そう。
ハンガリーと言えば「水球」。
いや、「水球」と言えばハンガリー。
オリンピックの水球競技でのメダル獲得数を見ても、もうダントツに「ハンガリー」!ということがわかるのですが、この“「水球」と言えばハンガリー”って、実は意外と知られていなかったりするんですよね。
な〜〜んて言ってる私も、自分がハンガリーに住むだろうことが決まって『ハンガリー事情』について調べていくうちに、そして今回、この地で初めて「水球の試合」というものを見るチャンスに恵まれたのをきっかけに更にちょっと調べてみるうちに、「うぉ〜、これってマジにすごい。」と改めて知った・・・というレベルなのですが。
ホントすごいですよ。
「水球」って、近代オリンピックの第2回パリ大会(1900年)から正式種目になっているそうですが(男子のみ。女子は2000年のシドニー大会から正式種目に)、最初の頃こそメダルには届いていないものの、第9回大会からは以下の通り。
<水球男子:ハンガリーの成績>
第9回 アムステルダム(1928年) 銀
第10回 ロスアンゼルス(1932年) 金
第11回 ベルリン (1936年) 金
第14回 ロンドン (1948年) 銀
第15回 ヘルシンキ (1952年) 金
第16回 メルボルン (1956年) 金
第17回 ローマ (1960年) 銅
第18回 東京 (1964年) 金
第19回 メキシコシティ(1968年) 銅
第20回 ミュンヘン (1972年) 銀
第21回 モントリオール(1976年) 金
第22回 モスクワ (1980年) 銅
このあと少し低迷期があったようですが
第26回 アトランタ(1996年) 銅
第27回 シドニー(2000年) 金
第28回 アテネ(2004年) 金
第29回 北京 (2008年) 金
第30回 ロンドン大会(2012年)ではメダル獲得はできなかったけれど、翌年の「世界水泳」では男子金メダル、女子銅メダル。
(2000年からオリンピックの正式種目になっている女子水球は、まだメダルは取ったことはないそうです。がんばれ!!)
※以上、<参考>オリンピック水球競技:http://bit.ly/OFmVPh
と、数々の輝かしい結果を残しているのは男子水球なんですが、それにしてもかなりの強さだと思いませんか?
こんなのを知ったあとでこの映画を見ちゃったりすると、もう本当に興奮してしまうこと間違いなし。
君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956 (2006) http://bit.ly/1gMFO9J
・原題(ハンガリー語):SZABADSAG(自由), SZERELEM(愛)
・英語訳:CHILDREN OF GLORY
(どうでもいいけど、なんでこの原題からこの英訳タイトルに、そして日本語になるとこんなタイトルになるのか・・・不思議^^;)
1956年のハンガリー動乱〜ソ連の支配下からの自由を求めて立ち上がったが軍によって武力鎮圧され、その際に数千人のハンガリー人がソ連軍によって殺害された〜(http://bit.ly/1oNzrNi)と、まさにそれが起こった年に開催されたメルボルン・オリンピックでの、ハンガリー対ソ連の因縁の試合(これまた「メルボルンの流血戦」(http://bit.ly/P4g7eP)として歴史に残る試合となっているようです)、これらの史実をベースに描かれた映画で、水球シーンにはハンガリーの現役プロ水球選手が出演していたり・・・という見応えのある映画です。
ストーリー全体としては、「オリンピック代表の水球選手と革命戦士として戦う女子学生との恋愛」を絡ませているため、そのあたりが歴史的事実の重さを語る映画としてのリアリティに欠けた印象になっている、映画のテーマがぼやけてしまっている、などという評価もありますが、それでもやはり水球の試合のシーンは本当に迫力があるし、ハンガリーという国の歴史を知る上で、一度は見ておくべき映画だと思います。
http://bit.ly/1sCvw5p
と、前置きがかなり長くなりましたが、
そんな「水球」の試合を、この度ここハンガリーのブダペストで初観戦!
