やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

クリスマス・ツリー 飾ったまんまで 大晦日

 
 いろいろあった2013年も残すところあと一日となってしまいました。

 明日がもう大晦日だなんて本当にびっくり。
 とりあえず「“南国の暑さ”のせいで年末年始の実感がわかない」というようなことはないのですが・・・
 それでも予想に反して雪のないクリスマスを過ごし・・・

 そして、そのクリスマス気分を盛り上げてくれる大きなクリスマス・ツリーがリビングにどーんと置いてある状態じゃぁ、やっぱり日本人としてはなかなか「お正月気分」にはなれません。

 
 さて、初めてヨーロッパ圏、つまり「キリスト教徒が大多数を占める地域」でクリスマスを迎えるのは初めての我が家。

 数年おきに引っ越しが待っている、というお家事情もあって、これまで携帯に便利な組立型スタイルのコンパクトなものやとにかく小さくて可愛らしいクリスマス・ツリーしか飾ったことがありませんでした。

 が、
やっぱり、ヨーロッパに来たからにはちょっとそれらしいツリーを飾りたいよねー・・・ということで、リビングにどんと置ける、きちんと存在感のあるクリスマス・ツリーを購入しようと早い時期から考えてはいました。

 
 12月に入って間もない頃、ママ友とのランチの席で(・・・いや、クリスマス・マーケットに行った日だったかな?とにかくみどりのクラスメートのママたちと一緒の時に)何気なく聞いてみました。

 「ツリーって結構どこでも買えるって感じですか?」と。


 そこで私は知りました。

1.ここでは、山から切り出してきた木(ナマの木)をツリーとして飾るのが一般的。

2.その木は12月の半ばを過ぎた辺りから、道端やショッピングセンターの前などで売られ始める。

3.クリスマス時期が過ぎると、木の回収日があり、その日に玄関先に出しておくと収集車が持って行ってくれる。


 「それって、その年1年しか使わないってこと?」
 「そう。」
 「つまり、リサイクル??」
 「・・・っていうか、使い捨て・・・?(笑)」


 そうか・・・

 使い回すことはせず、今年のツリーはあくまでも今年のクリスマスのため。 
 そして、来年はまた新たな気持でその年のためのツリーを選ぶ・・・

 なんか日本の「門松」とか、そういう感覚なわけか。


 でも時期が過ぎたら玄関先に出しておくと収集車が持っていく、というのはドライというかなんというか。 
 「門松」の場合は一応、どんど焼きに持って行くとか・・・なんかあったような。
 大型ゴミとしてそのままポイとかはあんまりしないような気がするんですけど、最近はどうなっているんでしょう?



 さて、そんな生木のクリスマス・ツリー。

 いろいろ教えてもらって「へー・・・」と新鮮な思いに包まれている私への締めの一言は、

「でも、そこまで気合入れて買う人って日本人にはあんまりいないから。」


 そうか・・・

 つまりラマダーン(イスラム教の断食月)の時期にカイロでファーヌース(自宅前などに置いたり吊るしたりする飾りランプ)を買うような感覚ってわけか・・・

ラマダーンが近づいたころ店先にズラリと並ぶファーヌース(上)と、うちのアパートの入り口に吊るされていたファーヌース(下)。


 そうは思ったものの、

 いやいや、クリスマスに家にツリーを飾ることはなんら不自然ではなくなっている私たち日本人。

 それがいくら「生木」になったとしても、ラマダーンのファーヌースとはちょっと感覚は違うはず。 

 

 ということで、近所の果物屋さんの前にある日突然現れた「小さなツリー市」で一度下見をした後、夫が年末休暇に入った初日の12月24日、ちょっと大きめのショッピングセンターの前に4人でツリーを買いに行きました。


 えーー・・・? クリスマス・イブの24日にやっと買いに行ったわけ?

 と思われるかと思いますが、

 こっちでは全然問題なし。 というか、いい加減クリスマスが近くなってからツリーが登場し、そして年明けの1月6日ごろまで飾っておくというのが一般的なんだそうです。


 さて、バスでちょっと行ったところにあるショッピングセンターに到着。
前の通りはちょっとした「ツリー市」。


お、バス停の近くに立っているあの人もここで買ったのかな?


 いろいろあって迷ったけれど、
 
 結局こちらを購入。

 持って帰りやすいように、ネットでしっかり枝をまとめてくれています。


 ここに木を突っ込んで向こう側から出すとネットがキュッと包んでくれる仕組み。


 ちなみにお値段7000フォリント(約3400円)
 我が家は初めての購入なので木を固定するための台(三脚のような物)も買って合わせて11000フォリント(約5400円)となりました。台は来年以降も使えるので1年間どこかにしまっておけばOKですが、でも「使い捨て」と考えると決してお安い値段とは言えないかも。これが一般的な値段なのか外国人価格だったのかは未だわからず。 


 帰宅後さっそく飾り付け。

 
 ハノイのちくちく・サークルのバザーや、カイロのドイツ学校でのクリスマス・バザー等で買ってきた飾りが、やっと日の目を見た!という感じです。


 その日の午後は近所の教会で子どもたちの「クリスマス劇」を見に行き、

 当然のことながら全てハンガリー語だったので、そしてやはり後ろの席で遠慮がちに座っていたら小さな子どもたちが前で演じている姿などほとんど見えず・・・最初から最後まで「????」。気分だけなんとなく味わって帰ってきました。



 26日(木)は、カイロからウィーン経由で遊びに来てくれた友人親子(お母さんは日本から)とブダペスト名物の温泉を楽しみ(今回はゲッレールト温泉http://www.gellertbath.com/
(これはホテル側の入り口)



 28日(土)も彼女たちと一緒に『聖イシュトバーン大聖堂』のオルガンコンサートなどに行き、 


 その後は家でのんびり過ごし、そしていよいよ大晦日。


 玄関ドアのリースも


 下駄箱の上のこの小さなツリーも
 
 リビングのこの大きなツリーも、みんなこのまま我が家は2014年を迎えます。

    「ツリーと一緒に写真を撮ろう」と言ったらなぜこんなポーズになるのかは不明。


 でも、やっぱりこのツリーの存在が「ゆく年くる年」の気分をまだ先に追いやってしまっているような気がしてならない・・・。