2014年の最初に書く内容じゃない。
絶対・・・・
と、思うものの、
今年の始まりからのこと(教会の鐘の音を聞きながらの年越しとか・・・)を順を追って書いていくと、こんな話題はきっと隅に追いやられてしまうに違いないと思うので、とりあえず今後のためにも書き残しておこうと思います。
そう。
ハンガリーにやってきて早2ヶ月経ったこの時期。(今日でちょうど2ヶ月です。)
こちらに来てからというもの色々と楽しげな話題(ばかり)を書いてきましたが、私だって毎日毎日浮かれた気分のみで過ごしているわけではない! ということを、チラリとでも知っていただくためにも、
そして、もう二度とあんなものを目にしなくてもすむようにきちんとお掃除しなければ、という今の気持ちを忘れないためにも。
それは1月8日(水)。
短かった冬休み(16日間・・・そんなに短くもないか)も終わり、1月7日(火)からブダペスト日本人学校は3学期が始まっています。
この冬休みはずっとブダペストで過ごした我が家。その間に「年越し」、「大晦日」という行事があったにもかかわらず、“大掃除”というものに意欲的に取り組むこともないまま新年を迎えてしまったので、子どもたちが学校へ通い始めたとたん、この年末年始ほとんど家の掃除をしていなかったことに気づき・・・7日には家じゅうにまず掃除機をかけました。
そして、その翌日の8日。
そうだ。
そういえば昨日、寝室の掃除はしてなかったっけ。
ま、あそこは寝るだけの部屋だからそんなに汚れてないだろうし、クイックルワイパーでシャシャシャっとホコリを取る程度でOKかな?
リビングの他に子ども部屋と仕事部屋。そして奥に寝室、という日本式でいうと3LDKの我が家。寝室は「寝るとき」と「お風呂の後の柔軟体操」のときしか行かない部屋なので、いつも忘れられがち。
なので掃除も手抜きしがち。
・・・・・でも、だからって。
確かにカーテンまで閉めっぱなし、というのはまずかったかもしれない。
外は寒くても家の中は20℃程度と一定に保たれ、しかも湿度も常に50〜60%ということは、それだけ家の気密性が高く、つまり日本にいるときはよく耳にした「結露」というものに気をつけなければならない環境だということを、全く失念していたのも私の過ちと言えましょう。
・・・・・でも、だからって。
とにかくシャシャシャっと掃除してしまおうと、まず窓ぎわの壁沿いにクイックルワイパーを走らせようとしたその時、ふわりと持ち上がったカーテンのすそからチラリと見えたそれは・・・??
白いはずの壁が白くない。
な、なんじゃ、こりゃぁぁ〜〜〜!???
もう一瞬、息が止まりそうになりました。
遠目にも白くてフワフワした感じが見てとれ、
「絶対に近づきたくない」という気持ちと、いわゆる“怖いもの見たさ”で「極限まで近づいてじっくり見てみたい気持ち」が、バコバコと音をたてている心臓の音をBGMに行ったり来たり。
ここまで自由奔放に育っているカビというものを、ものすごく久々に・・・いやもしかしたら私は初めて見たかもしれません。
もちろんここに来る前に住んでいたカイロは、年間10日ほど、しかも1年で20mm程度しか雨が降らない(ウィキペディア:カイロ(http://bit.ly/1evRgqL))という乾燥地域だったので、このようなものを目にする機会は全くありませんでした。その分、容赦無い砂ぼこりや大小さまざまなサイズの黒光りするすばしっこい昆虫などにはかなり悩まされましたが。
しかし、その前は確か我が家はベトナムのハノイというところに住んでいたはず。
ハノイの湿度はすごかった。
部屋の中が湿度90% ってこともありました。
資料によって書かれている数字は多少異なりますが、年間を通じて湿度はだいたい70〜80%というのがハノイ。恐ろしいですねー・・・。
日本から持って行った革のジャケットやブーツが・・・・・、という話も何度も聞きました。(ハノイも12月や1月には最低気温が10℃を下回ることもあるので、しっかり「冬装備」が必要。)
そんなハノイで、よりによって大きな湖の畔とでもいうようなところに住んでしまったせいか(景色は抜群でした^^)、家の中はちょっと油断するとあちこちの壁にカビが・・・。
コンクリート(レンガ?)とその上に塗っている塗料との間にカビが生え、壁の表面がボロボロと剥がれ落ち・・・ということも何度かありました。
つまり、ここ(ブダペスト)ってハノイ並み・・・???
と思ってちょっと調べてみたら、
うわぁお。
ここのところ、ずっと70%後半から80%じゃぁないですか。来週(1月半ば)にはもう一息で90%という予想も。
【参考】日本気象協会:tenki.jp:http://bit.ly/1d73bwV
exite天気:http://exci.to/1iXOn7P
とにかく、これはもう「油断していた」としか言いようのない状況で、
それでもすごすぎて、いったいどうしたらいいのかわからずしばしボー然と眺めるのみ。
よく見ると、限りなく黒に近い緑色から薄い緑色、そしてクリーム色っぽいものが点在し、それを白いふわふわが柔らかく包み込み・・・。
その後しばらく経ってから意を決して「とにかく拭き取る」作業へ。
とにかく必要以上の刺激を与えないように、先日まとめ買いをしておいたキッチンペーパーで拭き取りました。
そして
なんとか、この程度まで復活。
意外に綺麗になった?
ははは・・・・
確かに。
でも「ここまでにするのは大変だった」と、どうしても一言言わせてください。
水をしこたま吸い込んで盛り上がったままの床や、いくら拭いても木の奥まで染みこんでしまったらしく全く消える気配のない黒い色や、ちぎれて剥がれて実はボロボロになってしまっている壁紙などは、“もうこれ以上は・・・”という状態なのですが、
でも、最初のあの姿を見た後だとこの程度はかわいいものに思えます。
うん、綺麗なもんよ。
翌日は、もちろんこれ以上結露の水が床に染み込まないように、朝からしっかり窓ふき。
もちろん今日も拭きました。
明日も、明後日も、
寒い冬が終わるまで、寝室の窓ふきが日課になるであろう新年の幕開けのお話でした。
まだ始まったばかりの2014年。
皆さんの生活にもこれからいろんなことがあるかと思いますが、お互い挫けず頑張ってまいりましょう。