さて、2月22日の《Wデビュー》の続きです。
<デビューその2:メガネ>
そう。これこそ正真正銘のデビューです。
メガネ。
学校の視力検査の結果、草太の視力が両目とも0.4と知った時にはさすがに驚きました。
いえ、左右とも0.04程度の視力しか無い両親(夫と私)の間に生まれてきた子ですから、目が良いほうが不思議・・・というか、遅かれ早かれうちの子はメガネかコンタクトレンズにお世話になるに違いない、とは思っていましたが、まさか私と同じく小学校1年生からメガネが必要になるとは・・・。しかもそれが、朝から晩まで転げまわっている(無駄な動きが多い)草太の方とは。
サッカーでもよく顔面でボールを受けてひっくり返ったりしているようだし・・・なんだかすぐにどこかにぶつけたり落としたり、ぐにゃりと曲げたり、ぐしゃっと潰しちゃったりしそうな予感。
でも、0.4程度しか見えていないってのは、やっぱり矯正が必要でしょう、ということで近所の病院で目の検査をしてもらい、その処方箋を持って指定されたメガネ屋さんに行き、先週気に入ったフレームを選んで来たのでした。
ちょうど昨日、メガネ屋さんから仕上がりの連絡が来たので、サッカー見学の帰りに受け取ってきました。
ただでさえ“平べったい系の顔”の日本人の中でも、かなり鼻のあたりの凹凸に乏しい草太。
大きなフレームのメガネはズリズリと下がってしまい、顔の真ん中にそれなりに収まってくれるものを探すのは一苦労でした。
耳の後ろ(つるの先の方)にゴム製のアジャスターを付けてもらい、これなら多少ずり落ちも少ないかな、という黒のフレーム。
本人は結構気に入っているようです。
さて、
今まで見てきた世界を、自分の目に合ったメガネ越しにのぞいてみた草太の第一声。
「なんか、全部が小さく見える。」
そして、
「人生、よみがえった!」
最初の「小さく見える」には、一瞬「???」でしたが、でも、その後もそれを何度も繰り返します。
自分の手を見て「うわっ、ホントだ。草太の手、ちっちゃいよ。」
そして足元を見て「草太のくつ、こんなに小さいの?」
いつも歩いている石畳も「ここ、こんな小さいのが集まってたんだー。」
これって、全ての物の輪郭がはっきり・くっきりしたせいで全体像が引き締まって見え、それが「小さく見える」という感覚で表現されている、ということ・・・? あるいは今までははっきり見えないがために顔をそれに近づけていたので“大きく”見え、メガネ越しだと離れた場所からでも見えるので「遠くのものは小さく見える」の原理で“小さく”感じられる・・・ということ??
草太と同じく小学校1年生の時からメガネにお世話になっている私にも、何となく分かるようなわからないような・・・という感覚です。
そして、お次の
「人生、よみがえった!」は・・・
日本語としてはどうも違和感ありですが、(君の人生、決して終わってしまってた訳じゃぁありませんから・・・と突っ込みたくなる)
小学校1年生の子が、メガネ越しに向こう側を見た時の感動を一生懸命言葉で表現したらこんなふうになったのか、と思うと、その気持ち・感覚は非常によくわかるので「そっかー、よみがえったかぁ、よかったねえ。」と、つい言ってしまいました。
その後、道を歩きながらも
「あ、あそこに鳩が飛んでる!」
「車の中の運転してる人も見える!すっごーい。今まで全然見えなかったのに。」
「ここって、こんなマークが付いてたんだー!」
などと続く実況中継的発言の合間に
「ほんと、人生よみがえったよ!」が何度も登場。
そして、
「あぁ、このメガネかけて、星、見たいなあ・・・。」
以前パパから聞いた
「初めてメガネかけて星空を見た時に、ものすごくよく見えてびっくりしたんだぞ。」
という言葉を急に思い出したかのように言っていました。
そうだねー。
きれいな星、見に行きたいねー。
どこがいいかなぁ・・・・・
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帰りのバスの中でもご機嫌の草太