カイロ在住日本人の間では、すでに人気の日帰りツアーとして定着しつつある(たぶん)エレガント・ボヤージ・トラベルの『いちご狩りツアー』。
ここ数年、毎年この時期(2〜3月頃)に行われているようなのですが、しかし去年は例の「政変」の時期と思いっきりぶつかり、多くの邦人が退避帰国中・・・ということで実施されず。
そのため我が家のような「今年こそ参加するぞ!組」が多かったようで、なんと今回のいちご狩りツアーはこんな大型バス3台が連なって、カイロ郊外のいちご農園を目指すことになりました。
それにしても相変わらずインパクト強いですよね、エレガント・ボヤージ(通称:土山ツアー)のバス。
さて、2月18日(土)が『いちご狩りツアー』でした。
前日金曜日の午後にかなりしっかりとした雨が降っていたので天気が気になったのですが・・・・
なんと、その夜に天気予報をチェックすると
【最高気温14℃ 晴れ時々雨】
雨がしとしと降っていた今日でさえ最高気温は16℃まで上がっていたらしいのに、それよりも2℃も低い??
これは防寒対策もしっかりせねば!!(ご参考までに:春の陽気がすこしずつ漂い始めているカイロでは“14℃”というのは“かなり寒い”、“また冬にもどっちゃうの?”というレベルの気温です。)
ということで、「防寒+雨対策」をしてのお出かけ。
常日頃から「いつでも天気がいいから出かけるときにも雨の心配をしないでいいのがカイロ(エジプト)のいいところ」などと思っているカイロ在住者にとっては、なんとなく出かける前から敗北感。
でもでも、当日の朝は思っていたほど雲も多くなく、自宅の窓から遠くにピラミッドを見ることもできたので
「なんだ。意外にお天気、大丈夫そうなんじゃない?」などと昨夜の敗北感はそのへんに置き忘れた感じでバスに乗り込んだのでした。
こんなバナナ畑をみながら、約2時間。
いよいよ「いちご農園」に着きました。
そこは、カイロ市内のスーパーでもよく見かける「PICO」ブランドの農場でした。ヨーロッパにも多く輸出していることから海外からの視察なども多いそうです。
地平線まで続く、見渡す限りのいちご畑・・・・だったかどうかは定かではありませんが、
確かに美味しそうないちごであふれていました。
子どもたちは早速タッパー片手に大張り切り。
こんな個性的ないちごもたま〜〜に見かけましたが、
比較的形の整ったものが多かったです。
目一杯畑の間を走りまわり・・・
しかし、寒かった・・・・・。
やっぱりお天気は、とても「いい」とは言えず。
寒くて、
小雨もぱらついて、
なんだか切なかったです。
こんなに自然環境の良いところにいるのに、お天気に恵まれないというのはなんとももったいない!!
多くの人がそう思っていたはず。
でも、こんな天気のおかげで、大量のいちごを目の前にしても、子どもたちもテンションが上がりまくる(=摘んでは食べ、摘んでは食べをただひたすら繰り返す)ということまでにはならず、そこそこ暴走(=暴食)にブレーキがかかってくれていたかも・・・と密かに思ったりもしました。
農場での滞在は昼食時間を入れて約3時間。
出発時間の午後2時が近づくと
「もうここは充分。早くバスに乗りたい。」とつぶやく大人もちらほら。
それでも、寒い寒いと震えながらも、皆さま、お持ち帰り用の準備は抜かりなかったようで・・・。
本当にホールケーキがすっぽり入るような大きなタッパーを持参している方が意外に多く、正直驚きました。
我が家の収穫(お持ち帰り)は、こちら。
比較的、控えめな量だと思いましたが、帰宅後数えてみたら134個、3675gありました。
お手伝い大好き世代(?)のみどりが、それはそれは楽しそうに洗ってくれました。
あぁ! たった今、ここから帰ってきたのに・・・
土曜日にいちご狩りに行くことをすっかり忘れ、私は前日の金曜の朝に近所のスーパーで「PICO」のいちごを買ってきていたのでした・・・。
<後日談>
いちご狩りの3日後。大量のいちごたちは、そのままパクリと食べているだけでは鮮度も落ち、もったいないことになってしまうと思い、1/3ほどの量で今日いちごジャムを作ってみました。
・・・・が、ちょっと張り切って砂糖を入れすぎたようで、できたこれは悲しいくらいの甘ったるさ。
しかもグラニュー糖がなかったので「きび砂糖」(今使っているのは特に濃い茶色のもの)で作ったせいか、どんよりとした何かのレバーのような色・・・。
一口なめてみたみどりは「あまっ・・・!」と顔をしかめました。
草太にいたっては見た目がこんなだからか味をみようともしてくれません。
プレーンヨーグルトに入れて食べたら、まあいい感じでしたが。
もちろん、私のカイロ主婦生活のバイブル《クック・パッド》を参考に冷凍保存もしてみました。
一緒にいちご狩りを楽しんだ友人たちも、FB(Facebook)上でいちごのおいしい「消費法」について情報交換をしていました。さて、今回の経験を生かして、来年はぜひ「青空のもと」のいちご狩りを体験したいです。