やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

行ってよかった・・・と、ひとり噛みしめる夜。

  
 クルーズの話の続きのはずなんですが、ちょっと割り込み。

 
 クルーズに行ってる間にハンドボールの男子日本代表がハンガリーに合宿に来る、という話は出発前から耳に入っていました。

 が、詳しい日程はわからぬまま海の上に行ってしまったので、帰って来てからちょっと情報収集。

 なんせ、貴重な情報発信源だった銘苅淳選手は既にハンガリーを去り、新しい移籍先チームのあるスペインへの渡航準備中だし、
 
 いつもハンドボール関係の情報を流してくれるAちゃんは日本へ一時帰国中だし・・・ということで、確実な情報をGETするのには少々苦労しました。


 それでもなんとか

 8月3日(だったかな?)にハンガリー入りした代表メンバーは、12日に最後のトレーニングマッチをして、翌13日に日本へ

 ということがわかったので、本日12日(金)のトレーニングマッチを観戦に、ヴェスプレームまで行ってきました。

 ブダペストから列車で1時間半
 

 午後4時半にブダペスト南駅を出た列車は、こんな素敵な風景の中、ヴェスプレームへ。

 列車に乗る直前に、駅から試合会場となる《ヴェスプレーム・アリーナ》までの行き方をきちんと調べてこなかったことに気づくも、時すでに遅し。

 駅に着けばなんとかなる・・・かも? と思ったけど、思っていた以上にローカル度満載の駅で(※前にも一度来たことがあったんだけど、その時は迎えに来てくれていた車にすぐに乗り込んだので駅のようすなどほとんど覚えておらず・・・)、バスの乗り場らしきところを覗いても、地域一帯へのバスでの乗り継ぎ方法がわかるような案内板らしきものは皆無。

 そうこうしているうちに時計は6時を回り、試合開始時間まで30分を切ってしまった・・・。

 ので、タクシーで会場へ向かうことに。


 幸いタクシー運転手さん、《ヴェスプレーム・アリーナ》はちゃんと知っていたようで、駅からスムーズに、5分もかからない感じで到着。


 ・・・・到着したけど、なんだかここ、体育館って言うより、ショッピングセンターみたいなんですけど。


 でも、名前は間違いなく《ヴェスプレーム・アリーナ》って書いてあり。

 でも念のため、「ここ、 スポーツセンターですか?」と聞いてみる。

 「そうだよ。ハンドボールなんかもするよ。」


 はっきりとそう聞こえたので下車。

 しかし、どう見ても「ハンドボールのトレーニングマッチをする体育館」には見えず。

 っていうか、近づいてみると

 イベントの横断幕。

 『インターナショナル・ハンドボール・フェスティバル』!??

 入口付近に作られたテント、さり気なく置かれているスポーツカー

 どう見ても10代の子どもたちで溢れかえっているここは、ハンドボールはハンドボールでも、イベントが行われている別の会場なのではなかろうか?? 

 今日の試合会場って、本当に《ヴェスプレーム・アリーナ》だったっけ?

 似たような別の名前だったんじゃない??


 
 入口近くのテントに行き、

「すみません。ここって《ヴェスプレーム・アリーナ》って言う名前だと思うんですけど・・・」

「ええ、その通りよ。」とイベントに華をそえるような綺麗なお姉さん。

「ヴェスプレームにはもう一つ、別の《ヴェスプレーム・アリーナ》ってところがありますか?体育館とかで。あるいは、似た名前のところ」

「えぇ? ここだけよ。《ヴェスプレーム・アリーナ》。ハンドボール(のイベント)もやってるし。」と、大きな会場を指差すお姉さん。


「あ、でも、私、ハンドボールの試合があるって聞いてきたんです。日本のチームが来ていて・・・」  


「ええ、もうすぐ始まるわよ。」  

 

 

 なにやら大きなハンドボール関係のイベントとドッキングしていたらしい今日の試合。

 事情がわからず、試合開始時間になろうとしているのに入口付近でオロオロしていた私は、

「この人、日本チームの試合、見に来たんだって」と、入り口の警備員のおじさんのところに連れて行かれ、

 当然会場に入るため(このイベントに参加するため)のチケットなど持っていなかったのですが、なぜかそのまま中に入れてもらうことができました。


 なぜ??


 それにしても、すごい人。
 しかも観客層が若い。

 会場はヴェスプレームだけど、試合の相手はご近所(?)のバラトンフレド。相手にとってもホームというわけではないので、よくいる親衛隊的な熱いおじさんたちの応援は目立たず。

 あれ? 日本人??

 と思った人たちは、ことごとく中国語を話しており・・・

  
 なんだかとっても「いつもとは違う雰囲気」満載の中、

 白いユニフォームの全日本代表選手を必死に応援。

前半終了。同点。

試合中の写真が1枚も撮れておらず・・・(だって応援に忙しくて(^_^;))

1月に行われていたアジア選手権(@バーレーン)をテレビにかじりついて応援していた記憶がびゅんと蘇ってきて、

あの時の選手がみんな同じ背番号で走り抜けているのを目の前で見ることができて妙に嬉しかった。

試合の結果は28−31で惜しくも負けてしまったけれど、

でも、決して悪い試合内容ではなかったと、私には見えました。 
(観戦歴1年半のシロウトの感想ですが)
 


 試合後のこのシーン。
 写真にはうまく写らなかったけど、青と黄色のスポットライトで、ちょっとしたコンサート会場のようになり・・・。

 選手が会場を去る頃には、さらにライトがチカチカしてきて、これからサーカスでも始まるんじゃないか、・・・という雰囲気。 

 やっぱりこの派手さは普通じゃない。

 と思ったら、この会場では、外に横断幕が掲げてあったハンドボールのイベント今月7日からこの一週間ずっと続いていて、今日がその最終日だったようで。

 で、そのイベントというのも、ジュニアの大きな大会とドッキングしていて、そのジュニアの大会に参加すべく、全国各地、そして遠く台湾などからも若手の選手が集まってきていたらしいです。


 台湾からのこの女の子たちは、「ニッポン! ニッポン!!」とまるで自国を応援するかのように大きな声援を送ってくれていました。

 
 最後には無事、選手の皆さんに会うこともでき、

 一緒に記念撮影も忘れず(笑)
 
 4月に日本から来ばかりの柴田ファミリー(柴田少年はハンドボーラー)も、「大人の試合を見たのは初めて」と言っていましたが・・・。初めて見る「大人の試合」が全日本代表の試合って、
しかも応援直後に一緒に記念撮影って・・・なんとも贅沢な(笑)


 ハンドボールの試合を観戦に行くといつもそこにいたメカル選手が今日はいなかったので、どうも妙な感じがしましたが、

 そして(所属チームの関係で今回来られなかった)土井アンリ選手の姿が見られなかったのが残念でしたが、でも、すっかり勝手に「顔なじみ」になった気持ちになっている全日本の選手の皆さんを、このタイミングでまたしっかり応援することができて、本当に良かったです。(ものすごい自己満足)

 来年の1月の世界選手権、まだ私はここ(ブダペスト)にいるから、時差もほとんどない状態で応援できるぞ! っと。 

 (あれ?フランスだから、もしかして時差なし?)



 と、この日、ついハンドボールの方にばかり頭がいっていた私は

 ハンガリーvs日本の水球の試合を見逃していたのでした・・・・・・・(ToT)(ToT)(ToT)

 水球、次はセルビア戦ですね。
 がんばれ〜〜!!

 今度こそ、しっかり応援するぞ!!


 そして、夏休みは続く・・・