珍しく朝からこんなふうに遠くのピラミッドがくっきり見えた2013年3月17日(日)。
カイロ日本人学校で卒業式が行われたその日は、4月からこの学校に入学する草太にとっての節目の日でもありました。
2010年11月4日から2年4ヶ月ちょっと通ったCBS(Cairo British School)最後の日。
この年の9月19日にエジプトにやって来た私達家族にとって、ここでの生活はCBSとともにスタートした、と言っても決して過言ではありません。家を探し、子どもたちの学校を探し・・・ふたりがそろってここCBS(Cairo British School)に通い始めることで、やっと「生活のリズム」のある日々が動き出したのです。
翌年の4月にみどりが日本人学校へ入学してからも、草太はずっとCBSへ通い続けました。
本人の心は4月からの「日本人学校」へすでに飛んでおり、「お友達と分かれる寂しさ」、「長く通った学校との惜別の思い」というようなものは・・・
う〜〜〜む。ほとんど見られませんでしたが、
それでも、私としてはそれなりに感慨深いものもあり・・・
最後のお弁当、なんてものをつい写真に撮ってみたり(4月からまた作るのには変わりないんだけど・・・)
最後のスクール・バスに乗り込む瞬間も、パチリ。
このバスに乗った瞬間から帰宅するまでの約7時間半、ほとんど“日本語は使わない”という毎日だったのかと思うと、改めてすごいなぁ・・・と思ってしまいます。
この2年4ヶ月の間、草太はCBSで
ヤギになったり
CIMG6026 posted by (C)Makie
※2011年の読書週間の「物語の主人公になる日」で、『7匹の子ヤギ』のヤギに変装
スティッチになったり
※翌年はディズニーのキャラクター『スティッチ』のきぐるみを着て・・・。
一応「物語の主人公」だけど、読書週間とはあんまり関係がないんじゃぁ?という感想はおいといて・・・。
Young Auther's Dayという行事では、自分たちが作った本を披露し合い
年に一度のミュージカル発表会では
1年目は【ハトシェプスト】(古代エジプトの女王の生涯を描いたストーリー)でソルジャー(兵士)になり
2年目は【Cats of Cairo】(カイロの街でたくましく生きるネコたちを描いたストーリー)でネコになり・・・
と、日本の学校とはまた一味違った学校行事をたくさん経験することができました。
最終日は、いつも通り登校。
下校時間が近くなった頃に、卒業式のためいつもより早めに帰宅したみどりを連れてご挨拶に行きました。
みどりは結局3ヶ月ほどしかこの学校には通いませんでしたが(2011年の退避帰国などもあり・・・)それでも多くの先生が覚えていてくれて、みんなに「背が伸びたね」と言われていました。
校長先生ご夫妻と事務のお姉さん、そしてMr.Boothと。
このMr.Booth(左側)は、全校生徒が出演するミュージカル(【ハトシェプスト】や【Cats of Cairo】など)をシナリオから、その中で歌われる曲まで作ってしまう、という才能あふれる貴重な男性教師。
クラスでは最後に草太に一人ひとりからメッセージ。
「草太がいなくなると寂しい。100年経ってもずっと寂しいと思う。」
「ボクは草太のこと、400年ずっと覚えてる。」
「ボクは100万年経っても草太のこと忘れない。」
こういう表現って、今、子どもたちの間で流行ってるんでしょうか?
それとも大きな数字を習ったばかりだったので使ってみたかっただけ?
あるいは、英語的な別れの表現・・・?
いずれにしても、競争心にあふれた妙に笑えるお別れの言葉の数々でした。
クラスの子たちと。
みんな同級生なのに・・・こんなに大きい。
いや、草太が小さいだけ。
担任の先生や
校長先生ご夫妻とも帰り際に写真を撮り、
そして、最後に学校の前で、いつもお世話になった守衛のおじさんと写真を撮って
いつものこのバスには乗らず、
3人で近くのマックに寄ってからタクシーで帰宅しました。
思い出いっぱいのCBSとも、お別れだね・・・
と、思っていたのに。
子どもを迎えに行った際に校門の前で守衛さんから受け取るこのカードを・・・
持ち帰ってしまった・・・・。
返しに行かねば。