今年のハロウィン。
日本ではなんだか、「一体何が起きた?」というくらい(特に首都圏では)異様な(異常な?)盛り上がりを見せていたようですが・・・
こちら、ブダペストで2度めのハロウィンを迎えた私たち。
まずは初めてのランタン作りの記録から。
1.カボチャ出現
去年と同じように、近所の八百屋にこれでもか!というくらいたくさんの大きなカボチャが並び始める。
10月13日撮影
10月初め頃か・・・もしかしたら9月末頃から山積みにされ始めていたかも。
2.今年は作るぞ!
超ご近所のM家は既にこの店でカボチャを購入⇒ランタン作りをやってみた とのことだったので、我が家も早速この八百屋へ行き、草太もやりたがるかと思って小さめサイズを2つ購入。
10月18日。ハロウィンまではまだ10日以上。
ひとつ1450フォリントだったので、2つで2900フォリント(≒1200円ちょっと)
さて、とりあえずくり抜いてみるか。
草太は全く興味を示さなかったので、結局、みどりと私が夢中になってくり抜き大作戦。
(み)「これだけ大きなカボチャだから、いろいろ作れるね。まずはカボチャクッキー作りたいんだけど。」
(牧)「いいよ〜、好きなだけ作って〜」
なーんて言いながら中を見ると・・・
なんじゃ、こりゃ。
実の部分、ほとんどない!
でも頑張ってここまでキレイにくり抜く。
“頑張って”と言っても、別に中身は硬いわけでもなく・・・
子どもでも楽にできる感じ。
「くり抜いたあと、しっかり乾燥させるのがちょっと大変かも」と、M家のMさんから聞いたので、
皮の部分が薄ければ、乾燥させるのにも時間がかからないだろう・・・ と、
ここまで薄くしてしまったのが実は大きな間違いだったのだけれど、この段階では全く気づかず。
ひたすらくり抜いた中身はこちら。
このカボチャって本当に【ランタン用】で、それ以外にはなんの役にも立たないもの・・・ってことなんだろうか?
3.早速飾ってみる
完成したランタンは、そのままベランダ近くの陽の当たる場所において乾燥させ・・・
(半日かそこらじゃ、全然不十分だったらしいが。)
日が暮れたらベランダに置き、ろうそく灯したらなんだかいい雰囲気。
10月18日 ちょっと早めにハロウィン気分を味わう。
しかし、
確かに乾燥が不十分だったこのカボチャ・ランタン。
周りを薄くしすぎたせいで足腰(?)が弱くなってしまった・・・ということもあり、
あっという間にこんな姿になってしまいましたとさ。
「意外と簡単」と思ってサクサクっと作ってしまったランタンがわずか2日でこんな姿になり、
でもハロウィン当日まではまだ10日以上もあったので、なんとなく盛り上がりかけたものがしゅるる・・・としぼんできたころ、
今度はfacebookで、妙なイベントの宣伝が。
『SZELLEM PARTI』??
カボチャのイラストがあるから、これはハロウィン関係のイベントに間違いないはず。
でも、《悪霊退散》って・・・・
なぜにここにだけ日本語が??
そして下の方をよく見ると、
・Fukuwarai ・・・福笑い?
・Tousenkyo ・・・トウセンキョウ??
・Suikawari ・・・スイカ割り???
会場はブダペスト動物園の一角のよう。
よくわからないけど、ハロウィンのイベントと日本のお化け屋敷&縁日が
ドッキングしたようなものを動物園で楽しめるってこと??
いや、でも、「スイカ割り」って・・・???
ということで、とにかく行ってみました。
とりあえずハロウィンのイベントであることは間違いないはずなので、一応、それなりの仮装をして。
広い動物園敷地内の一角にある『HOLNEMVOLT PARK』(ふれあい広場)という場所で行われていたこのイベント。
入場門の前には、「なんだかよくわからないけど行ってみよう」という軽い気持ちで行った私たちには想像もできなかった長蛇の列ができており・・・
それでもなんとかひとり500フォリント(≒200円ちょっと)を払って中に入ると
(・・・すみません。ちょっとズルして入りました)
たくさんのランタンが私たちを迎えてくれて・・・
みんなしっかりとした形。
いつごろ作ったんだろう?
そして、その少し奥には
たくさんの(移動式簡易遊園地的な)乗り物と、そして
色とりどりの提灯がぶら下がった不思議な空間が。
「お面」コーナー? 好きなお面をつけて写真を撮らせてもらう・・・コーナー?
そのすぐ後ろには「カオナシ」
そして・・・
おぉ、これは妖怪っぽい!
《九尾の狐》
こ・・・これは!?
どうやらこれが「トウセンキョウ」(投扇興)というものらしいです。
扇子(扇(おうぎ))を投げて、前方の的(まと)にあてる江戸時代の遊び、らしい。
でもここの的(まと)は「もののけ姫」の《コダマ》。
そして、こちらは
お気に入りの漢字を絵馬(に見立てた板)に書いてみよう! というコーナー。
よく見ると、見本の漢字カードにはきちんと全てにハンガリー語で「意味」が書かれていました。
やっぱり、姿形だけでなくその意味もわかった上で選ぶ。これ重要(笑)
なんだか、コンセプトはよくわからないけど、
「とにかく日本っぽいものを集めてみました」という、個性的で自由奔放な空気漂う一角でした。
驚いたのは、ここにあった10以上のブースでいろいろなものを紹介しているスタッフの中に、日本人の姿は(たぶん)一人もなかった、ということ。
ここの企画者(主催者)として名前が出ていたAMAI Teaház(Tea=お茶、ház=家) というお店は、このすぐ横で軽食喫茶的なものを開いており、そこで日本のカワイイ小物の販売もしていましたが、そこにも日本人スタッフを見なかったような・・・。
「カワイイ・グッズ売り場」
これだけの種類の「日本文化紹介コーナー」を企画・運営するにはかなりの小道具や人員が必要だったはず。
今日、これを手伝っているハンガリー人の若者たちは、いつもこのAMAI Teaházに集まってお茶を飲んだり日本のいろんな話に花を咲かせたりしているメンバーなのかなぁ?
あ、どこかの大学で日本語を勉強している人もいたのかも・・・。
いずれにしても、古代ケルト人の「お盆」にあたるような行事が起源で、
ハンガリーでも11月1日の『諸聖人の日』あるいは『万聖節』と言われる「墓参りの日」の前夜祭となっているハロウィンを、
こんなふうに「日本文化紹介あれこれ」とドッキングさせてしまうなんて・・・
結局、《なんでもあり》の雰囲気は日本もここも変わらないのかも、そんなふうに感じた今年のハロウィンでした。
さて、来年はどこに行ってみようかな?
あれ? そういえば、「スイカ割り」って見なかった気が・・・・・
AMAI Teaház: http://on.fb.me/1XUixe8
【おまけ】
・ハッピーハロウィン〈かぼちゃランタンの作り方〉 http://bit.ly/ZuvWB1
・いろとりどり〈ハロウィンのかぼちゃ どこで販売? ランタンの作り方と保存はできる?〉 http://irotori-dori.net/757.html