6月30日から今日(7月2日)までを振り返って感じたこと。
1.そういえば、上空をずっとヘリコプターが飛んでいる。これはたぶん30日からずっと。
2.結婚式などの時によく聞こえる「プーッ、プーッ、プ・プ・プーッ!」という“お決まりのリズム”でクラクションを鳴らしながら走る車が多い。 (たぶん“景気付け”。さぁ!みんなもう一息だがんばろう!的な) ※後日訂正:この時期「ムルシィ政権に反対の人はクラクションを鳴らそう!運動」というものがあったことを、これを書いた時点では知りませんでした。
あとは特に変わったことはないよなー・・・と本当にそんな印象だったので、昨日は、見方によっては「妙に能天気な」 とも読める内容のものを書いてしまいましたが、
丸一日経って、ちょっと風向きが変わってきたかな・・・というのを、なんとなく感じ始めてきています。
だって、『48時間以内に民意の要求に応えよ』(=辞任せよ)という軍の通告に対し、
やっぱり、大統領側(ムスリム同胞団側)ははっきりと拒否の姿勢を示し、そして
同団幹部は「クーデターを防ぐための殉教を模索することが先の革命での犠牲者に報いることになる」、「政権を守るためには流血もやむを得ない」(いずれも時事通信 http://bit.ly/17REGmY)と・・・。
「政権を守るために命がけで戦おう!それが正義だ!!」という姿勢のようですが、 それが本当に正義だと思っているのはたぶん「ムスリム同胞団」の方たちだけ、でしょう・・・たぶん。
軍は「民意を尊重せよ。これ以上の混乱は許さん」的な、とっても上から目線な感じ。
そんな軍の登場を「待ってました!」とばかりに歓迎する人たちも相当数いるようで、
でも、一方で、「軍が介入しても何の解決にもならない、そんなんじゃ本当の民主主義から遠ざかるだけだ!」という人たちもいて。
だけど今の状況って
・「大統領、やめろ!」と人々が巨大デモを続ける。
⇓
・「俺は辞めない」と大統領、突っぱねる。
⇓
・軍が登場
⇓
・そして・・・・
って、こないだと同じパターンじゃないですか・・・。
2年半前と。
唯一、大きく違うのが
(今さら言うまでもないことですが・・・)
今、民衆に辞任を迫られている「ムルシィ大統領」は
ちょうど一年前に、歴史に残るエジプト初の民主的な選挙で、その民衆によって選ばれた大統領であるということ。
そういう意味では、「投票箱を通じて示された民意を侵害することは誰にもできない」というムルシィ側の主張もあながち間違っているとは言えないわけで。
でもそれで、「軍の方針にとらわれず、反大統領派との対話を進める」 (http://bit.ly/11exZbE) ・・・って、それが可能ならそうしていただきたい。 いったい、それってどうやって?? ここまで来て話し合いの余地は残されているんでしょうか?
あの日、去年の6月24日の決戦投票で「ムハンマド・ムルシィ!」との声を聞いた時に大歓声をあげた人たちの大半は、今、タハリールや大統領宮殿に集まってシュプレヒコールを上げているんだろうか・・・。
そう思うと
やっぱり「先は長い・・・・」
きっと、とんでもなく長い道のりになるのではないだろうか?という気がします。
長くとも穏やかな道が続いているのならいいのですが、「最後通告」のその期限が明日に迫っている今、なんとなく昨日までは感じられなかった「ザワザワ感」が。
いったいどうなるんだろう・・・
このような状況下、カイロ日本人学校も6月30日(日)から今日まで3日間連続で「休校措置」が取られています。
そしてこの感じだと、学校再開への道のりも長くなる可能性が。
今日は、昨日に引き続き部屋の片付け(もう要らないものを選別)をちょっとしてから、急に思い立ってベランダで「シャボン玉」。
ものっすごく久々に「シャボン玉」を飛ばしてみましたが、これ、やっぱりいいですね〜。
最近、家にいるとWiiのゲームかYouTubeをひたすら見続けること以外にあまり興味を示さない草太も、かなーり長い間、このなんとも言えない不思議な魅力のある遊びに没頭しておりました。
ふわふわと飛んで行ってはパチンと消えるシャボン玉。
綺麗だけどなんだかあまりにも儚くて、今のこういう時期に飛ばすものじゃあないような、そんな気もちょっとしたりして。