やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

フィンランド旅行記の前に、「今回のクリスマス」の締めくくり

 
 大きな期待とともに出かけ、そして現地での《現実》をまっすぐに受け止め、逆に
「今年の年末は心地よい喜びに満ちたものとなるよう、この一年めいっぱい頑張ろう!」
なんて、決意新たに帰国した自分。
 想像していたようなオーロラは見られなかったけど、スキーとかソリとか毎日思いっきり雪遊び(ウィンタースポーツ)ができて、かなり満足度の高い旅行だったとみえる子どもたち。そして、なんでも20年以上前にオーロラはカナダで見たことがあるとかで、
「でも(今回だってちょっとは)見れたじゃん」となんだか(私から見ると)妙な冷静さがちらつく夫。

 年明け間もない1月3日、こんな私たちをブダペストの自宅で迎えてくれたのは、変わり果てた姿のクリスマス・ツリーでした。

 あ、この写真を写したのは1月5日ですが、小さな葉が床にパラパラと落ちており、疲れ果てたように大きく傾いています。

 ちなみに買ってきた時は・・・

 あれ? これも若干傾いてる感じ?
 でも枝葉はピンとしていて元気。
 (今年は去年より一日早い12月23日に購入しました。)


 ここハンガリーでのクリスマス・ツリーは、日本のように12月25日が過ぎたらすぐにしまわれるということもなく、1月になってもまだ飾ったままというのが普通、ということは去年書きましたが、http://d.hatena.ne.jp/hiragam/20131230/1388450261
 そして年明けに「ツリーの回収日」があるはずなので(だいたい10〜11日ごろ?)、その頃まで去年も家の中に飾っていたのですが・・・

 なんか、このやつれ具合い・・・去年よりひどくない?

 そばを通った時にうっかり枝に触ってしまうと、小さな葉がバラバラバラ・・・! 
 ちょっとした刺激にも「もう耐えられません」って感じであっけなく落下。

 ツリー下の床の小さなそれは、なにやら虫が大量発生したようにも見えて一瞬ドキッ。
でも、あまりにも毎日ザバザバと落ちるので、そのうち掃除するのも面倒くさくなり・・・

 日記を見ると去年は1月9日にツリーを道端に置いたらしいのですが、今年は9日までなんてもちそうにない感じ。とにかく落葉(・・・って言っていいんだろうか?)がひどいので、今年は去年より3日早い1月6日にもう外に出してしまうことにしました。


 色褪せてきていても、小さな葉たちの先はツンツン尖っているのでしっかり軍手着用。
まず台から引き上げようとぐっと持ち上げると・・・

 パラパラパラパラバラバラバラバラ

 ありえないくらいに一気に落ちる緑色の尖った雨

 もうこれは一気に外へ運び出すしかない!

 掃除はそれから!!


 なんとか木を玄関の外に運びだした後の床。ドアを乗り越えるときにさらに大量の葉が落ちたらしく、緑色の吹き溜まりのようなものが。

 とにかく外へ出さないことにはどうしようもないので、日本式の3階の我が家から、動くたびに葉が落ちるクリスマス・ツリーの成れの果てをズルズルと引きずり下ろすしかなかったわけで。

 階段を一段降りるたびにズリズリと伸びていく緑色のまだら帯に、「まるでホラー・・・」と思わず呟きながら、為す術もなくひたすら門の外を目指しました。

 ほかにも何枚かアンビリーバボーな写真を撮ったのですが、動揺していたせいか手ブレがひどく・・・。

 道端まで引きずって来られた「成れの果て」くんは

 ご覧のとおり。


 この枝からこぼれ落ちた葉たちは全て、我が家のリビングから玄関、階段、家から門までのなが〜いアプローチに続くあせた緑色のまだら絨毯となったわけです。

 これってすごすぎる。

 去年はこんなんじゃなかった。

 家の玄関(3階)から1階までの階段の葉を綺麗に掃除するのに1時間半かかったけど、去年は掃除なんてした記憶ない。


 そう思いながら、翌日、近所の道端に置かれ始めていたツリーを見ると、

 色は褪せてるけど、葉はまだ付いてる。



 これなんて、まだ全然ピンピンしてる。


 
 きっと、クリスマス・シーズンにあちこちで売られるツリーにも、いろんなランクがあるに違いない。

 ハンガリーの人たちはそのへんのことも知っていて、木のもちなんかもちゃんとお店の人に聞いて、それで値段交渉して買ってるんだ・・・たぶん。
 


 1万5千フォリント(約6600円)のツリーを私たちに勧めたあと、私の「えー、高いんじゃない?」という反応に、すかさず8000フォリント(約3500円)のツリーを持ってきた店のおじさん。それをあっさりと7000フォリント(3000円ちょっと)にまけてくれたおじさん。

 あなたはこの木が、こんなふうに2週間後にはパラパラと葉を落とす「落葉樹」だったことを知っていたのですか?


 それにしても、あの階段の掃除は大変だった・・・。

 あんな大変な思いをするなら、もう次回は生のツリーは買いたくないんですが・・・

 それとも、今年・・・いや、去年はたまたま運が悪かっただけ、と考えるべきなのでしょうか?


 今年のクリスマスがハンガリーでの最後のクリスマスになるので、あんまり苦労した記憶で締めくくりたくありません。

 生木クリスマス・ツリー経験者の方、なにかこの件についてアドバイスがありましたら、ぜひお願いいたします。