昨年12月に『じぃじの髪飾り』というタイトルで、87歳で急逝した義父が長年作り続けてきたアクセサリーについてご紹介しました。
今日はそれらが生まれた【作業所】について・・・今は無くなってしまった小さな(いや意外に大きかった?)プレハブ小屋のことを、お義父さんと私たち家族との「思い出」としてここに書いておきたいと思います。
義父が亡くなったのは昨年の12月2日。
10月の初めに膵臓癌が見つかってわずか2ヶ月後のことでした。
膵臓にこぶし大の癌が確認されたものの周りにほとんど転移していないというレアなケースで、義父は11月20日に入院する直前まで、つまり亡くなる約2週間前まで、自宅で義母と一緒にほぼ“普段通り”と言えるような生活をしていたようです。
入院前日の11月19に給油した時のガソリンスタンドの領収書が車にあったとのことなので、本当にギリギリまで車の運転までしていたようです。
でも、この作業所に最後に行ったのが・・・ここで最後に仕事をしたのがいつだったのか、それは残念ながらわかりません。
自宅から車で5〜6分のところにあるこの【作業所】にほぼ毎日通い、
ここで髪ゴム(ポニー)やバレッタなどのアクセサリーを作っていた義父。
基礎がしっかりしていない作りだったようで、よく見ると建物全体が歪んでいます。
私たち(私とみどり)が久しぶりにこの【作業所】に足を運んだのは、暮れも押し詰まった12月29日。
まるで、つい昨日までここで仕事をしていたかのような雑然さでした。
こんなので型をとってたんだーーー
ここでしか見ないような機械や
なにやら色んな薬品(?)もゴロゴロ・・・・
25年前に作られたというこのプレハブの【作業所】には、エアコンもなく・・・
記録的な猛暑だった昨夏はこの中、40℃ちかくまで上がっていたそうな。
それにしても、
なんだかあまりにも雑然としすぎていて逆に貴重な“遺産”にも見えてくるような、そんな【作業所】ですが、
たった一人の主を失ってしまったここの運命はただ一つ。「解体」。
「解体」と言っても、まずその前に中にある細かな物は運び出す必要があり、その作業にかなりの日数を要したようでした。
10日間ほどかけて、このくらいまでスッキリさせて
そして解体初日。
2月19日の午前中から作業開始。
解体2日目:2月20日
解体4日目:2月22日
残っていた右側半分も、ここまで小さくなって・・・
午後には建物はなくなってしまうということだったので
この日の夕方、義母も解体現場を見に行きました。
解体5日目:2月23日
地面の一部に敷いてあったコンクリートの厚さが20cm近くもあり、
最後の最後にこれを剥がす作業が大変だったそうです。
解体作業が始まって6日目の2月24日日曜日。
昼ごろに来てみたら、何にもなくなっていました。
この土地の所有者関田さんは、これを見て「意外と(作業所は)大きかったんですね。」と言い、義兄は「こんなに小さかったんだ。」と思ったそうです。
いつも必ずお義父さんと一緒にここまで来ていたネイキッド(右隅の黄色い軽自動車)は、どんなふうに思ったのかな。
25年という長い間に床も斜めに歪んできていたお義父さんの【作業所】。
ここで作り出されたたくさんの髪飾りたちはTwitterの #じいじの忘れもの
で見ることができます。 ぜひのぞいてみてください。
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