今朝のNHKニュースで 「坂戸」と聞こえた気がして
テレビの画面に注目すると
全国でも珍しい “ベトナム語の本屋” がここ、坂戸市にある と。
2018年末から坂戸市民になっていますが、「ベトナムからの人、結構多いなー」と前から感じてはいました。
市役所に行った時に、明らかに技能実習生という感じの人たちと付き添いの日本人(あるいは事情をよく知っているふうのベトナム人)のグループを見かけこともあったし。
でも、ベトナム語ばかりの本を扱う書店まであるとは・・・
そして、店主はかなり若い。
ググってみたら、やっぱりちゃんと話題になっていました。
場所を調べてみたら家から車で25分。
なんだか気になったので、出かける用事があった今日、ちょっと足をのばして行ってみました。
本屋さんのようすなどは上の記事を見てもらえばだいたい分かるのですが、
でもホント、日本語を勉強するための教材・参考書から、
有名作家の翻訳本から ・・・(村上春樹、東野圭吾多数)
ベトナム語ほとんど覚えてないけど これはわかる!👆『ダンス・ダンス・ダンス』 。
これは・・・カズオ・イシグロってことは、あの怖い話だ…💦
『ハリ・ポタ』も。 そして表紙の絵で「あ・・・」と思うトットちゃん。
こんなのもあって(笑)
『佐賀のがばいばあちゃん』
洋書の翻訳本もかなりあって、たぶん分かる人にとってはかなり面白い(幅広い)品揃えになっているんだろうなー などと思いながらあれこれ眺めていたのですが、
ふと、これが目に入りました。
この絵本だけしっかりと対訳の日本語版も並んでいる・・・?
ベトナム語オンリーの書籍の中で唯一読めるものに出会えたので(笑)
その場で読んでみると・・・
持ち主のマイちゃんに置き忘れられてしまったクマのぬいぐるみと黒猫ちゃんの優しく可愛い友情の物語でした。
ベトナムに滞在したことがあったのでしょうか?
ベトナムがとても好きだということ、お話の中のおっとりしたクマくんは日本人、口が悪くてちょっと気が強い黒猫ちゃんはベトナム人・・・そんなイメージで書いた、というような作者のことばが絵本の中に書かれていたと記憶しています。
(実は日本語版がオリジナルで、ベトナム語がその翻訳本でした)
あとでこの作家のことを調べてみようと思って、とりあえずこの部分だけ写真に撮って帰宅。
家に帰ってきてから「あいはらひろゆき」を検索したのですが。
名前を入力すると同時に出てくる検索結果に思わず手が止まりました。
2022年6月27日。
ほんの2ヶ月半前に亡くなっていたのです。
60歳だったそうです。
そして、この「あいはらひろゆき」さんは、『くまのがっこう』シリーズのミリオンセラー作家だということもこの時知りました。
さらに、この『トモダチ』という絵本は、来年2023年の日越外交関係樹立50周年を記念して企画された日本の絵本作家とベトナムの画家のコラボ作品だということも。
作者の「あいはらひろゆき」さんは、その2023年を待たずに急逝されたということに少なからずショックを受けました。
でも実は、『くまのがっこう』シリーズは私はあまり印象に残っておらず
「あいはらひろゆき」という名前を見ても、あぁ、あの絵本作家! というような反応ができなかったのです。
有名な絵本作家だったことはすぐに分かったのですが・・・単に私が知らなかっただけで💦
ところが
絵本ナビに ずらーーーーっと並んでいる彼の作品を見ていくと
「あっ‼」
この絵本の作者さんだったの??
クリスマス時期に、母がみどりに贈ってくれた絵本。
たぶんハンガリーにいたころ。
ほんわか
とか
ほっこり
とか
そういう形容詞しか出てこない感じの本当に優しくて温かい気持ちになる絵本。
そうか。
この作家さんが、あの『トモダチ』を書いたのか。
納得。
・・・と、朝、テレビで “ベトナム語の本屋さん” のニュースを見たあと、ほんの半日ほどの間に自分の気持ちが大きく揺れる出来事があった…
そんな気がしたので、ここに書き留めてしまいましたが、
坂戸市にあるベトナム語の本屋【Macaw Bookstore/shop】、facebookにもページがあるようですしオンライン販売も行っているそうですので、ベトナム人のお知り合いなどにぜひ教えてあげてください。
『本』と書いてあるのだけは分かる(笑)
お店の横に駐車スペース(車1台分)ありました。
本屋の斜め前、そして並びにはベトナム料理店(中華料理店も)あり。
異国でがんばる人たちを色んな意味で応援したい… という気持ちに
久しぶりになった一日でした。