やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

夏休み最終週。 ふと気がつけば、みんなバラバラ。

 
 1ヶ月近くもブログを更新していませんでした。

 全く意図的なものはなかったのですが、「さぁ、今日こそ書こう」と思った日に、それを上回るような出来事があったり、
 ものすごく楽しい出来事があった日にエジプトで「◯×△!??」な事が起こって「こんな能天気なこと書いてる場合じゃないじゃん・・・」と沈み込んだり。

 でもこの1ヶ月と数週間、我が家にとって貴重な“日本での生活”が、久しぶりの(子どもたちにとってはたぶん初めての)“日本の夏休み”と重なったこともあり、かなり充実した(多少オーバーヒート気味の?)毎日を送ってはいたのです。


 北海道2週間 とか
「お泊りディズニー」で、ランドもシーも両方楽しんじゃったり とか

 つくばに行って「JAXA」見学 とか(今日のイブシロンは残念でした・・・)

 世界遺産登録に沸く富士山の麓でぶどう狩り とか


 その他にもファミリー・コンサートやらウルトラマン・フェスティバル宇宙科学館でのプラネタリウム三昧盆踊り同窓会・・・いろいろあり過ぎて、ただでさえ書くのが追いつかない〜〜・・・という状況なのに、これにエジプト情勢が絡んできてしまうとホント、うぁーー・・・・・という感じで、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。


 この間に、外務省発出の渡航情報(危険情報)
レベル3の渡航延期勧告〜「渡航の延期をお勧めします」〜から8月17日付けで
同じくレベル3の渡航延期勧告〜「渡航の延期をお勧めします」(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)へ引き上げられ(こういう微妙なレベルの引き上げがあることを今回はじめて認識しました・・・)、 それを受けて文部科学省から派遣されている日本人学校の教員にも退避指示が出、同時にカイロ日本人学校からは、情勢が落ち着くまで(危険レベルが下がるまで)『当分の間、休校』との文書がメールで送られてきました。

 日本各地から派遣されていた先生方はそれぞれの地域に戻られ、中には以前勤めていた地域の学校での勤務が既に始まっている先生もいらっしゃるようです。



 夏休みを予定通り日本で過ごしたものの、カイロに戻るタイミングを失ってしまった友人たち、

 この夏は帰省する予定がなかったけれど、落ち着かないカイロにいるよりは・・・と日本に戻って来て、そのままずっと日本に滞在している友人、

 夏休みを日本で過ごし、予定通りとにかくカイロに戻ったものの、すぐに危険情報が引き上げられたのでまた日本にとんぼ返りした友人、

 今回の騒動の最中にご主人の他の国への移駐が決まり、わけも分からぬまま荷造りに追われた友人・・・

 9月から新年度が始まるインターナショナルスクールに、既に払い込んでしまった学費のRefundをお願いすべく日本から交渉中の友人たち・・・


 ついこの間まで、会おうと思えばすぐに会える距離で生活をしていた友人たちが、ふと気づくと全国各地に散らばって、あちこちで奮闘しています。

 日常のちょっとした事でもケイタイのメッセージでやりとりしていた友人の、日本でのケイタイ番号を知らないことに気づき、そんな小さなことに驚いたり。



 8月最後のこの週が終わると、我が家の子どもたちはまた埼玉県内の小学校に通います。

 9月の新学期開始とともにカイロ日本人学校に通う予定だった多くの児童生徒も、日本のどこかで小学校・中学校へ通うことになるのでしょう。北海道に帰っている子は、もう2学期が始まっていますね。
 カイロの近隣国に滞在し、その国の日本人学校に子どもを通わせながらカイロに戻るタイミングを探ろうという家族もいます。

 
 みんなバラバラ。


 かなり寂しいけれど、でも、よく考えると海外の駐在生活には別れはつきもの。

 誰かが去って、また新しい誰かがやって来て・・・いつもいつもその繰り返し。


 だから、今の、みんなが一斉に去ってしまい、あっという間にあちこちに散ってしまった状態も、私を含む「駐在組」の人たちにはなんとか耐えられるような気はします。


 でも、

 カイロ永住組の人や、半永住組の人は、寂しいだろうな・・・。

 去ったまま、誰も戻って来ないんじゃ、寂しすぎるよね。

 私が戻れる可能性はもうほとんど無いけれど、でも、またいつの日か、活気ある、
一緒になっていろんなことに文句言い合える仲間がたくさんいる、そんなカイロになってくれますように。