やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

2012年の「カイロ生活」スタート!! 〜「ピカピカ」だったのは、みどりだけ〜

 1月7日(土)の午後、ドーハ経由のカタール航空でカイロに戻ってきた私たち。
所要時間、時差を入れず純粋に成田を出てからカイロの空港に着くまでにかかった時間は・・・約22時間、というところでした。
  そうかー・・・丸一日かかってるわけじゃないんだー・・・と、あの長かった時間を思い出しています。
  
 エジプト航空さん、早く直行便、再開して!!! 


 さて、翌日の8日(日)から早速カイロでの日常生活がスタートしましたが・・・
 ※エジプトではイスラム教の集団礼拝がある金曜日と、土曜日が休日。日曜日は「週の始まり」という感覚です。 が、未だになんとなく慣れません。

 
 2週間の日本滞在が災いし、かなりボケボケのスタートとなりました。


 草太はすべて日本語でOKの生活がいかに楽か、ということを実感してしまったのか(いや、理由はそれだけではないとは思うけど)朝起きた直後から「CBS(Cairo British School)行きたくない!」攻撃。
「だって、英語ばっかりはイヤなんだもん。」(実際はアラビア語もかなりの割合で飛び交う環境)
「だって、誰も草太と遊んでくれないんだもん。」(私が時々学校に行った時に目にするキミは、なぜにそこまで?と思えるほど楽しそうにはしゃいでいるんですけど・・・?)


 それでも、なんとかなだめてすかして着替えさせ、ご飯も食べさせ・・・
あとは、なんとか機嫌よくスクールバスに乗り込んでくれるのを祈ろう・・・と思っていたのですが、


 夜中ミュート(消音)にしていたケイタイの着信音量を、通常モードに戻すのを忘れていたのは、この私。
あ!!? と思ったときには既にバスが来ていてもおかしくない7:37am。

慌ててケイタイの着信履歴をチェックするも、
目に入ってきたのは、
スクールバスの先生からの「もうすぐ家の前に着きますよ」コールも、
その4分後の「もう着きましたよ」コール
その3分後の「待ってたけど降りてこないようだからもう行っちゃいますよ」コールも無視し続けていた、という悲しい記録のみ。

あぁ・・・またやってしまった。(←実は初めての失敗ではなかったりもするわけですが)


 そんなときは、草太はママと仲良く「タクシー登校(登園)」となります。

 ちょっと前まであんなにグズッていたくせに、このハプニングでなんとなく心がほぐれたのか(?)
数分後には彼は全く普通モードで私と一緒にタクシーに乗ってCBSへと向かったのでした。

 
 なんとか草太を送り届けた後、近所のスーパーで買物をして家に戻る途中、ちょうど地下鉄の駅に向かう夫とすれ違いました。
 
 夫にとっては久々の通常出勤。
年末はずっと自宅待機のまま一時帰国に突入してしまったので。 
 ※詳細は1月4日更新の【年の初めに2011年を振り返る】をご覧ください。


 そんなわけで、なんとなく嬉しそうにわっせわっせと歩いていましたが・・・

 家に帰ってきてリビングのテーブルを見ると、本当ならあるはずのないお弁当がポツリ。

 そうだよね。
久々の出勤だったしね。
「忘れ物」もしちゃうよね。
その前も午後出勤とか多かったから、お弁当の存在ってちょっと遠いものになっていたしね。

 もちろん、そのお弁当は私のランチに。

 
 さて、こんなドタバタ・ボケボケの家族の中、唯一、ピッカピカだったのがみどりでした。

彼女の背中に輝くランドセルは、今回の一時帰国で買ってきたもの。

 実は、昨年2月。エジプトからの退避帰国中に、4月からの日本人学校入学のために必要なものをバタバタと揃えたのですが、自分の娘がその存在をほとんど意識していなかったこともあり、
「海外の学校なんだからみんながみんなランドセルを背負っているわけじゃないだろうし。」という私の勝手な判断により、新入学の象徴とも言えるランドセルは『入学準備品リスト』の中からあっさりと外されておりました。

 ところがいざ入学してみると、新1年生8人のうち、ランドセルを背負っていなかったのはみどりだけ。
他の学年でも予想以上に「ランドセル率」が高く、そんな環境に身を置いているうちに

「あたしもランドセルがほしい。」

となってしまったのでした。

 私自身、小学校の2年生からはもうランドセル未使用者となっていた記憶もあり、こんな時期に買っても・・・とも思いましたが、みどりとしてはその憧れの思いは消えず。そして意外にも身近なところに「ランドセルを6年間使い続けた」という偉い子がいたことが判明し(←パパです)、それならこの時期に買ってあげても無駄にはならないかも、・・・という方に話は展開し。

 結局、今後6年生まで「日本人学校」あるいは本当の日本の小学校に通える保証は「???」であるにも関わらず、この度、みどりは晴れて「ランドセルを背負った小学1年生」となったのでした。


 日本人学校が大好きで毎日楽しそうに登校しているみどりですが、この日、3学期の開始の日である1月8日はいつも以上に嬉しそうな笑顔で出かけて行きました。


 そんな姿を見て「やっぱり子どものランドセル姿って可愛いかも・・・。」などと今更ながら思った私でした。