やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

とにもかくにも「夏休み」 〜お天気の神様に見放されても・・・〜

 
 みごとに丸2ヶ月、放っておいてしまいました。


 1学期の終業式となった金曜日の今日、

「今日は3時帰りだからね!」(いつもより早め)と

昨夜の雨もやみ、穏やかな青空が見えるお天気の中登校した子どもたちは、
妙な蒸し暑さはあるけれど青空が広がるお天気の中、帰宅。

今日もいいお天気だったな。

そう。
1学期最後のこの一週間(月曜日〜金曜日の今日まで)、雨が降ることもなく猛暑に見舞われることもなく、なぜ!?? と言いたくなるくらい落ち着いたお天気だったブダペスト。

 ホントに、「なぜ!??」って感じでねえ・・・。

 その前の週末、レッドブル・エアレースのあった16(土)、17日(日)のあの雨と寒さはいったいなんだったんでしょうかねえ??


 軽く35℃は超えていただろう日がまるまる2日間続いた去年のエアーレース観戦も、体力的にかなりキツイものがありましたが、

 今年のあれは、ねえ。
金曜日の夜から日曜日、日が暮れる頃まで、みごとにすっぽり『雨降りスポット☔』に入り込んでしまったブダペスト。
 しかも、最高気温が17℃、18℃
 7月半ばに。
 いくらなんでも寒いでしょ、これ。


 ここにもう2年半ちょっと住んでるけど、こんなにまるまる2日間雨が続くなんてこと1年に数回しかなかった気がするし、
 しかも、それがすっぽり土・日にかぶるなんて、ほんとうに年に1〜2回、あるかないか。

 なのに、それが、1年前からずっと待ち焦がれていた週末にがっつりかかるなんて。



 雨予報が出ていた先月の日本人学校のPTAバザー(屋外開催)でも“ぎりぎりの曇り空”で雨を免れ、
 これはもう雨は避けられないだろうと誰もが思った翌日のK&Hリレーマラソンでも、なぜか曇り空止まり。逆に強い日差しもなく、マラソンには絶好のコンディションとなった今年。

 お空の神様も3回目までは微笑んでくれなかったってことですね


 土・日の雨予想が全然変わってくれなかったので、
とりあえず、レース前日の金曜日、ドナウ川に作られたコースがよく見えるマルギット橋に練習風景を見に行ったんだけど・・・
いや、ほんとこの日に見ておいて良かった。

 曇り空ながらも、こういう「待ち焦がれていた」姿をこの目でしっかりと見ることができたから。

 ※写真の飛行機は日本人パイロット室屋義秀さんのではありませんが。


 さて、そして翌日。
 レース初日の土曜日、マスタークラスの予選が行われる予定の日。

 絵に描いたような“どんより〜”な空。

 この日は、前回の千葉大会でみごと優勝した室屋さんをじっくり応援すべく、友人3家族でドナウ川に浮かぶボートレストランを予約しておりました。

 レストランに向かう途中に今日のレースは中止になった旨、同レストランより連絡があり、
「キャンセルできるけど?」とまで言ってくれたらしいけど、とりあえずご飯だけでも食べに行くことに。

 「こんな雨の日になぜわざわざ出かけたの?」という感じですが。

 この『ボートレストラン・コロンブス』
ブダペストでは知名度の高い『Spoon』の隣あたりに浮かんでいます。

天気が良ければ、ボートの上(でもたぶん屋根があって直射日光は避けられるところ)で、ゆっくり食事をしながらレースを見ることができたわけです。
 でも雨だったので室内での食事。

 明らかにテンション低そうな子どもたちと、優雅に語り合うお父さんたち。


 レストランの位置が鎖橋よりも南側なので、レースの飛行コースは間近で見ることができませんが、
ぐわーーーんと飛んできて、鎖橋の下をくぐるところなどはしっかり見えるかと。

 ちなみに今年はこの雨のせいで川が増水し危険ということで、
翌日なんとか開催されたマスタークラスのレースでも鎖橋の下は通らず、というちょっと残念なコースとなっていました。


 そして翌日、日曜日。
 土曜日の夜も日曜日の朝も、雨はじゃんじゃん降り続いていましたが、
さすがに日曜日のお昼ごろになると、なんとか小降りになってきて、
2時少し前ごろから「どうやらレースが始まったらしい」などという情報が。
そして耳を澄ますと、遠くから
ぶわぁぁーーーーん!というエンジン音。

 長袖の上着にカッパを着込み、双眼鏡も持ってマルギット橋へ。


 それなりのお値段のする双眼鏡を買って、早13年。
 こういう時ほど、この双眼鏡のありがたみを感じる日はありませんね。

 マルギット橋からドナウ川上空のレースコースを見ると、
まるで飛行機が自分の方に向かって飛んで来るような迫力を味わえます。
目を凝らせば操縦桿を握っているパイロットの顔が見えるんじゃないか・・・と思えるくらい。


 👆これ! 室屋さんの飛行機。尾翼に『義』の文字が。

 時々強くなる雨や、増水のせいで位置がズレてしまったパイロンを直したりする作業で中断するレース。
雨の中じっと待っていると体感温度はじわりじわりと低くなって、そしてどんどん寒くなり、
双眼鏡を持つ手もかじかんできて、途中、近くのマックで温かい飲み物を飲んで体を温め・・・。
ホントに一年前のあの猛暑の中でのレース観戦がウソのようでしたね。

 結局、交通規制解除の時間までに全レースを終えることができず、
決勝(ファイナル4)レースをせずに、それまでの記録で順位を決定。

 室屋さんは惜しくも5位となってしまいましたが、これからもイギリス、ドイツ、アメリカ・・・と場所を変えて続くこのレッドブル・エアレース。

 これからもがんばってほしいです。

 そして来年もまたこの時期に第4戦となるブダペストでのレースが行われるはずですので、
その時もまだブダペストにいらっしゃるみなさんは、よろしかったらこちら(去年書いたもの)も参考にしつつ、

さらに
・ボートレストラン予約
・双眼鏡を携帯し、マルギット橋から飛行機を待ち受ける。

などというものも選択肢に入れつつ・・・

ぜひ楽しんでください。

 

 街のど真ん中(と言っても川の上ですが)がレース会場になるって、
しかもそれをこっちの橋の上から普通に見ることができちゃうのって、かなり恵まれた環境らしいです。
ここ(ブダペスト)が【レッドブル・エアレース】との出会いだった私たちは、「こういうもんだ」なんて思いがちですけど。




 そして、その翌日、月曜日の朝のこのお天気。

 もう、なんかホント【悲しいほどの青空】って感じ。


 どんな行事があろうとも、「暑さ」との戦いこそあれ、
「雨」の心配などほとんど皆無だった、某ピラミッドの国のことをしんみりと思い出した日でもありました。