとか。

 なんでも昔はそれほど珍しい風景でもなく、それどころか川が完全に凍ってしまってブダ側からペスト側まで歩けた時もあった・・・と、まぁこれはいったい何年前のことなのかは知りませんが、
それでも、ここ数年は“温暖化”のせいなのか氷の欠片も見られず、年中いつもでほぼかわらぬ顔で水をたたえて流れていたドナウ川。

 そんなドナウ川の「いつもとは違う顔」が見られた、というのは
なんだか本当に嬉しい出来事でした。



氷上の鳥(カモメ・・・ですよね?)がぶわーーーっと飛び立つ姿を見た時は、

思わずケニアの湖で見たフラミンゴたちを思い出したり。(ちょっと違う?w)


気温は−10℃は下回っていたかと思いますが、
ふと気づくと、こうして橋の上で20分も流れ行く氷と、そこに漂う鳥たちに見とれていました。




 こちらはその翌日、1月8日(日)

綺麗な青空。
王宮。
鎖橋。



 10日(火)には、最初に流氷を見たマルギット橋の下に下りてみました。

夏場は川の水でいっぱいであろうこの場所に、こんな風に下りてこられるなんて。



でも
ここでこんなふうに楽しめたのも1月いっぱいだった模様。


こちら、2月1日の近所のようす。

朝からの霧雨のような霙(みぞれ)のような、雪のなりそこないのようなのがしっとり降って、
木々の枝は妙な美しさでしたが、

足元はこのような状態で。

雪国育ちの方には、このびちょびちょさがお分かりいただけるかと思いますが、
2月に入って一気にこの状態。

そして今日の最高気温は9℃だそうな。



春はもうすぐそこまで? のブダペスト。

みどりの卒業式まであと1ヶ月。

我が家のブダペスト生活もあと1ヶ月半。