やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

ハンガリーで剣道 〜初めての袴と、10 ン年ぶりの袴〜

 
 長女みどり(小5)が「剣道やりたい」と言い出したのは、カイロにいた頃。(2011~2013)

 でも、その頃カイロでは剣道を習えるようなところはなく、次に住むところがハンガリーのブダペストと決まってからは「ハンガリーに行ってからなら習えると思うけどね。」などと言うにとどまっていました。

 
 そして、2014年3月、
 ハンガリー生活が始まって4ヶ月が過ぎた頃。
日本人学校の春休みの時期に、みどりも一緒にブダペストの剣道練習場を見学に行ってみました。

 1つは、初代剣道隊員(青年海外協力隊)としてこの国に派遣され、そのままご縁があってずっとこちらで剣道の指導を続けていらっしゃる阿部哲史さんの道場。

 4月から小学校4年生になるみどりにとって、剣道は全くのゼロから始めるスポーツなので、できればここで指導が受けられれば・・・と思っていました。

 基本の部分は日本語で教わったほうが分かりやすく上達も早いでしょうし。

 ところが平日の夕方に行われる練習に、ペスト側(ドナウ川の東側エリア)にあるこの道場に通うのは時間的にとても無理・・・ということで、ここは断念。(日本人学校はドナウ川の西側;ブダ側にあります)


 次に見学に行ったのが、ブダ側にあり、我が家からもバス1本、ドア・ツー・ドアで20分ほどで行ける《Budapest Fonix Kendo Club》の練習場。

 こちらの練習日も平日の夕方のみですが、ここなら学校が終わってから練習に駆けつけることが可能です。

 外国人の初心者は自分一人、しかも自分と同い年くらいの子どもはほとんどいない・・・ということが見学の段階でわかっていましたが、それでもみどりはここで剣道を習うことに決めました。


2014年4月11日。
練習初日。
フェニックス・剣道クラブの練習は、この学校の体育館を借りて行われています。


 竹刀の握り方、構えの基本姿勢、足の開き具合はどのくらいか、・・・いくらゼスチャーを交えてくれたとしても、すべてハンガリー語での説明ではあまりにもハードルが高過ぎると思ったので、私も一緒に基礎から練習することにして、みどりと一緒に剣道を再スタート。しかも超基本から。

※あまりにも久しぶりのため非常にぎこちない母と、妙に堂々とした雰囲気の娘。(・・・恥)



 6月半ばを過ぎると早くも夏休みに入るハンガリーの学校。
いつも借りている学校の体育館が使えなくなるため、練習場は別の大学の体育館に変わります。
家からは1時間以上かかる場所のため、土曜日に行われている練習にのみ参加。

 上級者が練習している横で、みどりも打ち込みの練習。


 週1回程度の練習ではなかなか稽古着を身につけての練習にまでたどり着きませんが、それでもしっかりと基礎固めをしながらがんばっています。




 剣道を始めて半年が過ぎた10月ごろには、こちらの「新学期」がスタートした時期だからかジャージ姿の「初心者組」が一気に増えました。


 そして、ついに!

 剣道を始めて1年と1ヶ月の5月12日。
 今日から道着と袴を身につけての練習です。
 


 なんだか急に上手になったように見えるから不思議。



 上級者に面を打たせてもらっています。




 道着での練習も無事終了。

 防具がつけられるようになるまでは、まだ先は長いですが、これからも自分のペースで無理なく楽しく続けていってくれればな・・・と思います。


 そして、みどりが袴で練習をした翌週から、我が家の屋根裏部屋で眠っていたこの袴も10ン年ぶりに外の空気を吸うことになりました。

 高校1年生の時に買った袴。
 この物持ちの良さ・・・。
 (こっちではかなりレアな感じの白袴)
 
 みどりに追い越されないようにがんばりまーーーす。 



 
《Budapest Fonix Kendo Club》
https://www.facebook.com/budapestkendo/timeline  http://www.budapestkendo.hu/

☆ハンガリー初代剣道隊員(青年海外協力隊)の阿部哲史さん:http://abe.mjkk.hu/?page_id=544&lang=ja

☆『ブダペストの侍』by鈴木大地 http://www.daichi55.com/2005/07/post_5433.html