やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

草太の2本の歯

 
 我が家の長男、草太6歳半。

 初めて乳歯がグラグラし始めているのに気づいたのは今年の3月。6歳と3ヶ月になっていました。

 母子手帳をチェックすると、みどりは6歳2ヶ月の歯科検診時にすでに下の乳歯が2本抜けている(あるいはこの時に抜いてもらった?)ので、若干遅めの生え変わりと言えそうです。

 3月の後半から日本への一時帰国の予定で、日本へ帰ったら我が家は必ず以前住んでいた川越の歯医者さんに検診に行くようにしているので、「歯医者さんで抜いてもらえるかもね」とみどり。

 そう。確かみどりは、最初の歯と2本目の歯はちょうど日本の歯医者さんに行った時に抜いてもらっていたのでした。

 「でも、草太の歯は今動き始めたばっかりだからね―。まだ抜いちゃうには早い、って言われるかもよ。」などと話していたのですが・・・

 やはり一時帰国してすぐに行った歯科検診では無理に抜いてしまうことはせず、
そして、なんとなくグラグラさせたまま3週間の日本滞在を終え、そのまま4月にカイロに戻って来ました。

 「動いている歯を嬉しそうに前後に揺らして楽しむ子どもの図」というのもよく目にしますが、うちの草太は結構ビビリ屋な面を持っており、なんとなく恐る恐る触ってみては、「あ、まだこのくらい動く・・・。」と、あくまでも自然に抜けるのを待つタイプ、という雰囲気。
でも、いい加減1か月以上も前歯が動いている状態ってなーんかあずましくないんじゃない?と、つい、北海道弁が出てしまいそうになる私。

 結局、4月11日はグラグラの歯のピカピカの一年生として入学式を無事終え、そのまま元気に楽しい小学校生活をスタート。

 
 そして、学校生活にもかなり慣れてきた4月24日
草太、すっきりした顔で帰宅。

「あ!学校で抜けちゃったの?」
「うん。でもね、どっか行っちゃった。」
(え?どっか・・・?)
「お弁当あと歯を磨いてたら、グッと手に力が入ってその時にポロッと落ちちゃったの・・・」
「トイレで?」
「そう。」
「それで、見つからなかったの?」
「どっか、転がってっちゃったんだもん。」

そうかー・・・
記念すべき最初の一本、学校のトイレに転がってっちゃったんだー・・・
ま、そういうこともあるよね。


 その時、すでに草太の口の中では2本目の歯がわずかに動き出していたのですが、

その約1か月後の5月27日
1本目の時と比べると、かなりの早さで2本目のその部分にぽっかり穴を開けた状態で草太、帰宅。


「え? もう抜けちゃったの??」
「あのね、体育館で“陣取り”やってたらね・・・後ろからタッチされて転んじゃって、ガッてなって」
(ゼスチャー付きで説明。自分の膝が口のあたりに当たったらしい)
「で、取れちゃったの?」
「うん。」
「で、その歯は?」

「あのね、誰かわかんないんだけど蹴っ飛ばしちゃってね、カーテンの椅子の下のところに入っちゃったの。」
「ステージの下のところ?」
「うん。」
※体育館のステージの下の部分には、普段、行事等で使用するパイプ椅子を並べておくキャスター付きの大きなカートが収納されています。そしてそこを隠すようにカーテンが下げられています。

「それ、わざとそっちに蹴っ飛ばされちゃったわけじゃないんでしょう?」
「うん。草太もね、歯がポロってなったとき、“あーーー!!!!”って思ったんだけど、その時はもう蹴っ飛ばされて、そっちの方にポーンって行っちゃってたの。」
「その子、びっくりしてた?」
「ううん。草太、恥ずかしいからなんにも言えなかった。」
「へ?」
「だって、抜けた歯が転がってって・・・笑われたらヤダなって思ったんだもん。

 ふーむ。
 これが「子ども心」というものか。

 後からこっそりステージのところに行ってカーテンをめくてみたけれど、カートの下にでも入ってしまったのか、暗くて歯らしきものはみつからなかったとのこと。


 そうかー・・・
草太の歯は2本とも、学校のどこかに転がってるのかもしれないんだね。


 カイロ日本人学校の皆さん、学校内のどこかで白くて小さい歯を発見したら、それはたぶんうちの草太の記念すべき1本目、あるいは2本目に抜けた乳歯です。よろしく・・・。   って何を?


2本めが抜けた5月27日撮影