やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

流氷は(ここでは)冬のはじまり

 「真冬日」(まゆふび)は、その日の最高気温がプラス(+)にならない日・・・・最高でも−1℃(0℃よりも低い日)のことを言いますが、この一週間、毎日毎日その「真冬日」が続いていると、
「え?今日の最高気温−5℃なの? 結構あったかいじゃん。」 
 という感覚に、本当になってしまうから人間の体の「慣れ」というものはすごいものだとつくづく思います。

 
 と、同時に

「これだけ寒いってことは・・・・」と、先週あたりから思っていたこと。

「ここでもそろそろ流氷が見られるんじゃ・・・?」

 
 実は北海道出身なのに、間違いなく北海道の冬の風物詩のひとつと言えるだろう「オホーツク海の流氷」を見たことがない私は、去年の冬、ハンガリーのブダペストでドナウ川を漂う「流氷」を見たときは、それはそれは興奮してしまいました。※『2017年冬 ドナウの流氷』


 そして今年の冬は、ここ、カナダのエドモントン。

緯度にしてブダペストより5〜6度北にあり、
11月になったとたんに真冬日が続き、
・・・っていうか、冬には川も全部凍って「天然スケート場」(?)となるらしい・・・


 ってことは、「まず氷が流れてくる」というのが冬の第一ステップのはず。

 と思って、先週から市内を流れるノース・サスカチェワン川(North Saskatchewan River)をチェック。
 
11月2日(木) 午後2時
 エドモントン市内をノース・サスカチェワン川(⇐なかなか言いにくい名前である)は、南西から北東にくねくねと曲がりながら流れています。この橋までは家から約3キロ。

 
 この時の気温は−9℃でしたが、川岸の浅瀬の部分に白いものが見えただけでまだ水面は滑らか。

 でも、ここ数日のうちにきっと氷が流れてくるはず・・・


 そう思っていたら翌3日(金)の朝、夜明けとともに職場に向かった夫から写真が・・・。

 やっぱり、来たかーーー。

 ちなみにこの写真は、出勤時にLRT(⇑1枚目の写真の、橋の上を走っている乗り物:Light Rail Transit)の窓から撮ったもの。
 そして上の2枚(1枚目と2枚目)の写真は、ここに写っているこげ茶色のレトロな「ハイレベル・ブリッジ」(High Level Bridge)から撮影。


 これは期待できるぞ!

 と、週明けの11月6日(月)に再度同じ場所に行ってみると・・・
 

わぉ❣
 
 氷が流れているだけでなく、川の真ん中あたりは氷の塊が中洲のようになっています。

 「こういうのがどんどん大きくなって、川岸の浅瀬から凍ってきた部分と合体しちゃうわけかー・・・」などと思いながら、とりあえず橋を渡りきり、今度は真横から川を眺めてみました。


流れてる、流れてる。

では、もうちょっと近づいてみましょう。

ザーーーっと言うような音が入っていますが、それは道路を走る車の音。
比較的交通量が多い道路がすぐ近くにあるせいで、流氷がぶつかりあう時のカリカリ、シャリシャリという音が聞こえません。

なので今度は、さっき通った「ハイレベル・ブリッジ」ではなく、LRTが走っている橋を渡って向こう側に戻ることにしました。

LRTの線路の下の部分は歩行者が歩けるようになっています。

そこからだと、氷がぐっと近くに見えます。


そして、氷の音も。


こうして流れている氷がどんどん増えて、

氷同士がくっつきあうようになって、

中洲のようになっている部分がどんどん大きくなって、

川岸も白い部分が多くなっていって、


そして、この川が巨大ロングスケートリンクになっていくのでしょうか?

でも、ホントにこの川が全部凍って、

その凍った川全体が「スケート場」になるの?


・・・・いや、ならないですよねー。


だって、こういう自然現象として凍ったところって絶対氷の表面凸凹になってるし。


 でも、市の広報ウェブページを見ると、屋外の大きなスケートリンクとして市内の公園の名前などが8箇所も紹介されていて、わざわざ整備されていない凸凹の上で滑らなくても、青空のもと気持ちよくスケートができるところはたくさんありそう。
 もちろんショッピングセンターの中などにも屋内スケート場があり・・・、いったい市内でスケートができる場所が何箇所くらいあるのか、数えるのも大変なくらいかも。

 これからの長い冬を乗り切るには、これはもう「マイ(スケート)シューズ」を買うしかないでしょう。

 ということで、いよいよ長い冬がスタートした、という感じのエドモントンです。

 そして、私の「道産子DNA」は、じわりじわりと活性化中のもよう・・・



【最新情報】
11月9日(木)朝、出勤中の夫がLRTより撮影。

だんだん氷の面積が広がってきているそうです。

 それから、水面を流れる氷が丸い形をしているのが目立つのですが、これにはちゃんと蓮葉氷(はすはごおり)という名前がついているんだそうですよ。
 ブダペストではこういうのは見た記憶なし。(私が気づかなかっただけかもしれないけど)
やっぱりドイツの山奥から流れてくる水とロッキー山脈から流れてくる水とでは水質が違うから? それとも水温・気温のせい?

 誰か知っていたら教えてください。




 ⬇⬇⬇
 と思ったんですが、ちょっと調べたらすぐ出てきました。

蓮葉氷ってなに?日常では見れない光景が広がる流氷の世界!

北海道でも見られることがあるらしいですね。
厳しい冷え込み 川面に「ハス」 北海道・釧路