きっかけは、草太のサッカー。(⇐ん?前回も同じこと書いたような気が・・・)
草太が2月から通い始めたサッカークラブ『Buda Juniors』http://www.budajuniors.hu/には日本人コーチが一人いるのですが(⇐これも前回書いた^^;)、そのコーチからある日《日本人選手が所属しているハンガリーの水球チームの試合があるのですが・・・》というメールが。
《もし興味があるならチケットを手配しますが》 という内容に、もう二つ返事で飛びつきました。
日本人選手が所属するハンガリーの水球チーム。
つまり、「野茂やイチローが大リーグに行くようなものだよね。」
草太も「水の中のサッカー??」と興味津々。
(どちらかと言うと「水の中のハンドボール」の方が近いような気がするけど)
4月5日(土)
試合は午後6時から。
Iコーチのメールにあった地下鉄2号線のHatar Ut(ハタル通り)駅から歩いてちょっとのところのこちら、試合会場までやって来ました。
後ろの建物の中に大きなプールがありました。
・・・・なぜこんなところで「ヘン顔」をする必要があるんだろう??
どうやらブダペストには【HONVÉD】というスポーツ・チーム(クラブ?)があり、私たちはそこの水球チームの試合を観戦に行った、ということだったようです。広い敷地にはこちらのプールのほかにもいくつかのドームがありました。たぶんテニスやサッカーなどの冬場の練習用に使われるのでしょう。
入口近くにあった掲示板。
試合会場。
試合前、ウォーミングアップをする選手たち。前方には電光掲示板。
ピンぼけしてますが、観客席。
壁(扉)には大きくしっかり竹井選手の写真も。
なんと、ぴったり18:00にホイッスルが鳴り試合開始。
相手は「OSCスポーツクラブ」(OSC-Újbuda)。
動きの激しいスポーツを写真に撮るのはとても難しい・・・・。
写真にはとても写せませんでしたが、ボールを持っていない選手同士が水中で引っ張り合ったり、相手を水中に沈めてやるぞ的なすごい勢いで絡み合っているようすがなんともすごかった・・・。
あ、でもよく見ると、妙にもつれ合っているような選手たちが・・・見えませんか?
8分✕4ピリオドの試合は、意外とあっという間に終わりました。
結果は竹井選手のいるHonvédの勝利!
応援していたチームが勝つとやっぱり嬉しい♥
竹井選手もすごかったです。途中反則を取られてプールの外に出たりもしていましたが、それでも試合開始早々にゴールを決めるなどの活躍ぶり。
竹井選手の好プレーに観客席の私たち(家族)が「わぁーーーーー!!!」と沸くと、
「ほら、やっぱり日本人が喜んでるよ。」
「よかったね、日本人のKOJIが活躍して。」という感じで私たちの方を振り返り、笑顔を見せるハンガリー人の観客たち。
細かいルールはわからないけれど、それでも大いに楽しむことが出来ました。
就学前から水球スクールがあり、小さい時から「水球」に親しんできているというハンガリーの選手に混じって、そんな彼らに全く引けをとらない戦いぶりを見せてくれた竹井昴治選手、23歳。
これからもますます頑張ってほしいです。
試合後、竹井選手と
こんなの作って応援に行ってしまいましたが・・・
ローマ字の方は『KOJI』にした方がよかったみたい。
《竹井昴治選手》
・現在所属している【HONVÉD】(RacioNet Honvéd? Honvéd Vízilabda? 正式名称わからず・・・ ) http://www.honved-vizilabda.hu/egyeb/csapat/
・水球日本代表“ポセイドンジャパン”公式応援サイト http://www.poseidonjapan.net/index.html
・ハンガリー水球連盟サイト http://www.waterpolo.hu/bajnoksagok/#5103
夫が見つけたこのページでは竹井選手の名前をたくさん見つけることができ、彼の活躍ぶりがよーーくわかります。全てハンガリー語ですが、想像力を駆使するかGoogleさんにお願いするかなどして解読してみてください(笑)