やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

2020オリンピック

順番としては
ここは《コロナ禍に36年ぶりにまっさんの歌を生で聞く(後編)》を書くべきなんですが、

気持ちがどうも・・・

 

世の中、いろんな考えの人がいて
いろんな立場の人がいて
いろんな思いを抱えてこの1年、いや1年半・・・?
過ごしてきた人がいることは分かっているつもりですが
でも
この展開は、
可能性ゼロではない流れだとは分かっていたつもりだけど
悔しくて、悲しくて
なんというか 行き場のない想いが(泣)


思えば2020年の第32回夏季オリンピックの開催国が日本に決まった2013年9月7日(日本時間では8日の早朝)は、
春休みでも夏休みでもない時期だったのに、我が家は日本にいました。
エジプトからの退避帰国(7月10日……ってちょうど8年前!)がそのまま本帰国になってしまい、次のハンガリーへの赴任を待つべく “棚ぼたJapanライフ” を楽しんでいた時期でした。


その日の日記には『2020東京オリンピック‼』という文字が赤ペンでぐるっと丸く囲ってあるものの、本文には久しぶりに会ったカイロ時代の友人親子と大宮に遊びに行ったことが書かれていて、最後に一言『それにしても東京でのオリンピック・・・正直ちょっとびっくりした』。

 

このときのテンションは、そりゃ嬉しかったとは思うけどでもそれほど大盛り上がり・・・という感じでもなく。

 

いや、もちろん嬉しかっただろうし、すっごーーーい!! とは思ったはず。

でも、それと同時に
で、その時、私たちはどこにいるんだ??

この先2年、あるいは3年はブダペスト。
でもその先は未定。
東京オリンピックは7年後。

7年後・・・みどり16歳?? 高1??
草太も中2??
こういう微妙なお年頃の時期に、私たちはいったいどこにいるんだろう??

という感じで
まさか東京五輪開催時期に自分たちが日本に住んでいる、ということは
本当に想定していなかったので。

 

ところがところが

 

2018年から日本で生活することになって
その「想定外」だったことが、いきなり「現実」となって

やんややんやと盛り上がってチケットGETして。

オリンピックの自国開催時に日本にいるなんて!!!
こんな奇跡的なことがあってもいいんだろうかっっ!!

くらいに思っていたわけで。


なので、あぁ・・・やっぱり奇跡、っていうか、夢だったってわけ??


と、本当に力が抜けたと言うかなんというか。


やっぱり自分はお祭り騒ぎが好きで
特にこういうスポーツ系の盛り上がりって、どうしても好きで
だから現地のチームに飛び込んで外国人選手に混じって活躍する日本人選手を応援すべく、ハンドボールや水球の試合を何度となく観に行って (@ハンガリー)
そして、そのときに手作り日の丸片手に声を限りに応援した選手の何人かは今回のオリンピックにも出場するわけで。

 

うぅ・・・
生で観たかった。

めっちゃ応援したかった。

 

試合観戦のためにあっちこっちから友人も集結してきて
ちょっとした同窓会(?)になるはずだった。


コロナのせいだ。
コロナのバカ
コロナのバカヤローーーーーーー‼‼‼‼‼


もちろん日本政府の失策ってのもあると思う。
でも、そういうの言い出すと、もう話があっちこっち行ってしまうと思うので
とにかく今は

コロナのバカヤローーーーーーーーーーーーーーーーー‼‼‼‼‼

 

と叫び倒して

次のステップに進みたい、という思いで今日はこれを書きました。

 


頑張っている選手に罪はない。
でも、「なんでオリンピックだけ特別なんだ」という思いに大声で異を唱えるつもりもない。
(たぶん私の中には、どこかに「オリンピックは特別」という思いが少なからずあるんだと思う)


こんなにもたくさんの人に反対され
疑問視され、批判されてのオリンピックもそうそうないと思うけど

そして、こんな状況下でも一生懸命盛り上げようとしている聖火リレーのニュースなどを見ると、
さすがの私も “痛々しい・・・” と感じてしまうけど(関係者の皆さんごめんなさい)

でも
私はオリンピックが始まったら、時差のないこの環境で、
そして《放映権の都合によりご覧になれません》という痛恨の静止画対応に苦悶することなく、
堂々と(⁉)テレビ、ネットで試合観戦し
無観客の中で戦う(今回の場合「闘う」とも言えるかも)選手たちを応援したいと思います。


いえ、選手だけではなく
運営に携わって文字通り闘っている友人にも心からエールを送りたい。


どんな形であれ開催して、たとえボロボロになっても最後までやって
そして、そこから何を学ぶか。
たくさんの学びを得て、それを将来の教訓とする… もうそれしかないんじゃないか、と言った友人の言葉がずしんときました。

 

あと2週間。
もうこれ以上大きな波風を立てずに、2020オリンピックを前に進ませてほしい。

今はそんな気持ちです。