やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

日本一の富士山と、世界一の高尾山と・・・

 7月の退避帰国以来、ずっと日本の生活が続いている我が家。
 「猛暑の夏」もいつの間にやら過ぎ去り、なんと「行楽の秋」まで楽しめてしまっています。

 夏休み中に、この度めでたく《世界遺産》に登録された富士山にちょこっとだけ登った(・・・と言ってもバスで5合目まで)時のことは以前書きましたが(『2013年 やっぱりこの夏、とりあえず「富士山」』http://d.hatena.ne.jp/hiragam/20130831/1377975651、9月の末には《日本一の富士山》だけではなく、なんと《世界一の高尾山》にも家族で行ってきました。

 この標高約600mの高尾山、正直言って「高尾山に登ってきました!」と言うにはちょっと恥ずかしいくらいの楽ちんなお山さんで・・・
 確か20年ほど前にも(・・・ゲゲッ!?そんなに前?? )友人と登りに行った、ということは覚えているのですが、その時期、もしかしたら人生で一番勉強してるかも?という過酷な生活をしており、間違いなく睡眠不足の状態で登っているはずなのに、しんどかったとかヘロヘロになった・・・という記憶が全くないんですよねー。

 
 そんなわけで、いきなり「富士山に登りたい!」と言っている、登山未経験の小学校3年生の女の子(我が家の長女)にはこのくらいが調度良いのではなかろうか・・・さらに「日本一の富士山には登れなかったけど、世界一の高尾山には登ったんだ!」というのはそれなりの自信にもつながる(?)だろう、ということで、“これぞ行楽の秋”という素晴らしいお天気に恵まれた9月27日(土)、家族4人で東京の西のはずれにある《高尾山》に登ってきました。

 
 で、さっきからちょっとわざとらしく何度か書いている《世界一の高尾山》について。

 すでにご存じの方も、あるいはこんな書き方をしたのである程度予測がついた方も多いかと思いますが、なぜに高尾山が《世界一》なのか。


 そうです。

 なんと、この天狗が住む山高尾山は、年間の登山者数が世界で一番多い山なんだとか。


 以下、『高尾山情報はおまかせ 高尾通信』http://www.takaosan.info/mame7-6.html より
  年間の登山者数は260万人を超え、富士山やエベレストを遥かに越えて、世界一の登山者数を誇っています。
世界中では年間700万人が登山を楽しむそうですが、そのうち260万人が高尾山に来ると言うのです。


 すごくないですか? 1年間に登山を楽しむ人のうち、2.7人に1人は高尾山に登っている、ということになるわけですよね? (違っていたら誰かこっそり指摘してください)


 みんなが知ってる高尾山が実はそんなすごい山だったなんて、私は全く知りませんでした。

 
 四季を通じて様々な顔を見せてくれる高尾山。
 その登山コースも多様で、『40年近く通っているけど飽きない』、『毎週通っても飽きない』などという声が書かれているものも簡単に見つかります。

 
 とりあえず、小学校低学年の初登山者ふたりを連れての登山だった私たちは、[1号路]でゆっくり展望台まで行き、そのあと“吊り橋”のある[4号路]を通って頂上を目指すことにしました。

 ※ルートについての詳細は、高尾山公式ホームページ内の「高尾山MAP」全コース図http://bit.ly/1a3ea5c をご覧ください。

 
 とにかく(子どもたちにとっては)初めての登山なんだし、こんなにお天気に恵まれたのだから、のんびり楽しく気持ちよく登ることが一番!

