やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

行ってみたガーナ 2012.3.15〜3.19 <プロローグ>

 日本人学校の春休みになると同時に母子3人で行って来たガーナ。


ガーナといえばチョコレート

 くらいしか特に思い浮かぶものもなかった私達ですが、

 そのガーナには、カイロに来る前に住んでいたベトナムのハノイでよく一緒に遊んだOさん家族が住んでいるので、同じアフリカ大陸にいる間に一度は会いに行きたい・・・と密かに思っていた国でありました。

 そんなガーナに、今年に入ってからはカイロで知り合った友人一家がご主人の仕事を関係でお引越し。

 これまで「アフリカ大陸に数多くある国の中のひとつ」でしかなかった「ガーナ」というところに知り合いがふた家族も住んでいる・・・となったら、これはもう行くしかありません。


 ということで、3泊4日の駆け足の「ガーナ」でしたが、思っていた以上に充実した旅となったので、それを少しずつ書き記していこうかと思います。
(まずは<プロローグ>のみ)


<一瞬のエチオビア>

 アフリカは広い。
エジプトのカイロから、直行便に乗ったとしてもフライト時間6時間。
日本からバンコクあたりまで行けちゃうくらいの距離です。
 そして、私達の日程では「往復とも直行便」というのが無理で、行きはエチオピアのアジスアベバでトランジット。


 カイロ発11:00PM − アジスアベバ着3:50AM(エジプト航空) フライト時間3時間50分(時差1時間)
 アジスアベバ発8:30AM − アクラ着11:25AM(エチオピア航空) フライト時間約5時間 (時差2時間)


 まあ、夜遅くに飛んで翌日の昼には到着しているので、それほど過酷な旅とは言えないと思いますが、でも幼い子ども二人を連れて、夜中、というか明け方のこの時間帯でのトランジットというのはかなり厳しかったです。

 予想通り、私達3人は同じ飛行機から降りた人たちの集団からは遅れ、初めての空港で「どっちに行ったらいいんだ?」状態。途中、「こっちだ、この階段を降りろ。」と親切に教えてくれた人に従いましたが・・・
そこが入国審査の場所だとわかった時には過去の経験(『トランジットのときにむやみに入国してしまってはいけない』/参考:http://bit.ly/GWnvE9)を活かし、「ここは私達が通るべき場所ではない」と即座に判断し(普通すぐわかる?)、もと来た道を戻って、落ち着いて「トランジットの人が行くべき場所」まで行きました。
 この階段の下は入国審査の場所。間違えて降りてしまったけど、おかげで、この“エチオピアらしい”Welcome Boardを見ることができました。


 さて、アジスアベバの空港で待つこと3時間半。
 しかもこんな時間帯。
 もう、空港のベンチで寝るしかありません。

 

 しばらくすると、やっとおみやげ屋さんなども開き始め・・・。
 エチオピアの文字がこんな摩訶不思議なものだとは、これを目にするまで全く知りませんでした。
文字


 やっと外も明るくなってきて、次のフライトのチェックイン。
 初めて乗る「エチオピア航空機」


5時間後・・・アクラの町が見えてきました。
 


 が、子どもたちは爆睡中

 
 

<忘れても大丈夫・・・??>

 ところで、今回のガーナ旅行、ビザの取得にはそれなりの苦労はしたけれど(http://bit.ly/w6s4NS)、もう一つの関門黄熱病の予防接種に関しては、去年のケニア旅行の際に済ませてあったので(http://bit.ly/xDiSrt)これはもう問題なし(^^)と、余裕で構えておりました。

 が、いくら予防接種済みと言っても、それを証明する『イエロー・カード』というものを忘れちゃぁいけませんよね・・・・。


 はい、忘れました。

 一瞬、血の気が引きました。


 ガーナは黄熱病に関しては非常に厳しい国で(なんたって、あの野口英世大先生がその黄熱病で命を落とした国でありますから)、『イエロー・カード』がない場合は入国不可と、某ガイドブックにも書いてありました。


 「マジ・・・・?ここに来て入国不可?? 入れない? 旅行中止? カイロに戻る?? ・・・子どもたちにはなんて言い訳する???」

 
 軽いめまいを感じ、心臓はバクバク言い出します。

 が、目の前で
「はい、イエロー・カード見せてね。」と立ちはだかる女性に、とりあえず言ってみました。


「え?イエロー・カード? あ、忘れてしまいました。」 そしてすかさず

「でも、先月(これは嘘。)ケニアに行ったので、その時に打っていますよ。」 (ニコッ)

「ケニアではきちんと入国できてます。」
・・・・・・と、ケニア旅行の際のスタンプを見せようとパスポートのページをめくる仕草をすると、


 その女性は、ふっと微笑み(私にはそう見えた)「OK」



 「え? 今、OKと言いましたか??」 

 と思うと同時に私は、その女性の気が変わらないうちに・・・と子どもたちを猛スピードで促し、奥の入国審査の人ごみに紛れるべく突進したのでした。


 ああ、よかった。

 本当によかった。

 これで無事ガーナ旅行ができる・・・。


 この時私がどんなに安堵したかを、側にいた子どもたちは知る由もなかったのでした・・・。

  



<ガーナは暑い>

 そんな冷や汗状態でなんとか入国したガーナでしたが・・・

 いや、空港から出たら暑かった。

 この時期の日中の気温は24℃〜32℃と知ってはいましたが、
長い間エジプトで「冬」を過ごしているため、「30℃の暑さ」と聞いてもすぐには感覚がついてきてくれません。
その空気に体を包まれたときにやっと「うわっ・・・暑い。」となるのです。


 しかも、カイロよりも湿気を含んだ暑さ。
 
 さらに、迎えに来てくれた友人の車が、さっきまで使えていたエアコンが急に稼働しなくなる・・・という驚きのアクシデント。

 東南アジアを思いださせるような、うだるような暑さの中、とりあえずOさん宅へ。

 これから、スケジュールびっちりの3泊4日が始まります。

 車の窓から見た風景1
 車の窓から見た風景2

 
・・・行ってみたガーナ<野口英世と世界遺産>に続く・・・