やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

カイロでの「チャリティーバザー」から、「チャリティーコンサート」へ・・・

〜「エジプト・カイロでおにぎり、炊き出しで、被災者への支援集まる!」〜

 もう1週間以上前のことになりますが、エジプトのカイロでは4月9日(土)に、国際交流基金カイロ日本文化センター(http://jfcairo.wordpress.com/) の場所の一部をお借りして東北関東大震災復興支援の寄付金を集めるための『Open Day』というチャリティ・イベントが開催されていました。



 そう。4月9日。
カイロのタハリール広場を中心とした一連の「デモ」や「革命」については、日本ではもうすでに報道されなくなっていると思いますが、実はこの日は『ムバラク元大統領を早く裁判にかけろ!』というデモが前日の金曜日から続いており、公式発表では死者が2名・・・そんな中でのイベント開催となっていたのでした。
 カイロ日本文化センターは、タハリール広場の目と鼻の先。
 「イベントには参加したいけれど、でも・・・・」という思いで、足を運ぶことのできなかった方も大勢いらしたかと思います。

 そんな方のためにも、当日 日本円で30万円もの寄付金(バザー等の売り上げ+募金)を集めることができた同イベントのようすをちらりとご紹介したいと思います。
(・・・と言っても、私自身も会場の隅っこで「売り子」となっていたので、ほとんどきちんとした写真などを撮ることはできなかったのですが。)


 さて、今回のこのイベントですが、企画・立案は日本人のご主人を持つエジプト人のネビーンさん。彼女は上記のカイロ日本文化センターで日頃から熱心に日本語を学んでいる学習者でもあります。ご主人の祖国である日本での大災害に、「とてもじっとしてはいられなかった」というネビーンさん。そんな彼女の熱意に賛同した同センターの講師陣や日本人ママ友たち、そしてもちろんネビーンさんのご家族やエジプト人の友人の方たちの協力があって、この『Open Day』は当初ネビーンさんご自身がイメージしていたものよりも大規模で盛りだくさんのイベントとなったようです。


<開催前にボランティア・スタッフに挨拶をするネビーンさん(中央)>

 尚、今日のブログのサブ・タイトル〜「エジプト・カイロでおにぎり、炊き出しで、被災者への支援集まる!」〜は、ネビーンさんの片腕としてこの『Open Day』の企画、立案、作業割り振り、会場設営等すべての面において日本人ママパワーの中心となって動いてくださった進藤さん(写真左)が、
「もし自分がこの日のイベントを取材する立場だったら、このタイトルにしていた」とボランティアスタッフへの「お疲れさまメール」に書かれていたものを拝借しました。


 さて、その内容ですが、
・日本食(おにぎり、お弁当、おはぎ、生八つ橋・・・など!!)の販売
・エジプト料理(家庭の味満載)の販売
・パンやお菓子(和あり洋あり)の販売
・飲み物の販売
・子ども向けの本や衣類等リサイクル品の販売
・新品商品(食器、バッグ、アクセサリーなど)の販売
・炊き出し体験(「豚汁」ならぬ「鶏汁」の販売)
・ラッフル・チケット(チャリティー福引き券)の販売
・工作室でのクラフト教室(折り紙、アート作品づくり)
・募金コーナー

・・・・・と、ほんの一週間前(正確には6日前)に「『Open Day』開催のお知らせ」とともにボランティアの協力を依頼するメールを受け取ったとはとても思えないものでした。

 中でも私が感動しまくってしまったのは、日本食の販売コーナー
すべてが「手作り」、しかも自分の知り合いのあの人やこの人がこんなすごいもの作れちゃうんだ・・・!という驚きで興奮しっぱなしでした。


<会場の食品販売コーナーに並んだ手作り品のほんの一部>

『おにぎりを作れる人は作ってきてください』という呼びかけで、オムライスむすびとか天むすとか・・・!
L.E.1(1エジプトポンド)=約14円



ふわっふわの白パンとか抹茶マドレーヌとか・・・



こちらは大量のおはぎ!大使夫人も作ってきてくださいました。


[
こんな仕出し弁当のようなのが段ボールに2箱も・・・!どうやって作ったんだろう??



あんぱん!抹茶パン!焼きそばパン!(←アルミホイル)




 いかがでしょうか?
 もう並ぶ物並ぶ物がすべて「ホントに今朝お宅で作ってきたんですか??」というようなものばかりだったので(あ、前日から作れた物もあったようですね^^)
「もしかしたら、世の中の“お母さん”やってる人って、こういうのが“作れる”のが普通なんだろうか?」
「でもこんなのが自分で作れたらお店に行って買う必要ないじゃん・・・」などと普段考えないようなことを考えてしまいました。

 そして、この山のような日本食は、みごとに完売したのでした。
 ちなみに私は当日、ペットボトルに麦茶を4本“作って”行きました・・・。

 
 
 変わって、こちらは工作室での『キッズ・コーナー』。
ボランティアのお母さんに折り紙の折り方を習うコーナーや、エジプトのイベントではお決まりの(?)ペインティング・コーナーもありました。


 こちらは『募金コーナー』。
この力作を見てください!!

カイロに来る前、よく遊んでいた場所が津波の被害に遭ってしまったというカイロ在住のゲンくんが、お母さんと一緒に作った大作です。写真ではよく見えませんが、震災前と震災後の海辺の街の様子が比較できるようになっています。
ここに置かれた募金箱には、みなさんからの多くのお気持ちが入れられていました。


 また、ラッフル(福引き)会場では部屋いっぱいの人たちが見守る中で抽選が行われ、非常に盛り上がっていたそうです。(私は隣の部屋のドリンクコーナーで1杯1ポンド(約14円)の麦茶やらレモネードやらを売っておりました。)

 
 このイベントに足を運んでくれたのは、エジプト人と日本人ばかりではありませんでした。会場となったカイロ日本文化センターで日本語を学んでいるマレーシアの学生さんもいました。
 そして、こんな気合いの入った人たちも。彼らも同センターの学習者だそうです。


当日のようすはこちらをどうぞ・・・
http://www.youtube.com/watch?v=tFesXKoDU8A



 いろいろな人がいろいろな思いを抱えて参加した今回のイベント。
カイロでのチャリティー企画はまだ続きます。

 4月22日(金)は、カイロ・オペラハウスのオープン・エア・シアターでの『チャリティー・コンサート』。
カイロ在住のプロの演奏家たちのほか、日本人学校の生徒有志による合唱(←娘が出ます)、「童謡の会」の子どもたちの合唱(←娘と息子が出ます)、そしてJapanese Chorus Groupの合唱(←私も・・・^^)


 13:30開場、14:00開演、入場無料です。
カイロ在住の方は、ぜひ足を運んでください。
お待ちしています!
 



<おまけ:本日の収穫>

お仕事の合間に買いあさった食糧たち。
エジプト色のバッグは30ポンド(約420円)でした!