うん、うん。
いつか戻ってきてくれる、ってずっと信じて待っていたよ・・・・・
と言うのは、ちょっと違うかな。
実は、ちょっとだけ諦めてた。
もう、キミとは会えないんじゃないか・・・
もう、我が家の前を通る【291】というバスは、永遠に消滅してしまったんじゃないか、って。
だって、そもそもここ1年ほどの、ブダペスト市内のバス路線の変更に次ぐ変更、
いや、走るルートだけじゃなくて、バス停の移動、
それも「ほんの数百メートル先へ」という移動ならなんとかわかるけど、
この道まっすぐ行ってあの角曲がった先の向こう側・・・なんてところにまで移動されちゃうと、めざすバス停を探してるだけで5分や10分のロスもざら・・・
こんなふうに、この1年で「日々、右往左往する」ことが当たり前になり、
バス停が移動しても「え・・・・またぁ??」程度にしか感じなくなってきてしまっているのって・・・
ブダペストの公共交通の中心エリア、バスや地下鉄、トラム(路面電車)の多くが乗り入れている【セールカールマーン広場】の大工事のせいなわけなんでしょ?
今年2月10日に撮影したパノラマ写真。
ちなみに工事が始まる前(2014年3月)のセールカールマーン広場はこんな感じでしたねえ。
今となっては貴重な写真だ・・・・・
いや、この【セールカールマーン広場】だけじゃなくて、もう今年のブダペストは(・・・ここに長く住んでいる人はいつもこんな感じだ、とも言っていますが)本当に
「ちょっと気合いが入りすぎているんじゃない?」
と言いたくなるくらいあっちもこっちも道路工事やらトラムの線路新設工事やら、よくわからない突貫工事??のオンパレード・・・という印象。
そんな中、私たちがよく利用している【セールカールマーン広場】も、ずい分前から
「思いっきり生まれ変わります」的な広報もされていたし、実際、
「昔の面影なんて、すっかりなくなってしまうんだろうな・・・」
という勢いでバッサバッサ、ザックザックと工事が進められ・・・
この広場を突っ切って走っていた61番トラム(路面電車)も当然広場の手前まででストップ。
もっと先まで行きたい乗客は一旦ここで降りたあと、工事中ですごい状態になっている広場を徒歩で横切って、
広場の反対側まで行ったところで、そのトラムの“続き”に乗る・・・、あるいは他の交通手段を使う。
あるいは、最初からセールカールマーンを通らないバスを利用する。
ボコボコに掘り返された中に作られた「簡易歩行者道路」を歩く人々。
確かに、そりゃ、仕方ない。
これだけ大々的な工事になっちゃってるんだもの。
工事の進行状況によって、バス停位置もまた変わり、バス・ルートもまた変わり・・・。
バス停・トラム乗り場の変更、臨時の停留所の案内が書かれたチラシ。
地下鉄乗り場などでよく配布されていました。これは夏ごろのもの。
でもね、でもね。
キミは違うじゃない。
我が家の前を通って、日本人学校までまっすぐわずか7分で私たちを運んでくれていたキミは、問題の【セールカールマーン広場】とは全然違う場所を走っていたじゃない?
ブダペストの西駅からブダ側の丘をぐるっと越えて、日本人学校の向こうの山の麓まで、
【セールカールマーン広場】などまーーーったくかすりもしないルートを走っていたじゃない??
なのに、なぜ、ある日突然、忽然と消えてしまったの??
そう、あれは忘れもしない今年(2015年)の1月19日。
いつものバス停に、
『291のバスは一時的に運航停止となったので、◯◯方面(日本人学校方面)へ行く人は、△△のバス停まで91番バスで行って、そこから102番に乗り換えてね』という非情な掲示が。
“一時的に”とか書いてあるけど、
“運航停止期間2014.1.19 〜 次のアナウンスがあるまで” つまり、
『運転再開になったら告知するけど、それまでは走りません』宣言。
あの日からほぼ1年。
【291】を失った私たちは、
《家の前のバス停から7分間バスに揺られれば学校前のバス停にたどり着く》毎日から、
《途中から学校とは反対方向に行ってしまう91番バスに一度乗り、それから別のバスに乗り換える》、という日々に。
しかも、91番を降りたところで黙って待っていれば次のバスが来る、というルートにはなっていないので、学校まで行ってくれるバスの停留所まで歩いて移動。
バスの待ち時間や乗り継ぎのタイミングによっては学校到着まで30分以上かかることも!!!
これは、本当に多くの友人たちからの同情を引きましたよ。
「今、バス乗り換えなきゃならないんでしょう?」
「バス1本で(学校に)来れるってことで、今のところに住んだんでしょう?」
そうです、そうです。 全くもって、その通り。
でも、
・・・いつ復活するの?【291】!
そんなふうに思うことすら、だんだん少なくなっていき。
夏が過ぎ、秋が過ぎ、そして冬がやってきて・・・セールカールマーン広場の大工事も、 もうかなり佳境に入っている感じがするけれど、
11月8日撮影。地下鉄駅の新しい入口? らしきものが形作られてきました。
ここがいくら綺麗になっても、もともとここを通ってもいなかった【291】って、
そもそも“復活”の対象になりもしないんじゃ・・・??
と、実は、ちょっと諦めていた部分もありました。
ところが、
今週火曜日の夕方、子どもたちを学校へ迎えに行った時に、そこで会った友人ママが、私の顔を見るなり、
「そういえば、【291】復活するんだってね!」
あまりにも初耳だったので、
「えぇぇ??」\(◎o◎)/
下校時間になって、ランドセルを背負って校舎から出てきた草太に
「【291】、復活するんだって!」
「えっ!?? やったぁ!」 ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
一足遅れてやってきたみどりにも
「【291】復活するんだって!」
「え、マジ!??」。.゜+:ヽ(⌒▽⌒)ノ.゜
誰もが等しく、こんなにも喜べる言葉があるなんて・・・
【291】復活!
ありがとう! 291!
待ってたよ! 291!!
おかえりなさい! 291!!
待ちに待った【291】の復活は、明日、12月13日からです♬
★12月12日(土)★
なぜか休みではなく、通常通り授業が行われた土曜日の今日。
しかし
「こうしてバスを乗り換えながらの登校も今日が最後ね」などと思いながら、
「次のバス停までこうして歩くのも今日で最後ね」などと思いながら、もう1枚。
尚、この【291】復活により、
このように嬉しさで小躍りしそうな私たちがいる一方で、
「せっかくのありがたいバスルートが消えてしまうの?」と思っている人が少なからずいることも、・・・・知ってます。
私たちがこれまで《想定外の乗り換えの日々》を強いられてきたのと全く逆のパターンで、
【291】が運航停止となってからは、それに代わる別の複数のバス(私たちの身近な例では102のバス)が本来とは違うルートで、旧【291】ルートをカバーしてきたわけで・・・
その【291】が走っていない間の臨時の(・・・と、今となっては言わせていただきますが)ルートがあったおかげで、日々の移動が以前よりも楽になった、という人も当然のことながらいたわけで・・・
そんな皆さんには、「ごめんなさいね。」m(_ _)m