やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

あぁ・・・だからあなたは “ロッキー” 山脈

 
 10月もいよいよ後半になりました。

 9月17日に初雪が降ったエドモントン。


 今ごろはどんなに寒くなっているんだろう・・・・と思っている人も多いかと思いますが、意外と「初雪見たけど冬はすぐ来ず?」ーーー で、まだまだ「秋の終わり」で踏ん張っています。


 数日前には日中の最高気温21℃という日もあったし、今日19日も15℃まで上がりました。

 もちろんポカポカ陽気(20℃まで上がったら完全に「ポカポカ陽気」です)の翌日にカクンと気温が下がって最高気温が1ケタになったりもしていますが、

 こんなふうに平気で10℃あるいはそれ以上の気温差のある日々が繰り返されつつ、それでもじわりじわりと確実に「寒い日の勝ち!」という日が増えて、いつの間にかマイナス(零下)の気温が当たり前の冬に突入するのが、このへんの「秋から冬へのお約束コース」ってことなのでしょう、きっと。

 冬らしい冬をしっかり最初から最後まで過ごすのは何年ぶりか分からないくらい久しぶりなので、ちょっとテンション上がります



 そんな冬を迎える前に、「駆け込みロッキー」とでも言いましょうか。

 10月の3連休(土・日+サンクスギビング(感謝祭)の第2月曜日)を利用してカナディアン・ロッキーの中心地、バンフ国立公園内に位置する「バンフ」という街に行ってきました。


 カナディアン・ロッキー


 もちろん「世界遺産」


 世界のあちこちには、「え?・・・これ??」と思わずつぶやいてしまいそうになる世界遺産もあるようですが、このロッキー山脈の大自然はこれを世界遺産と言わずしてどこを言う??というレベルのものだと、私は思います。


 今回は(列車ではなく(!))バス(グレイハウンド)で行ったのですが、途中の道もまた美しかった・・・・。


 こんな平らな道をまずひた走り・・・するとだんだんロッキー山脈に近づいて、両側に山が迫ってきます。

このゴツゴツ感がなんとも言えません。

窓の外の山々を見ながら
「なんかさー・・・・山っていうより、岩のかたまりって感じだよね。」と、隣りに座っている夫に話しかけたら、

一呼吸おいて

「ロッキーですから。」
 
 ロッキー = Rocky

 Rocky = ROCK(岩)の
 
 
 ロッキー山脈がここまで「見たまんま」の名前になっていることを、この時初めて知りました。

 これって、結構みんな知っていることなんですかね?


 
 基本、ゴツゴツのロッキー・マウンテンですが、比較的標高の低いところにはもちろん木も生えています。
細くてツンツンしたイメージの木たちがたくさん。


バンフ・ゴンドラ」に乗って、サルファー山に登ってきたところ。
サルファー山は2000mちょっとですが、周りの山々は3000m級。
下に見えるのがバンフの街。

ズズズーーーーっとズームで見ると、

かの有名なバンフ・スプリングス・ホテルが見えます。
現在アルバータ州のエドモントン市で教育関係に従事している某男性が、30年前にワーキングホリデーでやってきて仕事をしていたという大変思い出深いホテルです(笑)



 そうそう。
このバンフ・ゴンドラの乗り場近くには「温泉」があります。

本当にちゃんとした(日本人でも十分に満足できる温度の)露天温泉なので、おすすめ!(もちろん水着着用)
詳しくはこちらをどうぞ。





 2日目はツアーバスで湖めぐり。

 まずは超有名なルイーズ湖(Lake Louise) 

 でも太陽の光が今ひとつ届かず、旅行雑誌によくある鮮やかすぎるような青を見ることができず残念。


 続いて、ルイーズ湖からぐっと奥に入っていったところにあるモレーン湖(Moraine Lake)

 この湖までの道は冬の期間は閉鎖されてしまうそうで、私たちが行った10月8日(日)が今年最後のツアーだったようです。
 このモレーン湖を数ある湖の中での「No.1」とする人も多いようですね。前述の某男性もそう言ってました。
 

 そして最後にエメラルド湖(Emerald Lake)

 

なんと、まだカヌーが楽しめるようで・・・
 

けっこう沢山の人が楽しんでいました。


その他、面白かったもの


【熊には開けられないゴミ箱】
差込口の奥の突起のような部分を押さないと開かない仕組み。
熊の厚い手は入りにくく、かつ奥の部分をカチッと押して開ける・・・という技はまだ今のところ熊さんには無理、ということのようですが・・・
なんだか、何年か後には環境適応能力の高い熊が出現するような気がしないでもない。


面白かったもの、その2
【スパイラル・トンネル】

山をくり抜いて作ったトンネル・・・・

いや、トンネルは基本的に山をぶち抜くものです。
でもこれは、すごい!
・・・のですが、写真でもうまく撮れなかったし、
ここであれこれ説明するのも難しそうなので(・・・っていうか、うまく説明する自信がない)
ぜひこちらをご覧ください。

こういうのって、初めて見ました。
いろいろな旅行サイトなどのレビューでは『非常に珍しいものだというのはわかるけど列車が通っていないと“???”なだけ。』との書き込みも多いですが、たしかにその通り。ただ今回は私たちはBrewster Travel Canadaというところのツアーで回っていたので、列車通過時間をしっかり把握しているガイドさんについていくだけで、山に入って、そして別の穴から出て来る長い長い列車をじっくりと眺めることができました。



紅葉もピークを過ぎた10月初めのカナディアン・ロッキー。


もう少し早く来たら、黄金色の山々を見ることができたはず。
我が家の近所でも息を呑むほどの美しさを見せてくれるカナダの秋だから、
このあたりなんて息をするのを忘れてしまうほどになるのかもしれません。

それでも
十分にその自然美を堪能することができました。
ちなみにこちらのこの山(Mt.ランドル;標高3,000m)は前述の某男性「世界中で最もかっこいいと思う山」なのだそうです。 尚、この山は見る角度によってその姿が見事に変わるというのが面白いそうで、その某男性曰く「この角度から見たこの姿が最高。」なのだそうです。


帰り道。

この真っ直ぐ感はちょっと北海道っぽいけど、遠くに見えるゴツゴツとした山たちから
「俺たちRocky」という声が聞こえきそうなこの風景は(・・・あ、聞こえてはきませんね)、やっぱりカナディアン・ロッキー。

今度は、ぜひまた別の季節にも行かねば。

でも、でも、真冬でも・・・・。