やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

【もう】と【まだ】

・・・・といっても、初級文型の導入の話ではありません^^

ここ数日の私の心理状態。

いろんなことを考えるとき、なんだかいつも「もう」「まだ」につきまとわれている気がして。

(そんなわけで、思いっきりつぶやき系の内容です。)



まず、なんと言っても、日本での退避生活が1ヶ月半にもなってしまったこと。
もう1カ月半?
あの日、カイロの空港に向かったのは2月2日。
今日が3月21日。
その間、ずっと私は日本に。

まだカイロに行ってから4ヵ月半しか経っていなかった。
住む家を見つけ、そこに荷物が届いて、「生活」っぽい感じになってからは、実はまだ2ヶ月も経っていなかった。
そんな中での「一時帰国」


3月4日、帰国からちょうど1カ月後、夫だけがまずカイロへ戻ることに。
カイロはだいぶ落ち着いてきたから・・・ということだったので、私たちも1〜2週間のうちには帰る方向で話は進められていたところに3月11日の東北関東大震災。

3月15日のフライトを仮予約していたけれど成田空港への足の確保が難しいと判断し、帰国を延ばして早一週間が過ぎようとしているところ。


夫が帰ってからもうあっという間に2週間以上が経過。


おとといは、何度も「あの大震災から一週間」という言葉を目にし、耳にしました。
今日は「10日が過ぎようとしています」と・・・・。

「もう」なのか、「まだ」なのか。

個人的には「もうそんなに経っちゃったの?」という感覚のように思えます。

なんだか、遠い昔のことのように思えてしまうのです。

でも、テレビのニュースなどで毎日必ず出てくる様々な場面を目にするたびに、「まだ10日」という思いで押しつぶされそうになります。


  地震があったとき子どもたちといた公園に、最近はほぼ毎日出かけています。
電車はまともに動いていないし、いつまた大きな余震があるか分からない、という話もよく耳にするのであまり遠出はできず。
となると近所の公園くらいしか行くところが無いのが、ここ埼玉県坂戸市の西坂戸。

初日こそ、ちょっとあのときの揺れを思い出してドキドキしたけれど(たぶん子ども達もそうだったはず)
2度目からは普通に遊びに行けています。

そして、その公園の周りに植えられている桜の木の枝の先では、数日前からつぼみの先っぽがほんの少しピンクに色づき始めています。
そういえば、もう3月も終わり。
ついに桜の季節まで日本にいることになっちゃったらしい・・・・

と思いつつ、でも、このつぼみの様子だとまだ1週間は咲いてはくれない感じ。
ってことは、私たちはタッチの差で桜が開く直前に日本を離れることになるんだなぁ〜、となんだかちょっと損をしたような気持ちにもなり。


  そして、今日クロネコさんに成田空港への荷物をお願いし、あさっての帰国の準備を着々と進めているはずなのに、
ここへきてなんだか「カイロへ帰る」という実感が湧いていないような自分に気づき・・・。

まだ日本にいたいの?」と自分に問えば、
「いえいえ、そんなことはありませぬ」と答えるのですが

でも、なんだかカイロに帰ってからの自分の生活がイメージしにくくなってきているのも事実のようで。

そして、どれが(どこにいるのが)自分の日常なのか、もちろん頭では分かっているけどでも感覚的にはかなり鈍っているような・・・そんな感じで。


やっぱりカイロ生活がまだ軌道に乗っているとは言い切れない状態のときに日本に帰ってきちゃったからかな。
そういえば「なんだかもうカイロでの生活、忘れてきちゃったよ・・・」と友人とチャットなどしているし。



今の私は、「カイロで再スタート」くらいの気持ちで帰国の準備をしているのかもしれません。

まだまだ始まったばかりの私のカイロ生活。

再スタートを切らせてもらえるのは、ありがたいことだと思わねば・・・・。


そんなことを思っているうちに、もう1年の4分の1が終わろうとしています。

そして、まだ4分の1しか終わっていないのに、なんだかいろんな非日常が入れ替わり立ち代わりやってきたので、もう2011年を振り返りたいような気分にもなってしまっています。


今年の漢字はどんな漢字になるんだろう?(毎年12月に清水寺でお坊さんが大きな紙に字を書く、あれです。)
とか
今年の流行語大賞に、あれとあれ入るだろうな、などと(でも震災がらみだったりするからあんまり登場しないかな?なども)3月の時点でもう考えてるなんてこと、今まであまり無かったように思います。

そう。
まだ2011年だって、たっぷり残っているんです。

そして、今年の残りは、ずっとカイロにいるはずです。


今度は腰をすえてカイロと向き合いたい。
まだまだわからないことだらけのカイロを、そしてエジプトを、少しずつ知っていきたい。


そんな思いを胸に、明日も帰国準備です。