我が家の子どもたちが去年の11月から通っているブダペスト日本人学校には、「太鼓部」というのがあるようです。
毎週火曜日の放課後が活動日(練習日)となっているようですが、参加できるのは小学校4年生以上。我が家はまだ参加対象学年に達していないため、この「太鼓部」についての詳細はいまひとつわかりません。
が、先月初めの学校だより『元気通信』に、中学部の太鼓の発表の場があるとのお知らせが書かれていたので、2月11日(火)の夕方、学校が終わってから家族で聞きに行くことにしました。
会場はなんとハンガリー民族博物館の1階大広間。
ドナウ川沿いにたたずむ国会議事堂のすぐ裏にある(・・いや「向かい」か?)ハンガリー民族博物館。
初めて行ったこの日は到着した時刻にはもうとっぷり日が暮れており、さらに小雨もぱらつき傘をさして会場へ向かっていたため建物の外観は全く見た記憶がないのですが・・・
どうやらかなり重厚で素晴らしい建物のようです。
内部ももちろん素晴らしかったです。
いかにも「ヨーロッパの建物」という感じ。
ネオ・ルネッサンス様式、とかって言うそうです。
“ルネッサンス”なんて響きも、いかにも「ヨーロッパ」って感じですよね。
実は今回の太鼓の発表は、こちらの博物館でこの日から開催される「美しい東北の手仕事」展のオープニング・セレモニーで《日本文化紹介の一環として》演奏してほしいとの出演依頼があり、中学部の生徒がその大役を務めることになったのだとか。
そして、この「美しい東北の手仕事」展というのは、なんと国際交流基金が一昨年から行っている展覧会(海外巡業展)だったのでした。http://www.jfbp.org.hu/jp/moyoshimono/shiino/254
博物館の入り口を入って、そのまま真っ直ぐに進んだところにある吹き抜けの大きな広間。
そこにセレモニー参加者用の椅子が並べられ、その向こう側には立派な和太鼓たちがこちらを向いて並んでいました。
元は最高裁判所だったというネオ・ルネッサンス(←ちょっと聞きかじったので使ってみた)の豪華な建物の高い天井の下に整然と並ぶ和太鼓。
そしてお揃いの赤い法被(はっぴ)を着て、まるで舞台セットのような階段の上で出番を待つ生徒たち。
オープニング・セレモニーの最初と最後に演奏された日本人学校の生徒たちの太鼓演奏は、それはそれは見事でした。
日頃からかなり気合いの入った練習を積んでいる様子はうかがえていましたが、それでも舞台慣れしているというか・・・
人前で演奏することの快感を知っているな、という感じの演奏でした。
※このオープニング・セレモニーのようす(写真)はこちらでもご覧になれます。⇒http://www.jfbp.org.hu/jp/gyarari//30
吹き抜けの広い空間にびんびんと響き渡っていた和太鼓。
ふと見上げると、高い高い天井にはたくさんの天使たちが。
びっくりしただろうなぁ・・・。
かなりのカルチャーショックだったろうなぁ・・・。
この良さ、わかってくれたかなぁ、天使さんたち。
<おまけ情報>
この国際交流基金主催の「美しい東北の手仕事」展は、なんと明日まで。明日(3月5日)でブダペスト(民族博物館)での展示を終え、その後はハンガリー西南部の町ペーチに場所を変えて3月11日〜3月28日まで「ハウス・オフ・アーツ」にて開催の予定だそうです。http://bit.ly/1lxh1hp