やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

カイロの『スーパー・ムーン』

 今年は6月23日に見えた月が『スーパー・ムーン』と呼ばれるものだったそうですね。

 この『スーパー・ムーン』というもの・・・
月は地球の周りを楕円形を描きながら回っているので、地球からの距離が遠い時と近い時があって・・・
で、一番近くなった時に“満月”になったら『スーパー・ムーン』と言うらしいですが、
あれ?・・・そういうことでいいんですよね? 
もしかしたら距離的に地球と近ければ満月ではなくでも『スーパー・ムーン』って言うんでしょうか? で、たまたまそれが“満月”と重なった時に特に各方面で話題になっている・・・?

 (ここでまた執筆一時中断)


《知恵蔵2013の解説 月が地球に最も近づいたときに、満月もしくは新月の形になった月の姿、またはその現象をスーパームーンという。》コトバンクより http://bit.ly/189lPDe


 ということで、“新月”の時でも『スーパー・ムーン』って言うんですね。

 なんせ、これ系の知識がかなり乏しいのであちこち見ながらいろいろ調べ、だいたい理解できた気がしたので「さぁ!書くぞ!」と思って書き始めたのに・・・。ふぅ。


 でも難しいことは分からなくても、今これを書いている部屋の窓から見える、すでにかなり高い位置で燦然と輝いている“満月”(只今カイロ時間の0:45(6月24日))は、心なしか、いつも見る“満月”より大きく誇らしげに見えます。
 っていうのは、ちょっとウソかな。
 正直、ふだん見ている月との違いはそんなにわかりません。


 日本ではやはり随分と話題になり、各地で観測された『スーパー・ムーン』の写真がすでにあちこちにアップされていますが、でもこれって比較的最近の現象ですよね?
いや、『スーパー・ムーン』という現象が起こるようになったのが最近のこと、というわけではなく、
「今夜の月が『スーパー・ムーン』だ!」などと言って、その日にみんなでお月さんを眺めて喜ぶ、という現象が、という意味です。

 だって、たぶんずーーーーーっと昔から月は地球の周りを楕円形の軌道に沿って回っているはずなので、地球との距離は常に変化しているはずで、ということは『スーパー・ムーン』状態のお月さまは太古の昔から繰り返し出現していたはすなのに、少なくとも私が子どもの頃は、いや大人になってからもかなり最近になるまでこういう言葉を耳にすることがなかったような気がします。

 
 ところで、この「今年(2013年)地球に一番接近する日」だった6月23日のお月さま。
日本では「もっとも接近する時間」が夜の8時半ごろだったということで、なおさら盛り上がったようですが、さてその時間エジプトのカイロは、というと午後1時半。真っ昼間。この時間、私は某所へ向かうべく自宅を出て炎天下をわっせわっせと歩いておりました。


 そして、夕飯時に子どもたちに『スーパー・ムーン』現象についてちょっと偉そうに説明しておき、就寝前に「ほら、お月さん見えるよ。」と窓の外に目をやると・・・・

窓に駆け寄って外を見るなり
「うわっ!でかっ!!!」
「こんなに大きく見えなんてすごーい!!!」と、一瞬にして感動の声を上げる小1男児と小3女児。


う〜〜〜〜〜ん
そうかなぁ?
ホントにそんなに大きく見える?
いつものとの違い、わかるわけ??


などと聞くのは野暮なので「そうだねー。大きいね―。」といいながら、もう一度じっくりお月さんに見入った私でした。(でも、やっぱりそんなに大きさの違いは・・・・・^^;)

とりあえず写真くらい撮っておこうかな、「記念のお月さま」だし。

そう思って手元のデジカメで数枚パチリパチリ。


めいっぱいズームしたらこんなザラザラの写真に。ちょっとしょんぼり。



 朝になってこのお月さまがお日さまにバトンタッチしたら、我が家の長女みどりはめでたく9歳のお誕生日を迎えます。

 そして、このお月さまがこれからどんどん細くなって、約2週間後に“新月”となった時には
いよいよラマダーン(イスラム暦の第9番目の月。この1ヶ月間は太陽が上っている間は飲食物を口にしないという「断食」をする月)の始まり。

 カイロで過ごす最後のラマダーン
というか、ここを去ってしまうとこういう文化とはしばらくお別れとなるので、それなりに感慨深く7月上旬から始まるこの断食月を過ごすことになるでしょう。
(・・・・・そうかぁ?)


エジプトのこの時期の風物詩:ファーヌース(家の前などに置いたりぶら下げたりする装飾ランプ)を売り始める近所の雑貨屋さん。