やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

ほんとにあった・・・「秋休み」

 少し前にハンガリーにはどうやら「秋休み」というのがあるらしい。〉 ということを書きましたが・・・

 思いっきり、本当にありました。「夏休み」「冬休み」と同じレベルで「秋休み」というものが。

 それに気づいたのが、週も半ばにせまっていた10月29日水曜日。


 毎朝、バス(いわゆる「スクールバス」ではなくて、公共の路線バス)でパパと一緒に登校する子どもたち。(子どもたちを学校に送り届けたあと、夫はその足で出勤。帰りは私が子どもたちを迎えに行きます。)

 家の近くのバス停から7:31のバスに乗るのですが、4連休が明けて久々に学校に行った月曜日も、そして昨日(火曜日)も、妙にバスが遅れてきたとか。

 そして、いつもとは違う時間に別の番号のバスがやってきたり。

 それを聞いた私も、
「あー、そういえば昨日の夕方のバス、12分も遅れてきたんだよねー」
 各バス停に、停車するバスの番号とその時刻表とがしっかり掲示されているブダペストのバス停。道路事情によって発着時間などがどうしても変わってしまうことがあるにしても、かなり及第点に近いレベルで時刻表に忠実に走っている、という印象だったのに、
   
 20分に1本のペースで来るバスが12分遅れちゃったら、もう時刻表なんてあっても意味無いじゃん・・・
                                           
 と思ったんだけど、

「もしかしたら、バス時間も休日のになってるのかな。」 という夫の言葉ではっと気づきました。


 そうか・・・
 そういうことか。

 日本人学校と同じ敷地内にある現地校、ヴィラーニョシュ校も今週いっぱいは休みだし、大学もこの時期は一週間、休みになるって言ってたっけ。

 一週間の連休なので、バスの時刻も〈休日時刻表〉になってるんだ!



 バス停には各バスの時刻表が、こんなふうに3種類ずつ(路線によっては4種類)書かれています。
 

 平日用土・日(祝祭日含む)と、そして夏休み・冬休みなどの長期休業期間用。 

 バスが比較的時刻表通りに来てくれるからこそ、これらの見方がわからないと、せっかくの時刻表の意味が全然なくなってしまいます。

 つまりこれはとても大事な情報なので、時刻表の右下に、きちんと説明が添えられています。英語も併記されて。

 ここを見ると、平日は上段の左側、土・日は下段の時刻をチェックすれば良い、ということがわかりますが、気をつけなければならないのは日本人学校が必ずしもハンガリーのスクールカレンダーと同じには動いていない、ということ。

 例えば6月末頃や7月の頭などは日本人学校に通う子どもたちにとってはまだ1学期の真っ最中ですが、現地の学校は6月半ばから9月までのにながーーーいの夏休みの真っ最中。

 バスは<長期休業期間>時刻表に従って走るので、<平日>時刻表とは微妙に違った時間に到着します。

 そして、今週のこの毎度のようなバスの遅れは・・・<長期休業期間>時刻表で走っているからに違いない。

 そうか・・・そこまでちゃんとした「秋休み」ってことだったのかぁ。

 
 と、週の半ばでなんとかそれに気づくことができたけど、まぁ、それも結局は今週いっぱい。

 「秋休み」も終わった来週の月曜日からは、また<平日>時刻表にもどることでしょう。

 
 スクールバスではなく、こういった路線バスで登下校する私たちにとってはなんとも面倒くさいことなのですが、実はこの「秋休み」、日本人学校の子どもたちにとってはとても貴重な期間のようで・・・。

 独自の体育館を持たないブダペスト日本人学校。

 10月後半のこの「秋休み」期間は、今月半ば(11月15日)に迫った【ドナウ祭】(学習発表会のようなもの)の「ステージ練習期間」となるようなのです。
 学校が休みのため、生徒に使われることのないヴィラーニョシュ校の体育館を借りて。

 【ドナウ祭】当日は、学校から徒歩で行ける距離にある専門学校のホールが会場となるのですが、この「秋休み」期間を除くと、本番を想定した立ち位置や音の響きを考えながらの練習が出来る場所がない、というのが現状のようです。

 本番を2週間後に控えたこの時期に、しっかりと「広い場所」で練習出来る機会が与えられる、という意味ではほんとうにありがたい「秋休み」なんじゃないのかなぁ・・・と一学校関係者(保護者)として思ったりしています。

 さて、開校10周年の記念式典も行われるという今年の【ドナウ祭】まで、あとちょうど2週間です。