草太が通っているCBS(Cairo British School)で、最も大切な行事として位置づけられているもののひとつに「Book Week」があります。
「BookWeek」・・・つまり「読書週間」?と単純に思っていたのですが、これがまた色々と趣向の凝らされたユニークな1週間となっていますので、ちょっとご紹介します。
●3月5日(月) Book Week スタート!
各部屋(教室)に読み聞かせをしてくれる先生やボランティアの保護者が待機。子どもたちはそれぞれの部屋を自由に行き来しながら自分の興味ある本の「読み聞かせ」に参加。(Great Story free flow)
その後、なぜか「校舎の屋上に上がり空に向かって青と白の風船を飛ばす」という(多分)毎年の恒例行事が行われます。なぜBook Weekの初日に風船を飛ばすのか、そういう習慣のようなものがイギリス文化の中にあるのか、そのへんは定かではなく・・・
http://mschristiecbs.wordpress.com/
風船を飛ばす順番を待っている子どもたち。草太のクラス担任Ms.Christie のブログより
●3月6日(火) Young Author's Day
若い作家たち(=CBSの生徒一人ひとり)によって約1ヶ月かけて書き上げられた「本(絵本)」の展示発表会。
草太のクラス(日本で言うと「年中クラス」)は『自分の好きな動物』がテーマ。
草太の本のタイトルは『COWS』
クラス担任のMs.Christieと一緒に
まだ4〜5歳の子どもたち一人ひとりにこのような作品を完成させるよう指導する先生のご苦労が忍ばれます。
それぞれの本の背表紙の裏にはその本を読んだ人がサインできるようになっています。みんなの本には、先生たちや今日ここに足を運んでくれた保護者、クラスメートらの名前と一緒に「Good job!」「What a wonderful book(^^)」などのコメントが書き込まれていきます。
クラスメートのお母さんが書いてくれているコメントを覗き込む草太
学校の決して広くないフロントガーデンは、若い作家たちの作品をひと目見ようと集まった人々でいっぱい。
そして玄関ホールは移動本屋さんによる展示即売場に。
2〜3軒の本屋によるそれぞれの品揃えに、ふと足を止める保護者の姿も多く見られました。
そうそう。
子どもたちが完成させた絵本の最後には、こんな【作家紹介】のページもあるのです。
これによると、【余暇の時間はお城(?)やブロック遊びを楽しむことの多いSoutaは、来年2013年の初め頃に次の作品を出版予定】だそうです。
来年の“Young Author's Day”に続く・・・ということなんですね。
●3月8日(木) Character Day
これまたインパクトの強い行事です。
「自分の好きな物語の登場人物に扮してパレードをする」というものらしいのですが、実際はハロウィン・パーティさながらの「変装・コスプレ大会」となっており・・・ま、そんへんはご愛嬌、というところなのでしょうか。
リトル・マーメイドのこの子は、確か去年もこの格好でした。よっぽど好きなのね^^
このキャラクター・ディのほんの数日前に友人宅のガレージセールで偶然GETしたスティッチの着ぐるみを着てご機嫌の草太。お友達のMちゃんは浴衣姿。さて、これはなんのキャラクター?
釣りゲームを楽しむウッディ(Toy Story)とバッドマンとおサルさん(?)
この日をもって「Book Week」は終了。
「本を読んで読書感想文を書く」というのではなく、
「自分で本を作るなどして積極的に本と関わり、より一層本と親しめるようにする」のがCBS流の「Book Week」ということなのでしょう。
なかなか素敵な行事だと思います。
<おまけ>
その1:Book Weekの間、校舎内の階段に貼り出されるこの写真たちが私は好きです。
「これ、だ〜れだ?」と書かれている紙をぴらリとめくると、その下には「読書中」の子どもの写真。
CIMG6037 posted by (C)Makie
※この写真は去年のBook Weekの際に写したものです。既に帰国してしまったUmiちゃん特別出演^^
「わが子を見つける」という目標のもと階段の下から順々に1枚目の紙をめくっていくと、
たくさんの子供たちが熱心に本を読んでいる姿を目にすることになります。
なんとなくワクワクするこの感覚を楽しみつつ「自分」や「友達」の写真を探しながら、子どもたちの中にも自然と「読書をしている姿」が入っていく・・・なかなか洒落た企画だなぁと思います。
その2:去年の写真が出たついでに・・・
去年のCharacter Dayでは、近所のお店でこんなコスプレ衣装を購入し
CIMG6025 posted by (C)Makie
草太は『オオカミと7匹の子ヤギ』の末っ子ヤギになりました。
一緒に写っている女性は、当時のバス添乗担当のMs.Salwa。『赤ずきんちゃん』に扮しているわけではなく、彼女は毎日いつもこんな赤い服装(被り物も含めて)をしています。(彼女なりの仕事着?)
そういえば、この格好だけでは「???」なので、苦肉の策として背中にこんな紙を貼り付けて登校させたのでした。
背中にこんなものを貼って・・・・ posted by (C)Makie
さて、来年はどんな格好をしたがることやら。