やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

エジプトも今は冬なんですってば!

 2012年1月18日。

 本日の予想最高気温17℃、予想最低気温7℃
 
 そりゃぁ、つい数週間前に帰省していた北海道と比べると「あらー、ずいぶんあったかいのねぇ。」などと言われたら
「はぁ・・・おかげさまで。」としか答えようのない気温ですが、でも、


“国土の約9割が砂漠”とか
“夏は平気で40℃を超える”とか
“砂漠気候のため雨はほとんど降らない”とか


日頃「エジプト」という国についてはこういう情報がポピュラーなだけに

実はしっかり冬もある
“コートにマフラー”で外出する時期がある。

という事実に驚かれている方も多いのではないでしょうか?


  http://www.egypt.or.jp/basic/geography.htmlより

 こうして地図を見ると、アフリカ大陸の北にあるエジプトは、
赤道直下でもなく、日本との位置関係も南北で見るとそんなに違わないので(カイロの緯度は鹿児島県の佐多岬あたりと同じだとか)「一年中暑い国」では決して無いのです。


 確かに夏は本当に暑い。
しかも砂漠の国でありながら「母なるナイル川の恵み」のおかげか、程よい(?)湿気が保たれ、それなりの湿度を感じてしまうカイロの夏。
『湿度がなければ(極端に低ければ)どんなに気温が高くても日陰にさえ入ればびっくりするくらい涼しい』という砂漠特有の現象はイマイチ体験できないのが、ここカイロなのです。


 さて、そして冬。
11月頃から寒さを感じ始め、だんだんと最低気温が10℃を下回るようになり・・・
 こんな冬仕様のコートを買ったのも11月でした。カイロ郊外のショッピングモールで購入。お値段忘れました。すみません・・・。


これがまた結構寒いんですよ。
長い時間「暑さ」にさらされてきた体には、10℃以下の気温というのはかなりこたえます。


そしてまた、家の中が寒い。

 例えば、
 皆さんご存じの通り、同じ「日本の冬」を考えた場合でも北海道の家と関東地方などのいわゆる「雪国ではない地域」の家では「寒さ対策」が全く違います。

じゃあ、エジプト(カイロ)での寒さ対策は・・・?というと、
まあ、ほとんど皆無かと。

 基本、レンガをポンポンと載せていって(「積む」というより、やっぱり「載せる」とか「置く」というイメージ^^;)出来上がっている私たちの住居。
「外国人住居」ということでそれなりの家賃を払っている家でも、ふと気づくとカーテンがふわりと動いていたりすることも多いのですから(つまり窓がきちんと閉まらず、すきま風多し)。


 そんなわけで、一般的な(?)日本人の感覚ではそれほどきびしい寒さとは言えない環境のはずなのに、
カイロ在住の日本人は、カイロに居るが故に感じる寒さとの戦いがまだもう少し続きそうな今日この頃です。


 そうそう。
「この冬は去年よりも寒い」と、カイロ在住歴の長い人たちから何度となく耳にしたのですが・・・
地中海沿岸の都市アレキサンドリア(カイロの北西221km。海岸線の街なので決して標高が高いわけではない)ではなんと1月12日に雪が降ったようで、こんなBGM付きの映像がYouTubeで紹介されています。

これも同じ日に撮った映像と思われます。「雪」と言うより「アラレ」がメインって感じですね。
 

 ほかにも、べちゃべちゃになりながら「雪合戦もどき」を楽しんでいる少年たちの映像などもアップされています。明らかに「雪に慣れていない少年たち」のはしゃぎようが笑えるのですが、なぜかうまくここに貼り付けることができず・・・。


 ということで、雪こそ降りませんが、カイロもそれなりに寒いのだ!というお話でした。


 でも、たぶんエジプトの春はもうすぐそこまで来ています。
カイロ、およびエジプトの皆さん、頑張りましょう!

そして日本の皆さんも、その他のいろいろな地域でいろいろな「冬」を体験している方々も、
風邪にはくれぐれも気をつけて、元気に乗り切って下さいね。




<おまけ> 1月17日朝 撮影
 
 近所のaramex(アラメックス:中東版クロネコヤマト)の従業員も完全装備。



 コートにマフラーで足早に行くおじさん(手には、買ったばかりのアエーシ(パン))


 
 「コートの生地が滑るから」とカバンを“たすきがけ”にしたこんなスタイルで出勤するカイロ在住日本人。手袋をした手には愛妻弁当が。