やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

【サマータイム】

 3月30日(日) 
 朝、目が覚めてベッドの中でケイタイの時計を見ると《7:20am》


 あれ?どうして?寝る時間が違ってもたいてい6:00から6:30の間に目が覚める・・・という体になっていたのに。


 ・・・などと思うこともなく、


「ま、日曜日だし慌てて起きることもないしね。」と思いつつものっそり起きだしてリビングへ。

子どもたちはいつものようにすでに起きていて、ゲーム。

 そこへ、パパ登場。


「こっちの時計、何時になってる? 今日からサマータイムなんだよね。」

 
【サマータイム】

 以前、モンゴルのウランバートルで生活をしていた時(2003〜2005年)、初めて体験した【サマータイム】


 それまでその名称は聞いたことがあっても実際に自分の生活に関わってくることはありませんでした。

 その【サマータイム】というものが急に身近になり、そしてそれが“人間の意思(というか都合)で、ある日を境に時間を勝手にずらすものと知った時には、正直かなりの衝撃を受けました。


 なにもそんな大げさな言い方をしなくたって・・・と思われるかもしれませんが、
でも、昨日まで「朝の8時」と言われていた時間が、ちょうどその翌日(24時間後)の同じ時間になった時に「朝の9時」になっちゃってる、なんて・・・

 昨日はおひさまが顔を出した時間(日の出時間)が5時半だったのに、次の日ほぼ同じ時間に出てきたはずの太陽の「日の出時間」が6時半になるなんて・・・。


 なんだかどうしても「?????」

 そんなこと、勝手に決めちゃっていいの!??

 「自然の流れに従っていくとどうしても時間のズレが生じてしまうので、4年に一度うるう年を設けてそこで調整する」という、自然と共存している(?)イレギュラーならまだわかるんですけど・・・

 そして、この【サマータイム】には、日照時間を有効に使うことによって、エネルギーの無駄使いをなくす事ができる(つまり省エネできる:実際アメリカでは【サマータイム】とは言わず『デイライト・セービング(Daylight Saving Time(DST)』 と言ったりするそうですね。)とか、仕事が終わってからもまだ明るい時間が長くなっているので余暇時間を増やすことができる・・・とか、プラスの面があるからこそ、わざわざそんな面倒くさいことが多くの国で実施されているんでしょうけれど・・・


 でもやっぱり私にとっては思いっきり異文化で、同じアジアの国と思っていたモンゴルで、こういう驚きの制度・習慣が普通に定着していることにショックを受けたものでした。



 その後、しばらくは思い出すこともなかった【サマータイム】という言葉を今日久しぶりに耳にして、
「そうかー・・・ここはヨーロッパだからなぁ。」
 (なぜか今回はそれほどの違和感を感じない・・・)


 幸い今日は日曜日で(子どもたちはずっと春休み中だし)、時間を気にして生活しなければならない状況ではなかったので、それなりにすんなりと「夏時間」に入ることができた・・・ような気がします。
 (※と思ったら、【サマータイム】切り替えの日は「日曜日」〜このへんは3月最終日曜日〜って決まっているようで。 http://www.time-j.net/uc/dst/


 でも、家じゅうの時計の時間を1時間進めるのって、結構面倒くさいんですよねー。アナログの時計なら針をくいっと動かせば済むんですけど、電子機器のデジタル表示なんか一度リセットして、それからまた・・・ってのに意外と手こずったり。

 その点、ケイタイの時計はえらかった。
タイムゾーンがヨーロッパに設定してあったので、朝目覚めて時計(ケイタイの)を見た時点で、もう《7:20》になっていましたからね。
 つまり、私の体の感覚としてはやっぱり今朝も《6:20》ごろに目が覚めていたってことですよね。


 ということで、この【サマータイム】、10月26日(日)まで続くようです。
http://www.time-j.net/WorldTime/Location/Europe/Budapest




 そうそう。
 そういえば、ハンガリーに来る前に住んでいたエジプト
 地理的にはこのへんに近いのに【サマータイム】ってなかったよね・・・?

 と思ったら。

 ちょうど断食月が真夏の8月・・・日照時間が非常に長い時期となった2011年から正式に実施されなくなったとか。

 太陽が昇っている間は食べ物・飲み物を口にすることができないイスラム教のラマダーン(断食月)。日照時間が長いってことは、それだけ「断食時間」が延びるってことですからね。
 なんか、そんなことで(と言ったら失礼かもしれませんが)実施されなくなっちゃうものなんですね。【サマータイム】って。


 やっぱりよくわからない【サマータイム】。
いつか、フィンランドとか夏と冬でおもいっきり日照時間が違うところに住んだりするとその有り難みとか必要性がわかるんだろうか・・・?(そういう問題じゃない??)




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 ※私のように、「でもやっぱり【サマータイム】ってよくわからないわー・・・」という方は、こちらをどうぞ。
《ウィキペディア:夏時間 http://bit.ly/1k5FY0m

 
 あれ?実施国にモンゴルが入ってない。
 ・・・・と思ったら、モンゴル、今は【サマータイム】実施していないようです。
 http://www.time-j.net/WorldTime/Country/MN

 ウィキメディア・コモンズ http://bit.ly/1dIqEav
夏時間を実施している.(青)
夏時間を実施した事があるが現在では実施されていない.(オレンジ)
夏時間を一度も実施したことがない.(赤)