やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

カイロの街から・・・

〜あふれる国旗、赤・白・黒〜

カイロに戻ってきて、明らかに「以前と違うな」と思うことがいくつかあります。
というか、あの「革命」後に街に登場し始めたに違いないものたちがあるのです。

それを今日はふたつ、ご紹介します。


1.街にあふれる国旗

 増えてます。
 絶対に増えてると思う。
あれ?こっちにも?
あら・・・こんなところにも。

そんな感じです。

エジプト国旗についてその意味をきちんと知る機会が今までなかったのですが、ちょっと調べてみてびっくり。

《エジプトの国旗は、赤、白、黒の横三色の中央にサラディンの鷲(国章)を配した旗。赤は革命、白は明るい未来、黒は暗い過去を表すという。》<ウィキペディアより>http://bit.ly/g3rW7E

 なんと、今のエジプトの街にあふれていて当然!というデザインなわけなんですね。

今のカイロは、この国旗の赤・白・黒の3色デザインをいたるところで目にします。

こんなふうに建物の壁に大きく広げられた物もあるかと思えば、

店の軒先に可愛らしく並んでいる国旗もあります。


これは個人の家でしょうか?



こんな大きな看板も国旗デザイン。
左隅のマークを見る限りプロバイダーの会社の広告のようですが、上の大きな文字は《神よ、エジプトを守りたまえ》というようなことが書いてあるような気がします。(違っていたらごめんなさい)




こんな中央分離帯の街灯にも3色が塗られています。
さらに、ちょっと見づらいのですが、そこにイスラム教を意味する三日月マークとコプト教(エジプトで発展したキリスト教の一派)の十字架のマークが合わさったデザインが記されています。『宗教は違っても我々は志をひとつとしたエジプト国民である』ということを意味するマークです。


この写真では、左側に写っているタクシーの車体のデザインも、国旗カラーを意識して塗装されたように見えます。紅い字で『エジプト』とも書かれています。




そしてこれは、ボックス・ティッシュ。


我が家の窓から見える風景の中にも、以前には見られなかったこんな看板が。

これもうちがお世話になっている「TE data」というプロバイダーの広告のようですが、残念ながらなんと書いてあるのかはわかりません。どなたかおわかりになる方、教えてください・・・。

そのほかにも縁石が一部分赤・白・黒に塗られていたり、
個人の家の壁がこの3色になっていたり・・・。

街中が「赤・白・黒」のオンパレード。
何かのお祭りの準備でもしているかのようです。

実際は、『あの時の記憶を忘れるな』という思いで彩られている、という方が正しいのだと思うのですが。





2.セカンド・ナンバープレートを持った車

そして国旗よりも、明らかに「革命後」の産物・・・。
それが、このナンバープレート。
カイロに戻ってきた日、空港から家までの道のりで「おや?」と目に入り、その場で撮った1枚です。

「JANUARY 25」と書かれています。今回の革命の始まりの日です。

こんな洒落たものを付けている人がいるのね・・・

などと思い、その後も街を歩くときに気を付けて見てみると、
ある、ある・・・
あっちにも、こっちにも。




タクシーも

バイクも

(余談ですが、ここではヘルメットをかぶっている人なんて滅多に見かけません。ハノイから来たばかりの頃は・・・イヤ、今でも、バイクの人を見るたびに「あ!ノー・ヘル!」と心の中で小さく叫びそうになります)


荷物を運ぶこんな車にもしっかりと・・・


『1月25日を忘れないぞ』という思いの人が、あっちにもこっちにもたくさんいるんだなあ・・・と思わされます。



と、本日の内容は「これだけ」です。
ただの写真の羅列ですみません。

どうしても、日々街で見かける『以前と違う今のカイロ』を残しておきたかったもので・・・・。


では、最後に一枚

遠くに見えるピラミッド。
我が家の寝室の窓からの、贅沢な眺めです。