やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

3年目に入りましたよ〜。 〜豊かさのある国で〜

 
 昨日、11月10日は、我が家のブダペスト生活の2周年記念日でした。


 2年前の2013年11月10日

12:00発の飛行機に乗った私たちは、10時間半の飛行のあと、
途中ムーミンの国フィンランドのヘルシンキでトランジット。

1時間ちょっとの待ち時間のあと、ブダペスト行きの便に乗って2時間20分

約14時間半の移動時間を経て、それでも時差の関係で同日10日の夜にブダペストに到着しました。




 空港からゲストハウスに向かうタクシーが、いきなり「鎖橋」を渡り・・・

 わぁ! きれい!!


 翌日、ゲストハウスの周りをぐるっと歩いてみて

 まぁ、キレイ。

 わぁ、キレイ。

 
 近所のスーパーで買い物してみて、

 わぁ、きれい!

 なんて便利!


 すごい! 車がまっすぐ並んで停まってる!


・・・・・

 そんなことにいちいち感動しながら生活していたら、あっという間に2年が過ぎてしまいました。



  2年生活してみて、実際

 バスルームのお湯が突然出なくなったり(しかもタンクの故障で数日間にわたって)、

 洗濯機が壊れて、手洗い or 階下の親切なM家に我が家の洗濯までお願いしたり

 トイレの水が止まらなくなって、修理の人が来てくれるまで25時間ジャージャーと便器に水が流れ続けたり、

 インターネットの接続がすこぶる悪くて、メールチェックのためにパソコン抱えてバス乗って近所のマックまで行ったり(これ、つい最近のこと)、

 インターホンが壊れてて使えなかったり(・・・そういえばこのインターホン、今でも使えない)

 我が家から日本人学校へ1本で行ける291番のバスが突然バス路線から消えてしまい、学校へ行くのに毎日バスを一度乗り換えなきゃならなくなったり・・・
 (我が家はスクールバスではなく、公共の路線バスで登下校してます。もちろん親の付き添いは必要ですが。)

雪の日にバス停でバスを待つ。2014.1.29(この頃はまだ学校へ一本で行ける291のバスがあった・・・)

 
 
まあ、いろいろプチ・トラブルはありましたが、

でも、やっぱり総合的に見て、どう考えても

平和で、穏やかで、綺麗で、過ごしやすいところです、ここは。


 ちょうど今、ベトナムのハノイに住んでいた時にアパートの隣の部屋に住んでいたご家族が休暇でブダペストを訪れているのですが、

 そのご主人が一緒に食事をしている時など、思わず・・・という感じで
「いや〜〜・・・平和ですね。」とつぶやくように言っていて、

 そのたびに私も「はい。ほんとに平和です、ここは。」

 ハノイ(ベトナム)からインドにスライド移動し、そのインドでも任地移動があってすでにインド生活4年目・・・というこのM家にとっては、確かにそう思えるだろうなあ・・・と。


 もちろん、この国だっていろいろな問題は抱えていると思います。

 少し前には日本でも盛んに報道され、そして今ではだいぶ報道熱も冷めてきた?という感じに思える「難民・移民問題」も、
こちらのテレビニュースでは今でも、いろいろな形でそれに関連した事柄がトップニュースになっています。
もちろんこれはこの国だけでなんとかなる問題でもないし、ものすごーーーく長期的な見方をしなければならない問題で、そう簡単に解決できるものとも思えません。

 また、失業率が高い・・・と言う話も聞きますが、じゃ、実際どのくらい・・?と思って見てみたら、
 う〜〜〜ん・・・・。まだまだあまりにも上がいて、びっくり。
《世界経済のネタ帳》世界の失業率ランキング http://ecodb.net/ranking/imf_lur.html


 でも、

 公共の交通機関が整っていて、それを使って自由にどこへでも行けて、しかも日が暮れてからも一人であちこち動ける国。

 これって、当たり前のようでいて、実際はそんなに「当たり前じゃない」ところ(国)も多いですよね。


 そして、その乗り物の中で毎日繰り広げられる自然な「席の譲り合い」。

 多くの人が、

 青信号になったら横断歩道を渡り始めるように、

 おじいちゃん・おばあちゃん、小さい子ども、赤ちゃんを抱っこしたお母さん・・・などが乗り込んでくると、すーーっと席を立つんです。
 本当に、ごく自然に、当たり前のように。

 譲られた人も、
 「あら、ありがとう。」とすぐに座ったり、
 「いいのよ、すぐ降りるから。」とサラリと断ったり。
 断られた人は「あ、そうですか・・?」って感じで、また座ったり。

 このあまりにも自然な振る舞いに、最初は本当に驚かされました。


 そして、こういうのを見るたびに

一人ひとりの心の中に、ある意味での「豊かさ」がないと、こういう社会は成り立ちにくいし、
 と同時に
社会全体の中に、色んな意味での「豊かさ」がないと、こういう心の豊かさを持った人々は存在しにくいよなぁ・・・

 などと思い、

 また

やっぱり、この国は豊かじゃん、平和じゃん 

 と、そのへんに落ち着くのです。

 
 残りの1年4ヶ月。

 あっという間に過ぎてしまうことは、もうはっきりわかっているので、
毎日を大切にしていきたいなあ・・・などと思う11月11日。

 3年目突入!のよく晴れた秋の日。