ハンガリーのブダペスト生活が始まってそろそろ1ヶ月。
スーパーに並んでいるものとか、街なかを走る緊迫感のないかわいいデザインの救急車(たぶん)とか、とにかく美しい景色とか・・・
日々新鮮なこと、驚くことに出会っているのに、なかなかここに書き残すことができないままびゅんびゅんと毎日が過ぎていってしまっています。
そんな中、今週初めの「2学期で帰国するHちゃんのママを囲んでの1年生ママの送別ランチ」(長い・・・)の席で、ハンガリー生活初心者の私の耳が思わずダンボになってしまう話題が出ました。
「ハンガリーでは12月5日にサンタが来る。」
・・・そういえば、それについては以前ちょっと聞いたことがありました。
確かモンゴルでも「冬のおじいさん」とかいう名の「サンタクロース(みたいな人)」が「雪娘」とか言う女の子を伴ってプレゼントを持ってやってくるのは12月24日じゃなかったような気がするし・・・
ま、国によって微妙に「サンタクロースをめぐる事情」が違うってのも、ありかな・・・と。
ただよくよく聞くとこの「12月5日の夜に来るハンガリーのサンタクロース」さん、子どもが喜ぶようなプレゼントをこっそり置いて行ってくれるだけではないようで・・・。
何やら『ブーツ』やら『チョコレート』やらのキーワードが。
そして、・・・・・・え?? 『鞭(ムチ)』??
結局、その時の私の理解としては
12月5日の夜、自分の靴(ブーツ)を綺麗に磨いて寝ると、いい子にはサンタさんがその靴の中にサンタの形をしたチョコレートを入れていってくれる。
ということのようでした。
そして
でも、悪い子だったら、靴の中にはサンタのチョコレートの代わりに鞭が入っている。
私の他にも、まだこの冬がハンガリーで迎える初めての冬、というお母さんもいて
「えぇ?ムチって・・・??」とその調達方法などを尋ねると
「売ってるのよ、ちゃんと、そのへんで。鞭用の木の枝みたいのが。」と、ベテランママがさらり返答。
ふ〜〜〜ん、面白い文化もあるもんだ、とその時は思っていたのに、今日(12月5日)まですっかり忘れていました。
今日、12月5日は日本人学校のお母さんのアレンジで音楽史博物館というところへ行き、ハンガリーの民族音楽とそれを確立させるために大きく貢献したハンガリー音楽史に残る偉大な音楽家についてお話をうかがう、というハンガリー生活初心者には新鮮過ぎる機会に恵まれたのですが・・・
その帰り道、ほかのお母さんたちの間で「そういえば“今日”だよね。」という話になり・・・
そうか!
今日が「ブーツにサンタのチョコレート」の日だったっけ。
せっかくだから帰りにスーパーで「サンタ・チョコ」買ってって、いきなりハンガリー・スタイル実践してみる??
と、なんだかひとりで勝手にワクワクしながら2体の「サンタ・チョコ」購入。
夜、子どもが寝てからブーツに忍ばせて・・・
でも、普段自分が履いてる靴に「チョコレート」って、・・・なんかねえ。
などと思っていたのですが、
先ほどFacebookを見ていたら、そのことに触れている書き込みがあり
あっ!!
そういえば、この、12月5日の夜にサンタの形をしたチョコレートが入れられるブーツは・・・きちんと磨かれていなければならない・・・・???
うちの子たちは今日がその日だってことすら意識していない(というか「知らない」・・・?)ので、そのままふつーに寝てしまったし。
しかもこの状態じゃ、朝起きて、学校に出かけるときになって、「???」となるだけ、・・・ってこと?
それとも友達とかから、なんとなくこの「早めにやってくるハンガリーのサンタさん」の話は聞いていたりするのかな?
でもブーツ磨かずに寝ちゃってますけどー・・・
(磨けるような材質のものでもないけど)
う〜〜〜む。
どうしよう。
張り切って買ってしまったこのチョコレート。
こんなことなら夕飯食べてる時にでもちょっと話を振っておいて、「ブーツを綺麗にしてから寝てみようかな」くらいの気持ちにさせておけばよかった。
いや、それもわざとらしいか。
っていうか、我が家に関しては来年からこの「ハンガリー・スタイル」に参加ってことにしてもなんら問題はなかったのでは・・・・?
にわか知識で安易に飛びついてしまったことを反省し、しばし考えた込んだ母。
でも。
ま、いいか、とりあえず・・・・
明日の朝の子どもたちの反応が今から気になる・・・。
<ところで12月24日の夜は・・・?>
少なくともこの間ランチをしながら話をした1年生ママたちの間では「24日の夜にはハンガリーでも普通どおりのサンタさんからのプレゼントが置いてある」ということでした。やっぱ本場の国ではサンタさんも忙しいんですねー。2回も出動するなんて。