やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

今日の発見! 〜私と愛ちゃんって実は似ていた〜

 

 国際交流基金カイロ日本文化センターの公式ツィートhttp://twitter.com/#!/JF_Cairoで最近紹介されているシリーズ
『かがやく先輩からのメッセージ』、見たことありますか?

 文部科学省所管の独立行政法人「国立青少年教育振興機構」というところに設置されている『子ども夢基金』http://yumekikin.niye.go.jp/index.htmlが作成したメッセージビデオ

 各分野で活躍する人たちが、これからいくらでも“可能性”がある子どもたちにひとり4〜5分という短い時間で自分を語ってもらう、という企画ビデオです。

 ま、ありがちと言えばありがちな企画かもしれませんが・・・自分はどんな子どもだったか。何に興味があったか。何が今の自分に繋がっているのか、そして最後に未来ある子どもたちにエールを一言。そんな短い内容。

 登場するのは北島康介、吉田沙保里、魁皇らスポーツ選手(・・・あ、魁皇はスポーツ選手じゃなくて「力士」か・・・)、落語家の三遊亭遊雀さん、宇宙飛行士の山崎直子さん、そして乙武洋匡さんが「作家」という肩書きで登場し、その他にも茶人、狂言師、パティシエ、脳科学者、マイクロマシン工学者、言語学者・・・と現在のところ22人のみなさんのメッセージがアップされているようです。http://yumekikin.niye.go.jp/message/index.html 

  

 私がこれらを見て「いいなぁ・・・」と思ったのは、

 確かにこのビデオは子ども向けに、というか、未来ある青少年に向けての“先輩からの”メッセージ、という形で作られてはいますが、既に大人になっており、今更彼らの言葉に刺激を受けて生き方を変えてみようと思ったところでなかなか現実そうはいかず・・・という私たちが見ても、背筋がしゃんとする、というか、自分の中でどこかリセットされたような気分になれる、というところです。

 なんかこういう人たちって、真っ直ぐで迷いがなくて・・・いえ、多分人の何倍も悩んだり苦しんだりした部分を持っている分、それらを乗り越えてきたという自信・・・己を信じることができる強い気持ちがあるように私には思えます。
 それはつまり、自分の中に、必ず、「自分のことを好きになれる自分」がいる、ということでもあると思います。
 ナルシストは嫌だけど、ある程度自分のことを好きになれる(=自分のことを信じられる)人って、やっぱりそれなりの魅力があると私には思えるのです。



 前置きが長くなりました。

 で、その22人の中には、みなさんご存知の「愛ちゃん」、
そう。卓球の「福原愛」さんもいまして・・・

「あら〜・・・愛ちゃんも、もうこんなにしっかりしたお姉さんになったのね。」などと思いつつ、微笑みながら落ち着いた口調で話す彼女の言葉に耳を傾けていた私は、ある部分で、

 「うわっ!アナタもですかぁ〜・・・・」と思わず身を乗り出してしまいました。


「小学校時代の恩師の言葉(後述)の意味が、やっと最近になってわかるようになってきた」と前置きした後で、

「(人生は)何が起きるか分からないですし、逆に何が起きるか分からないのが人生だと思うので、全部想像通りにいったら面白くないじゃないですか。」

 たったこれだけの、この一言なんですけど、
これを聞いたとき、ひどく妙な感覚に陥りました。
ああ、いつかどこかで私が誰かにインタビューでもされることになったら(「いつだよ!」というツッコミはおいといて)、きっと私も言うんだよ、こういうことを・・・。

 本当にまさに私が20代の頃から感じていた(または口にしていた)ことを、あの愛ちゃんが言ってるよ〜〜・・・にこやかな笑顔で。そんな瞬間でした。

 
 “恩師の言葉”として紹介されていた
「そのときはいいって思っても、それが同時にいいことである保障はないし、・・・例えば受験した学校に落ちて、でもそこでもしかしたら素敵な出会いが待っているかも知れないし、・・・」


あわわわわわ・・・・・・・


 そうなんです。
なんとか補欠で合格した大学(もちろん第一志望ではなかった)での「日本語教育」との出会いが、その後の自分の人生を変えることになり、
“これ以上ないほど頑張った2年間”の後の「専門家試験不合格」で撃沈し、それが“インドネシアでの2年間”につながり、
えー、ほかにも似たようなことが重なって結局、結婚しちゃったり・・・??

 人生って、ホント先が見えないから面白い。

 そして、あの「愛ちゃん」が自分と同じような考えを持っているなんて、なんだかそれも面白い。


 
 というわけで、こういう見方ができるというのもこのビデオの面白さかもしれないですね。

 自分と似たような幼少時代を送った人や、
 自分と同じ体験をした人が、案外いるのかもしれないし、
「この人も、昔はうちの子みたいな困ったチャンだったのね。」とちょっと安心することもできるかもしれないし。

 自分と同じ座右の銘を持っている人がいたら、とっても親近感湧いちゃうでしょうね。
 
 

 でもやっぱり、彼らのさりげない一言一言には、重みを感じずにはいられません。
 
 なにか一つのことを貫ける人たち・・・、すごいですよね。

 

この人もいろいろな意味ですごい。