このタイトルを読んで東南アジアのとある国を思い浮かべた人も多いかと思います。あるいは思わずこれを【ドゥアプルォ・ドゥアプルォッ】などと読んでしまった人も、このブログを読んでくださっている人の中にはきっといらっしゃるのではないか、と。（笑）
昨日から日本は本当にオリンピック（関連の話題）一色で、それと一緒に【2020】という、このなんとも覚えやすい数字もこれでもかというくらい目にしてきました。
なので、今【2020】という数字を目にしても大抵の人が思い浮かべるのは【2020年東京オリンピック】でしょう。
でも、この東京オリンピックの【2020】が世間に知れ渡り始めたのは、2016年のオリンピック開催地としての招致活動に失敗した2009年の、その2年後、再度（懲りずに）オリンピック開催候補地として立候補するぞ！と表明した2011年からってことですよね。
つまり、ほんの2年前から。
一方、もうひとつの【2020】は、もうかれこれ20年以上前から続いている壮大な国家計画、というか目標・構想《Vision 2020》。
そう。
【2020年までに我らの国マレイシアは先進国の仲間入りをするのだ】という【Wawasan 2020】（vision 2020：日本語だと「ビジョン2020」などと訳されているようです）を、当時のマハティール首相が大々的に発表したのは1991年でした。
わけもわからず、色々な思いを抱えながらマレイシアで初めての海外生活を送っていた私でしたが、さすがにこれを聞いた時は、
「うわっ・・・また大胆なこと言ってらっしゃる・・・さすがマハティールさん（笑）」
※この建物がもはや何だったか覚えていないのですが（政府系のビルですよね^^;）ここにこのように大きく【WAWASAN 2020】と掲げられていたのは覚えております・・・
周りの友人たちも
「2020年って、あと30年後じゃん！30年で先進国？？」
と、どちらかと言うと、このマハティール首相の壮大かつ大胆、とっても志高い国家構想に対して、冷ややかな意見の人が圧倒的に多かった・・・、と記憶しているのですが、
当時を知る方で、「いや、そんなことはなかった！私の周りでは“きっとマレイシアならやってのけてしまうだろう”という意見の人が多かった」という方がいらっしゃいましたら、どうぞご遠慮なく訂正してください。
でも、それがあまりにもインパクトの強い大胆な目標であったため（今も継続中ですが）、そこを去ったあと何年経っても【2020】という数字を見ると、どうしてもマレイシアの【先進国仲間入構想の期限の年】という目で見てしまっていたのです。
そんなわけで、【2020】って、なんだかすごく大切な節目の年になりそうな気がします。
その時、自分がどこにいるのか・・・今はまだわかりませんが、
64年の東京オリンピックの時はまだ生まれておらず、
72年の札幌冬季オリンピックの時のことは残念ながら記憶に残っておらず・・・
98年の長野オリンピック（冬季）の時は、これまた残念ながら日本に住んでいなかった（しかも南国に住んでいたため彼の地でテレビを通じて観戦・・・などという雰囲気は全くなく）という私にとって、初めてオリンピックというものを身近に感じることができる年になる“かも”しれません。
今9歳のみどりが16歳に、6歳の草太が13歳になっている、というもの個人的には（笑）かなり“注目”です。
そして、私が初めて海外生活を送ったマレイシアが、その時いったいどんな国になっているのか・・・なんとなく、本当に【先進国の仲間入り】をしているのか・・・なんてことは、正直けっこうどうでもいいような気がするんですが、とにかく、「どんな国になっているか」が気になります。
私自身がそこに降り立った時、しばらくそこで過ごしてみた時、どんなふうに感じるのか。
うん。
やっぱり、私にとってはどちらの【2020】も大切かも。
そして、無事にこの【2020】を乗り越えたあとあたりに・・・
マレイシアがオリンピック開催地として名乗りを上げたりしちゃったりして
なんて、ほんのちょっとだけ思ったりもしています。
本当に“ほんのちょっとだけ”です。
でも、どれだけ先の事になるかはわからないけど、自分が生きているうちにマレイシアでオリンピックが開かれることがあるんじゃないか、ということは、これまたちょっとだけ真剣に思ってます。
そう思うとちょっとワクワクします。
さて、【2020】
楽しみですね、いろんな意味で。
＜おまけ＞
・・・ところで先進国って？・・・
「本当に先進国の仲間入りをしているか」は気にならないけど「どんな国になっているか」が気になる、というのは、実は『先進国』というものがよく分かっていないから、ということに気づきました(^^;)
[はてなキーワード]よりhttp://bit.ly/15Jv0ET
主に経済が発展している国のことを指す。日本でのこの言葉はG8参加国を指す事が多いが、特に定義はない。「発展途上国」（※）に対して使われる。発展途上国（※）の定義も国際機関によって異なる以上、先進国の定義も曖昧である。一般的にはOECD加盟国を先進国と見ている模様。
（※）今は「開発途上国」という言い方のほうが一般的のような気がしますが。
結局、きちんとした定義はないらしい・・・
［wikipedia］の＜先進国＞の項目にこんなものが。
先進国に関する指標 http://bit.ly/15dPqZY
ここにある表をずずぃ〜〜・・・っと見ていくと・・・
あぁ・・・
東南アジアでこの表に名前が載っているのはシンガポールとブルネイだけ・・・。
がんばれ、マレイシア！
