5月の連休はハンガリーの海と呼ばれている【バラトン湖】に2泊3日で行ってきました。
もちろん(?)バラトン湖などという湖の名前は、ハンガリーに来るまで聞いたこともありませんでしたが、でも実はこのバラトン湖、ハンガリーを語るときには欠くことのできないもののひとつ・・・なのかもしれません。
ブダペスト日本人学校の校歌を見ても、2番の歌詞のこの位置にバラトン湖があるということは、ドナウ川に次ぐ重要度・・・?
つまり、この【ドナウ川】と【バラトン湖】は、例えてみるとエジプトの【ナイル川】と【ピラミッド】・・・?
ということで、5月の5連休のうち(パパは4連休だったけど)3日間をこのバラトン湖で過ごすことに決めたのですが、
一言でバラトン湖に行く、と言っても、実はけっこう広い湖なので、湖畔のどこの町に行くのか、ということからにまず決めなくてはなりません。
色が付いている部分がハンガリー。 ブダペストの南西側に見える長ひょろい湖が【バラトン湖】。
今回私たちが目指したのは、湖の一番端っこの方のケストヘイ(Keszthely)。
それでもブダペストから列車で3時間ちょっとで着いてしまうというのだから(列車が遅れなければ・・・)、ハンガリーという国のコンパクトさに感動してしまいます。
出発2日前に駅でチケットを購入。 家族4人で往復8,400円ほど。
大人5,150フォリント(約2,400円)、子ども4,010フォリント(約1,900円)
大人には「家族割引き」の33%Offが、子どもには「14歳以下の子ども割り引き」の50%Offが適用されており、さらに2週間のオープンチケットのようになっているらしい。
(もちろんそんな細かいことまで指定して買ったわけではない)
5月1日(木)9:30amのこちらのMAV(ハンガリー国鉄:Magyar Államvasutak)で出発。
赤くてかっこいい車両もあったけど、私たちが乗ったのはこっちのレトロな方。
で、まず何に驚いたって・・・
自転車専用の車両があって
みなさんこんな出で立ちで、普通に自転車と一緒に列車の旅をしているようで
どこの停車駅でも当たり前のように自転車を押しながらホームを歩く人々が。
こんなちびっこライダーも。
「自転車の方はこちらかお乗りください」
「ベビーカーの方はこちらからお乗りください」・・・かな?
いや、この段差でベビーカー持ち上げて乗るのは難しそう。
ってことはこの車両全体が「ベビーカー専用車両」ってことを示してる??
あるいは、乗降時には車両の段差がなくなってスロープになる・・・とか?
ずんずん走る列車の窓にはなんとも北海道的な風景が広がっており、
そんなのをぼーっと見ていると
突然、ぼわんと湖が見えてきて・・・、
すぐ裏手が湖、とか
家の庭にブランコがあるのは当たり前、
みたいな家々をいくつもいくつも見て、
ケストヘイに着いたのは、到着予定時刻を50分ほど過ぎた13:20。
天気は良かったけれどお腹が空いてもうヘロヘロ。
車内販売とか途中の停車駅で窓の外からいろんな人がいろんな物を売りに来る・・・とか、そういうのは私たちが乗った列車では一切なかったので、ハンガリーでは一般的ではないのかも。
次回からはちょっとした列車の旅では食料持参で乗り込まねば。
事前に予約しておいたペンションは駅から歩いて10分以内。
湖からも近く、街の中心地(中央広場)やケストヘイの観光の目玉である宮殿までも歩いて行ける、というナイスなロケーション。
《Tarr Apartements》 http://www.tarrtours.hu/de/index.php(←でもこのウェブページはちょっとダサい)
簡易キッチン付きのゆとりの広さで(写真に写っているベットのほかに、これとほぼ同じ大きさになるソファベットがひとつ)
この手のペンションでは珍しくバスタブ付き!
