やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

一週間遅れの「七夕祭り」

  7月14日(土)の午後
 国際交流基金カイロ日本文化センター(The Japan Foundation Cairo Office:http://www.jfcairo.org/home.php)で行われた「七夕祭り」に行ってきました。

 数日前に子どもたちに今日のイベントのことを話し、ぜひ行ってみようと誘ったところ
「七夕って、もう先週終わってるんじゃないの?」とみどり。
ふむ。
海外に住んでいても、さすがに“七夕は7月7日”ということはインプットされているらしい。
というか、これも「カイロ日本人学校」のおかげですねー。

 
 なぜ一週間遅れの開催となったのかはわかりませんが(関係者が身近にいるので聞こうと思えば聞けるんですけど、まぁ、そんなに重要なことでもないし・・・) とにかく
「日本語を勉強しているお兄さんやお姉さんがいろんなことをしてくれるらしいよ。」という非常に大雑把な説明にもかかわらず、ふたりとも意外と素直に「行く!」
 基本、「祭り」という言葉に弱い我が家の子ども達です。

 
 土曜日は午後にみどりのピアノのレッスンがあるため、まずパパと草太が先にカイロ日本文化センター(以下、センター)へ行き、ピアノのレッスンを終えてから私とみどりも合流、ということになりました。


 会場へ着くと、もうものすごい熱気

・・・・・って、なんか妙に暑すぎませんか??

 なんと、一般客を招いてのイベントがあるというのに、このセンターの入っているビルはこの日メンテナンスの関係か何かでエアコンがまともには使えない状態だというではありませんか。
途中からなんとか涼しい空気が漂い始めましたが、それでもすでに多くの人が決して広くはない会場の中を行ったり来たりしているので、なかなか室温は下がりません。

 中には浴衣を着ている女の人もいて、もうひたすら暑そうでした。


 「七夕祭り」の会場として使われていたのは2つの部屋。たぶん、普段は日本語の授業が行われている教室なのでしょう。

 小さめの部屋では七夕飾りを作るコーナーや短冊に願い事を書くコーナー、絵の上手な学生さんがお客さんの似顔絵を書くコーナーなどがありました。
 
 みどりと私がセンターに着いた時、ちょうど草太ががんばって短冊に願い事を書いていました。


「ひこうきがほしい」とか「くるまがほしい」とか・・・そんなことを書いていました。


そして、壁に貼られた笹の絵にペタッ!

あとから書いたみどりの短冊には

「ピアニストになりますように」


スタッフのお姉さんに、折り紙での七夕飾りの作り方を教えてもらい


それらを貼って、壁の笹をどんどん賑やかにしていきます。


短冊も、あっという間に増えていきました。



 さて、隣の大きな部屋では、日本語講座の学生さんたちが様々なパフォーマンスを披露。

 このアレキサンドリアの日本語講座(国際交流基金ではアレキサンドレアでも日本語講座を開いています)のみなさんのお芝居はみごとでした。

 みんなが知っている織姫と彦星のストーリーを、現代風にそしてひたすら明るく楽しいミュージカル風のお芝居にに仕上げ、見ている私たちを本当に楽しませてくれました。

 なんといっても演じている皆さんの笑顔がよかった!


 その後の“ちゃつぼ”の手遊びはみどりがかなり気に入ったようで、家に帰って来てからもしばらく一人で挑戦していましたし、

 最後にみんなで歌った♫島唄は、それはそれはもう気持ちよかったです。久々に思いっきり気持ちよく歌わせていただきました♥  

 
 パフォーマンスの発表が終わった後、またもう一つの部屋に戻ると、コスプレ・コーナーが盛り上がっていました。

と言っても、今回のここでのコスプレはそんなにものすごーいものではなく、学ランやセーラー服をキャピキャピ言いながら着て写真を撮る、というもの。

 カメラを構えたセンター関係の方に「ご夫婦でこれ(学ラン&セーラー服)着てみたらどうですかぁ?」などと冗談半分で声をかけられましたが・・・・
 

 いやぁー、半分その気になりかけたけど、ほんっと自制してよかった。
あの日あの場にいた人たちが、会場で撮った写真を惜しげも無くFacebookに投稿しているようで・・・

一歩間違えば、今ごろ
【村上先生とその奥さんの学ラン&セーラー服姿】の写真が、人知れずシェアされていたかも・・・と思うと、さすがの私もちょっとそれは勘弁!です。




 汗をかきながらも楽しんだ「七夕祭り」の会場を後にした私たちは、地下鉄駅のあるタハリール広場へ向かいました。
 今週末は特に大きなデモも予定されておらず、今日も静かなタハリール。

 ただ、広場のあちこちにある地下鉄の入口は、閉鎖されているところも多く、限られた場所からでないと駅に入っていけません。広場を右側に回りこんで、最近作られた特設ステージのすぐ横にある階段から下に降りようとした時、以前来た時には気づかなかった新しいカフェがふと目にとまりました。

名前は【Belady】(ビラーディ:我が祖国)

ちょっとここでお茶をしてから帰ることにしました。


入り口を入ったところにはファーヌースなどラマダーン(イスラム教の断食月)仕様のディスプレイ。

そして、2階席からは今日は静かなタハリール広場がよく見えました。


 にぎやかな「七夕祭り」が終わったその一週間後には、いよいよラマダーンに入るエジプト、カイロの週末でした。