やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

【国宝 マンガリッツァ】を食す。

 
 ラマダン(イスラム教の断食の月)の時期に豚肉の話題って・・・・

 という思いが、今タイトルを書いた直後にふと頭をよぎったのですが、勢いで書かせていただきます。ムスリム・ムスリマのみなさま、ゴメンナサイm(_ _)m


 “勢いで”というのは、最近なにやら日本国内でもどこぞの餃子のチェーン店さんのおかげで【マンガリッツァ】が話題になっているようなので、このタイミングで、というただそれだけの意味です。


 それにしても《食べる国宝》とはよく言ったものですよね。

 
 私自身、ハンガリーに来る前はたぶん【マンガリッツァ】という高級豚肉の名前は聞いたことがなかった・・・と思うのですが、ブダペスト生活を始めて7ヶ月目に初めてそれを口にする機会を得ました。


※【マンガリッツァ】:ハンガリー固有の希少種の豚。ハンガリー政府によって2004年より「国宝」に指定されている。(参考:ウィキペディア http://bit.ly/1oxqbqS)



 それは半月ほど前の6月26日(木)。
 子どもたちが日本人学校の夏期合宿http://bit.ly/1jpAfpDに行った夜、夫と《ディナー⇒映画(ナイト・ショー)》というベタなデートコースを楽しんだわけですが(笑)、その時行ったレストラン〈BOR KONYHA(WINE KITCHEN)〉のメニューに【Mangalica】というのを見つけ、早速注文してみました。

 

 うわ・・・
一見小さめだけど、しっかりとした厚さのものが二段重ねに。
おしゃれな中にもボリュームたっぷりって感じ。

 では、初めての【国宝マンガリッツァ】、いっただきま〜す!!


 と、かぶりついたのですが、
  (・・・あ、いや実際には、きちんとナイフとフォークでいただきましたが)



 確かに、皮がパリっとしていた中はやわらかく「高級な豚ですよ。」と言われればそんな気もするなーという感じだったのですが、


 この照り焼きソース的な和風な味付けって、なんだか肉の味がよくわかんない・・・

 敢えてありがちな言い方をさせていただくと


「もっと、素材の味がよく分かる調理法の方がいいのでは?」


 グルメでも何でもないこの私に、こんなふうに言われてしまった【国宝マンガリッツァ】。 


 というか、初めて食した【食べる国宝】をこんなふうに言ってしまった私。



 こんな感じで、初めてのマンガリッツァ体験には、なんだかすっきりしないものが残ってしまったのですが、

その後、前述の某餃子チェーン店さんが、餃子の具材としてこの【国宝マンガリッツァ】をミンチにして使用・・・なんてことで話題になった流れで

 実は【国宝マンガリッツァ】「トンカツ」に限る! あるいは「シンプルに塩コショウのみでジュッと焼く」・・・

 まずはこのへんから試してみるべき、ということをグルメな友人、さらに在ブダペスト歴の長い友人から聞くことができました。


 そして、その【国宝マンガリッツァ】は、意外とその辺のスーパーの肉売り場でも売られている、と聞いたのですが、どうも私がいつも買い物をしている家から徒歩2分のスーパー(そこそこなんでも揃っているスーパーなのですが)には見当たらず。

 でも、見つけたらとりあえず買ってみて、自分でトンカツソテーにして食べてみよう!とその機会を狙っておりました。



 そして、先日、友人に連れて行ってもらった郊外の大型スーパー「Auchan」(※「アウチャン」ではなく、これで「オーシャン」と読む、というのになかなか慣れない。)の肉売り場の隅っこで売られていた【マンガリッツァ】に遭遇♥  普段、近所のスーパーで買っている豚肉のざっと倍のお値段でしたが(キロあたり3850フォリント≒100グラム 約170円・・・こう書くとあんまり高級感は感じられませんが。)ここは迷わず購入。


  
 昨日、さっぱりと塩コショウのソテーでいただきました。
 

 いや、まずは「トンカツ」とは思ったのですが、ここ数日揚げ物が続いていたのと、良質の素材を美味しく揚げる自信がちょいとなかったのと、あとやっぱり揚げ物は面倒くさかったのと、さらに夫に聞いたら「さっと焼いたのがいい。」と言ったので(笑)

 
 で、
 こちら、焼かれる前の【国宝マンガリッツァ】

 いつもの見慣れている豚とは「霜降り率」が違う感じ。
 

 そして、塩コショウでさっと焼かれた【国宝マンガリッツァ】
 
 この、取って付けたような付け合せのブロッコリーが、マンガリッツァを食べる!ということのみに心を奪われ、その付け合せまでには全く気が回っていなかったことを如実に物語っていますが、まぁ、そういう細かいところはおいといて・・・


 はい。
 
 やっぱり美味しかったです。

 何と言ってもびっくりするくらい軟らかかった!

 
 そして、


 やっぱり、「カラッと揚げたトンカツで食べたい!」と思いました。

 “良質”とは言うものの、やはり普通の豚肉より多めの脂をちょうどいい感じに焼きあげるのって、それはそれで難しかった気がするので、それをギュッと閉じ込める感じでサクッと揚げちゃったりしたらとろける美味しさになるのでは・・・?

 な〜〜んて、ちょっと分かったようなふりをして言ってみました。

 
 
 よっしゃ!
次はトンカツだ!

 ああ・・・
でも、こんなのを見たら《蒸す》とか《炙り焼き》とかも美味しそう・・・。http://bit.ly/1kT6mt0



ということで、

 また何か感動があったらご報告します。

 
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BOR KONYHA(WINE KITCHEN) http://www.borkonyha.hu/?lang=eng


★某餃子チェーン店の「絶品国宝豚餃子」について:http://news.mynavi.jp/articles/2014/07/02/kokuhogyoza/

★日本国内では2年半ほど前にもどこかのしゃぶしゃぶチェーン店が「マンガリッツァ豚 食べ放題フェア」をやったとかで一時期話題になったようですね。私はまーーーったく知りませんでしたが。:http://bit.ly/1oUgLXR