これで、2泊で92ユーロ(税込み)(約13,000円)。
英語がちょっと(?)苦手なようで、“ハンガリー語がよくわからない外国人” を相手に英語で話そうとしてくれるんだけど、途中ポロリポロリとドイツ語の単語が混じってしまい、時に客を軽く混乱させてしまうペンションのご主人。
では、バラトン湖のほとりケストヘイで見たものをいろいろ・・・
《宮殿》
フェシュテティッチ宮殿という舌を噛みそうな名前のこの宮殿に、到着後、観光の目玉ということなので行ってみたけれど、庭園内の噴水で遊び過ぎたせいか、宮殿内見学可能時間を過ぎてしまったようで中には入れず。
宮殿への入り口。ここから先、庭園へは無料で入れます。
さわやかなお天気の中、きれいな庭を散歩するだけでも気持ちは良かったのですが、とても見応えのあるという宮殿内部のようすは全くご紹介できませんので、ご興味のある方はこちらをどうぞ。
・『世界の車窓から』http://www.tv-asahi.co.jp/train/contents/hungary/0203.html
・『よーなぽとinハンガリー』http://uszoda.blog12.fc2.com/blog-entry-61.html
《湖 〜餌やり〜》
そういえば以前ギリシャに行った時、市内観光・遺跡観光より何より
「公園で鳩に餌をあげたこと」が楽しかった、と言っていた子がいたっけ。
この「エサ販売機」の周りに落ちている餌も丁寧に拾い集め・・・
今回も子どもたちは、すっかり人に慣れた白鳥や鴨に飽きることなく餌をあげていました。
《バラトン湖クルーズ》
2日目の午前中、1時間の湖上の散歩。
こちらのチケットカウンターで「いくら?」と聞いたら、
「大人1,600フォリント、子どもは700フォリント。4歳以下は無料なので合計3,900フォリント。」と言われました(笑)
久しぶりにボートに乗って水の上に出るとダイビングをしに行くような錯覚に陥り・・・いやいや水着は着てないし、と苦笑い。
そして、ふと「あぁ・・・そういえば、水平線の向こうに緑色の陸地が広がってる。」と気付き、
「やっぱりこういうのが見慣れた風景って気がするよなー・・」と思いました。
※ここ数年はこういうむき出しの岩場を見ることが多かった@紅海
今くらいの時期のお天気が良い日には絶対のオススメ。
《散歩 ペンション〜中央広場周辺〜湖》
こちらが中央広場。
向こう側が教会。手前が高校。
最終日には、この高校で卒業式が行われていたらしく、この広場はすごい人だかりになっていました。
湖から中央広場など観光ポイントをつなぐ道は、こんな遊覧バス(DOTTO)での散歩もできます。
子どもって本当にこういう乗り物が好きですからねー。
町の中に10箇所ほど、こんな乗り場があったような・・・。
私たちは湖から宮殿前まで乗って大人400フォリント、子ども300フォリント。
広場からペンションまでの帰り道。
干し柿ならぬ、「干しパプリカ」。
こういうので「パプリカの粉」を作るのかなぁ・・・
湖沿いの道で、
突如現れたどこにでもありそうな“怪しげなミニ遊園地”に、つい歩みが止まる草太。
マ・・・マイケル・ジャクソン?(↑)、 そしてこのアラビーな感じはなに??(↓)
常に景気のいい音楽が鳴り響いていた割にはどこか寂しげな雰囲気でした。
《食事》
ペンションで朝ごはんを頼んだら・・・
初日は「白」、
2日目は「赤」の
生パプリカがまるで「食後のオレンジ、はい、どうぞ」という感じでテーブルに置かれていました。
これはどう見てもこのまま生で食べるんだよなー・・・と思って、慎重に(やっぱり「激辛だったらどうしよう」という不安もぬぐえず)端っこをかじってみたら、
あ〜ら、おいしい。
全然辛くな〜い!
むしろシャキシャキとした歯ごたえだけで大した味はしない、といった感じ。
特にこの日初めて食べた「白パプリカ」のシャキシャキ感にはなんとなく懐かしさが感じられ・・・
そう。
私には「スターフルーツ」に似た食感に思えたのですが・・・
2日目の夕食はペンションで「10%割引券」をもらったこちらの《HALÁSZCSÁRDA》へ。
こんなふうに生演奏を聞きながら食事ができるのが売りらしいです。
《そして、やっぱり・・・》
とにかく良いお天気の中(最終日の駅に向かう道だけ雨に降られましたが)、ひたすらのんびり過ごしたバラトン湖旅行で学んだこと。
というか感じたこと。(唐突にまとめに入りました。)
ハンガリーって実は自転車大国??
こんな「自転車専用トランク・カー」のようなものを引っ張りながら走る観光バス、初めて見ました。
こちらは湖近くの道。ここにも自転車ファミリーが。
これ、よく見ると2人用自転車?
写真にしっかり撮ることはできなかったのですが、こんなカートに子どもを乗せパパが自転車で引っ張る・・・そんな親子も目撃。
帰りの列車の窓から見えた、この延々と続いていたツーリング(サイクリング)集団も、観光バスが目的地まで先回りしてくれている「サイクリング・バスツアー」の御一行だったのかもしれませんねー。
う〜〜〜ん。
こういうスタイルの旅行もあるとは。
世界で唯一の温泉湖にも
「いくら温泉湖って言っても、この時期まだ寒いだろうし・・・」ということで行かなかったし。
こりゃ次回、今度は我が家も自転車持参で再訪するか・・・?
・・・・・って、我が家、みどり以外自転車持ってないし。