3ヶ月も放っておいたブログに、なんだか急に書きたくなって。
『銀河鉄道の父』
今年のGWに公開された映画。
GWがとても忙しかったわけでもなかったけど観ていなかったこの映画が
坂戸市内のホールで上映されるというポスターを見つけ、事前にチケットを購入して家から車で約20分の文化会館ふれあへ。
なんと、900円で観られるという嬉しさ!
タイトルから宮沢賢治に関する映画だということは分かるし
前情報として、この宮沢賢治のお父さんが主役であることも一応知っていました。
そして、そのお父さんを演じるのが役所広司であることも。
しかし、今日は 9月22日(金)。
私の頭の中には数日前、17日(日) に一応の最終回を迎えたTBSの日曜ドラマ『VIVANT』のノゴーン・ベキ の姿がまだ鮮明に残っており・・・
「息子賢治が生まれた知らせを受け喜びいっぱいの若き父」の姿で登場した役所広司さんが大写しされた時は、一瞬頭が混乱するくらい驚きました。
若いっ!💦
なんでこんなに若いの?
これ、役所広司だよね? こないだのベキと同じ役者さんだよね?
いや、今の撮影技術ってすごい。
と、まずここでぐぐっと引き込まれてしまいました。
(『VIVANT』を観ていない人には「いったいなんのこっちゃ」だと思いますが。)
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実は、この映画の舞台となっている花巻市にはご縁があって…
父の実家がそこにあったので、小学生の頃までは夏休みに何度か家族で岩手県花巻市を訪ねたことがあり、この石碑の前で写真を撮ったことも覚えています。
※石碑の写真はこちらのページからお借りしました。
https://ihatovstn.jp/hanamaki-guide/poem-monument/
北海道の私の実家には、昔のアルバムにこの前で撮った写真もあったと思うのですが(そして撮影当時はこういう柵はなく大きな石のすぐ側まで行けた、という記憶もあるけど...)
今思い出すと、私の両親は「宮沢賢治」という人の存在をちょっと特別な感じで当時小学生だった私と2歳下の妹に教えてくれていたような気がします。
例えば、こういうのが家の中にぶら下がっていて、
「これは良い詞だから暗記しなさい。」と・・・(笑)
で、素直な私たちは(・・・少なくとも私は(笑))
暗記してましたねー。
小学生の頃ですから、暗記は今ほど苦ではなかった、・・・気がするし。
まあ、昭和の家族の中ではありがちなエピソードって感じですかねー。
ちなみにこの写真は〈雨ニモマケズ〉〈のれん〉で検索して記憶の中のに近いのを探してみました。こちらからご購入可能のようですよ(笑)
https://itousomekoujyou.co.jp/archives/3658
この〈雨ニモマケズ〉、このころ覚えたものってやっぱりかなり記憶に残っているもので・・・
なので、映画の最後の方でこの詞がチラッと出てきたときも、しっかり話についていける自分、そして、どうしようもなく涙がこみ上げてくる自分を止めることができませんで。。。
いや、一人で観に行ってほんと良かった💦
他にも、
「どっどど どどうど どどうど どどう」の『風の又三郎』が、どういう背景の中で生み出されたお話だったかが分かると
じゃ、「キックキックトントン」は?
と、自分のお気に入りの話の背景が気になり・・・
(※小学校の国語の教科書に載っていた『ゆきわたり』)
そういえば、『セロ弾きのゴーシュ』も宮沢賢治じゃなかったっけ?
あれは、どういう状況の中で作られた話だったんだ??
あぁ、『セロ弾きのゴーシュ』のお話レコード、よく聞いたよなあ・・・
などとストーリーとは別にあれこれいろんなことが頭に浮かんで、
なんだか観終わったあとは、どっと疲れが💦
いや、決してマイナスの意味ではないんですが。
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それにしても
代表的なもの(教科書に載っていたもの+α程度)しか読んだことのなかった作家
宮沢賢治は膨大な数の詩・童話を書き残していることを今更ながら知りました。
そして、そのほとんどが死後に世の中に出て、人々に読まれることになったことも。
役所広司の素晴らしさに負けない菅田将暉の賢治も素晴らしかった。
あぁ、語彙が貧弱。
でも、観てよかった。
坂戸シネマ倶楽部さんありがとう。
次回は、来月(だったかな?) 神木隆之介&佐藤浩市の『大名倒産』だとか。
予定が合えばまた観に行こう。
なんたって車で20分弱、900円✨