やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

カイロでお弁当を作る

みどりが4月から通い始めている日本人学校はもちろん、草太が通っているCBS(Cairo British School)も、基本、毎日「お弁当」です。

もし私が「カイロでお弁当を作る時の苦労とは?」
と聞かれたら、まず真っ先にこう答えるでしょう。


レンジで「チン」ですむ便利おかずが極端に少ない。


日本はねぇ〜〜〜
いかにも、というか明らかに「子どものお弁当のためのおかず」というものが充実しまくっていますよねー。

特に冷凍食品。

いや、カイロにだって冷凍食品はたくさんあります。

 サイの目切りのニンジンとか里芋、アーティチョーク、刻んだモロヘイヤとか、スライスマンゴー、いちご・・・いろんな野菜や果物類、
 むき身えび、イカ、シーフードミックス、鶏肉の塊、バーガー用のパテ、ソーセージ、ひき肉(ただしビーフ)などの食材類、
 そして「揚げるだけ」の便利なチキン・ポテト・白身魚などなど。

しかし、ここまで。

「“チン”するだけ」は、本当に希少価値。
しかも、以前やっと見つけた!と思って買って使ったもの(なんだったかは忘れてしまいました)は、おいしくなかったのか何だったのか・・・「もう買わない」と心に誓い、でもそれ以降「レンジでチンのみ」のものは見かけていないので、ほとんどその存在すら気にしなくなってしまいました。

ちょっとしたおかず、しかもミニサイズのものが数10秒で用意できてしまうというのは本当にありがたいことだと、日本の弁当作り仲間のお母さんたちにはぜひ自覚していただきたい。


 でも、まあ「揚げるだけ」の冷凍食品なども多用しながら、慣れればなんとかやっていけるものなんでしょうけど、残念ながらまだ「すっかり慣れた」とは言い難い状況なので、現時点ではなんとも言えない私です。


  ということで、今日は冷凍庫に入っている「お弁当によく登場するもの」をチェックしつつ、悩み多きカイロでのお弁当づくりの実態をちょこっとご紹介しましょう。


上は、いろいろな形のチキンナゲット。いかにもお弁当用って感じ?
下は、白身魚のフライ。


こちらは一口サイズのコロッケ

・・・・・・に見えますよね?
いわゆる「俵型」の、しかも小さめサイズ。
一緒に写っている調理道具との比較で、買い手は内容物の大きさを知るものだと思っていたのですが、実際袋から取り出してみると、「何?この長さ・・・」


揚げたらこ〜んな感じ。写真とは全然違うこの長さ。子どものお弁当箱には長すぎるのでいつも半分に切っています。
いえ、いいんですけどね。揚げた後に半分に切るくらい。でも最初から写真通りのサイズだったら何の問題もないのに・・・。(朝の時間は貴重なのだ)

さらに、さきほどのチキンナゲットも開けてびっくり。

でかっ!

可愛い形のイラストがたくさん描かれていたので、これまた「小さめのお弁当サイズ」と思い込んでしまったようです。
しかし、この大きさ・・・。
小さなお弁当箱の半分は占めてしまうサイズなので、他のおかずとの関係で可愛い星形も半分になったり、アヒルさんも首を切られたり・・・なんだかむなしさを感じます。


そんな中での強い味方!

カイロで「冷凍枝豆」が買えることを全く知らなかった私は、この間の退避帰国の時に冷凍枝豆の大袋を買ってきたのですが、これからは「あと一品ほしいほしいとき」のおかずや彩りとして心おきなく枝豆が使えます。
ちなみに400g入りでL.E.12(12エジプト・ポンド:約160円ちょっと)なので、特にお高くもなく。

あとは普通に卵焼き入れたり、ソーセージ入れたり。
ただしソーセージはチキンかビーフが主流で、個人的意見を言わせていただくとチキンは淡泊すぎて味に深みが無くビーフはどうしても硬さが感じられ・・・って感じです。子どもたちはそこまで感じていないようなので、硬くないほうのチキンをもっぱら使ってますが。

で、こんな感じ


こんなちっちゃなお弁当箱なんだからたいした量ではないんですけどねー。

それに、子どもって(うちの子の場合・・・ってことかも)大人が思っているほどお弁当の見栄えなどには関心がない、ということが以前、判明したので<後述>、とりあえずこれからは暑くなってきたときの「傷み対策」の方をしっかりしないと・・・と思っています。

夏のお弁当づくりのコツなどご存じの方がいらっしゃいましたら、どうぞアドバイスお願いします・・・。



<おまけ>
 『キャラクターおにぎりの型』をいただいてしまったので、以前、ものっすご〜〜〜く気合いを入れてこんなものを作ってみたことがあります。
子どもたちにはもちろん内緒で。
こんな、いわゆる『キャラ弁』を作ったのは初めてだったので(レベルは低いですが・・・^^;)、作った私の方がもうコーフン気味。
でも、もしかしたらもう二度と作ることはないかもしれない・・・という気持ちもよぎっていたので、子どもたちに持たせる前にしっかり写真まで撮ってしまいました。
 


子どもたちを送り出してからも、しばらくは
「帰ってきたら(お弁当のこと)なんて言うかなあ?」
「でも、あんなチマチマしたの、もう二度と作れないだろうな。」
「だけど“また作って!”とか、何度もせがまれたら仕方ないからひと月に一回くらいは作ってみてもいいかなあ?」
などと、いろいろ一人で考える母。

ところが、いつもの時間に帰ってきたこどもたちは、
いつもとなんら変わらぬ様子で空のお弁当箱を台所に置きに行ったではありませんか。

えぇ〜??
もうお弁当のこと忘れちゃってるの?と思いつつ

「ねぇねぇ、今日のお弁当どうだった?」と聞くと
「おいしかったよ。」といつもと変わらぬ返事をしてくれるみどり。そして、そのあと
「あ、アンパンマンだった。」と。
そして、それを聞いた草太は
「え?え?なに、なに??」

「今日のお弁当、アンパンマンだったでしょ。」とみどりに言われ、
へ?
という顔をしている草太。
その後しばらくしてから「あ〜〜ぁ、そうか。あれはそういうものだったのか。」と、やっと合点した表情でにっこり。


いや、それなりに喜んでくれているようだからいいけど・・・・
でも、いつもの倍以上の時間をかけて作るほど価値のあるものじゃないのね、あなた達にとっては・・・。


ということで、やっぱりこの写真、撮っておいてよかった、と思った母でした。