 と、思ってはいたものの、標高599mの山の頂上にたどり着くのに3時間近くもかかった、というのは誤算というかちょっと驚いてしまいましたが、それでも下山直後にふたりともこの笑顔だったので、まあ、良しとしましょう。



 では、今回《世界一の登山客数を誇る高尾山》に家族で登ったあの日のことを思い出して、以下に簡単に思いつくまま・・・


1.【習性】
 こういう場所でこういうものを見ると、つい・・・

 買ってしまう自分。
 いや、「なっぱ寿司」(高菜で巻いてあるおにぎりみたいなお寿司。300円)は美味しかったですけど、お茶は完全に普通の(?)緑茶だった・・・と思います。
 ちなみに登山口にあったお店には、「天狗の鼻くそ」というお菓子も売っていました。(←買わず)


2.【手ぶら登山可】
 天狗のお茶やら鼻くそやらが売られていたそのお店は、簡易カッパや帽子、サングラス等だけではなく、軍手、タオル、ディパック(子ども用のお手軽リュックも)、登山靴、・・・とにかく登山に必要と思われるものは全てその場で調達できるような完璧さで私たちを迎えてくれます。
 ちょっとおしゃれしてデートしていたカップルが、「今日は天気もいいし、ちょっと山でも登ってみる?」と、突然そんな気分になって高尾山口駅に降り立ったとしても大丈夫。そんな気軽さが登山者数世界一を誇る鍵となっているのかもしれません。


3.吊り橋は、確かに“吊ってある橋”だったけど・・・

 立派な橋でした。
 びっくりするくらい太くて頑丈そうなワイヤーで、固定するかのように吊るされている、といった感じで全然吊り橋気分は味わえず、ちょっと残念。



4.【蛸(たこ)杉】詳しくはこちら⇒『高尾山マガジン』http://mttakaomagazine.com/archives/293
 前回登った時には、ここに頬をくっつけるようにして「タコチュー」の口をして写真を撮った記憶があるのですが・・・今回は近づくことすらできなくなっていました。
  エジプトの白砂漠で、3度めに行った時「キノコ岩と鳥」の周りにロープが張り巡らされていた時のことを思い出してしまいました。             ※3度目の砂漠キャンプ:http://bit.ly/GY8Xoe




5.【習性 その2】
 頂上まで3時間もかかってしまった私たち。帰りは一気にリフトで降りることにしたのですが、長く楽しいリフト時間もそろそろ終わりにさしかかかった頃・・・
「はい、記念のお写真撮ってまーす。こちらでーす。」と、こっちに向けられたカメラを覗き込むお兄さん。

 その後超特急でプリントされ、出口でかなりのお値段とともに私たちの前に差し出されることがわかっているのに・・・


ついつい、笑顔を作ってしまう。

しかも4人みんな。

そして、「うわ・・・なんかいい顔で写っちゃってるね。」などと言って、結局買ってしまうことが非常に多い。
 確か1枚700円。2枚で1200円・・・くらいだった気が。



 このリフトも決して安くはなかったんだけど・・・
 いや、2〜3時間かかった道をあっという間に降りてこられたんだから、高いとは言えないか。


 それに私たちは、一時の日本の秋を楽しむ観光客なんだから・・・。

 そうそう、このリフトの改札が、ハサミを持って常にカチャチャン、チャン、チャンとリズムをとっている駅員さんに切符を渡し、カチャンチャンチャン・・・と切符の一部をつまみ切りしてもらう懐かしいタイプの改札になっていて、なんだかとても嬉しかったです。駅員さんが生き生きしているように勝手に見えてしまいました。(どうしても楽しそうに見えてしまう・・・)



 ということで、またひとつ良い思い出ができました。




<おまけ>

 高尾山まで行く途中に利用した八高線の車両が非常に魅力的でした。

へ?これ、バスじゃないよね・・・電車だよね?

そして、その下にはこんな運賃箱が。

 ちょっと調べてみたら『ワンマン運転の時に無人駅で乗降する際は使用しています』という記述も見かけましたが、そんなに最近書かれたものではないようで、PasmoとかSuicaで乗り込んじゃった場合はどうするんだろう??と思いました。



 そして、この八高線は高麗川から北に走っている部分は「電車」じゃなくって「ディーゼル車」なんだそうですねー。
 「ディーゼル車」・・・そうかぁ、[あまちゃん]の最終話を見た日に北三陸鉄道と同じ「ディーゼル」で走ってる電車・・・じゃなくって列車に乗ってたんだー、私。 などとつい思ってみたり。