やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

Wizz Air ブダペスト・ ハーフマラソン


 これの前のエントリーで次回へ続く

なんて書いてから、早くも3週間が経とうとしています。

それほどもったいぶる内容でもないのにすみません。

 でもここらで書いておかないと、もう次の、ブダペストで最も大きいと思われる
【SPAR ブダペスト・マラソン】が明後日に迫ってきているので・・・。
(“SPAR”というのはメインスポンサーとなっているスーパーマーケットの名前)
 

 9月14日(日)に行われた【Wizz Air ブダペスト・ ハーフマラソン】(この大会のスポンサー“Wizz Air”は2003年に設立されたハンガリーの格安航空会社名だとか)はその名の通り、メイン(最も距離の長いレース)が『ハーフマラソン』21.0795キロ

 

 この『ハーフマラソン』に16年ぶり二度目の挑戦をしたわけですが、その感想を一言で言うと、

「とにかく疲れた」

 今回はそれなりに(と言っても2ヶ月位前から週に2〜3回)走っていたのですが、やっぱり本番の距離と時間に見合った「走り」を練習しておかないと結局はボロボロ・・・ということがよ〜くわかりました。

 「21キロ走る」ということは2時間以上は間違いなく走り続けることになるのに、いつも30〜40分程度(たぶん5〜6キロ?)しか走っていなかったので、もう後半はヘロヘロ。

 「ペース配分を考えながら走る」なんてことも、全体の距離感がわかっていないのでできようはずもなく。

 青い風船を体に付けて走っている『ペース・キーパー』さん(2時間15分で完走できるペースで走る役割の人)を、スタート後2キロくらいのところであっさり抜いちゃってるあたりが、今思えばシロウト丸出しの走りだったのでしょうが・・・。
 
 ⇑ 2時間15分で完走できるペース(=6分18秒〜30秒/1km)で走り続けてくれる『ペース・キーパー』
 ほかにも赤(=4分14秒〜15秒/1kmペース)、白(=4分58秒〜59秒/1kmペース)、緑(=5分38秒〜44秒/1kmペース)などの風船を付けたペース・キーパーがおり、彼らの位置を目安にすれば自分のペースを守りながら走れますよ! ということらしいです。


 16年前の記録が2時間18分なんだから、今回は2時間20分くらいで走れればまぁOK?なんて思ったり、

 いやいや、16年分、年取ってるわけだし、もう少し遅くなるかも、と思ったり。

 でも今回はちょっとは練習してるし(ちょっとだけど) なんて思ったり。


 でも結局スタート直後から、周りの雰囲気に思いっきり踊らされてちゃっちゃか走ってしまった私は、ぴったり半分が過ぎたあたりから果てしのない疲労感に襲われ、13キロ地点辺りで青い風船の『ペース・キーパー』さんに追いつかれ、しばし並ばれ、追い越され、置いて行かれ・・・。


 その少しあと、確か4キロ地点周辺でサクッと追い抜いた記憶のある『ピラピラスカートをはいてキャピキャピ走っていた女の子グループ』が、あの時と同じようなキャピキャピの雰囲気のまま私の横をすり抜け、


 ヤバイよ、私、かなり疲れてるみたい。

 
 と思いながらもひたすら前へ前へと進んでいたら、背後からものすごく荒い息遣いが聞こえ・・・。


 あぁ、やっぱり疲れているのは私だけじゃないのね・・・と思ったら、その荒い息の女性は、ゼーハーゼーハー言いながらも確実な足取りで私を抜き去り。



 よたよたと今にも倒れそうなおじいちゃんに隣に並ばれた時は、自分の疲労もしばし忘れ、
「おじいちゃん大丈夫?あんまり無理しないようにね。」などと思ったのに、そんなおじいちゃんのカクカク震える背中がどんどん遠ざかっていくという現実を受け入れるのは、非常につらく悲しいものがありました。


 20キロ地点が近づいた頃には、私を追い抜く瞬間に「がんばって!」というニュアンスの声をかけてくれる人までいて、

 「私っていったいどんだけヤバい感じで走ってるんだろう・・・。」


 
 そんな自分の姿を見ることができるとはびっくり。

 大会の公式ホームページのフォトギャラリー(1万人ものランナーをひたすら写真に撮りまくる専属カメラマンがいるようです)で発見。

 ちょうど20キロあたりで「もう、とにかく早くゴールさせてくれ〜〜!!」という思いだけで走っていたら、沿道でハイ・タッチしようと手を出している可愛い子どもたちの姿を見つけ、

「あの手にタッチしたら元気出るかも。」とふらふら近づいていったあの瞬間を、よくも捉えてくれましたね、という1枚。(明らかに引きつった笑顔と全く上がっていない足が絶妙すぎる)

 
 
 前半の調子の良さと、後半のどんどんみんなに置いて行かれる感のギャップがあまりにもすごかった今回のハーフマラソン。

 2時間23分21秒

 前回(16年前の【奥尻復興ハーフマラソン】)より5分しか遅くない、というのが信じられない・・・。

 つまり次回の課題は「ペース配分」

 

 と、自分の課題も見えたところですが、明後日(11日(土))の【SPAR ブダペスト・マラソン】は7キロのミニマラソンにエントリー。

 あの後半の苦悩がまだ記憶に新しく、長い距離はちょっと・・・・。


 この大会では2.7キロのFun Runというのもあり、こちらの方には日本人学校の子どもたちも大勢参加するようです。(みどり&草太も参加)
 また、フルマラソンの距離を4人でリレーするレースもあり、こちらには日本人学校の中学部の生徒たちが参加するそうで、少し前から学校の周りを走ったりと準備をしてきているようす。

 ちなみに先日のハーフマラソンを走り、でも私より10分以上早くゴールしたFさん(彼女も日本人学校のママ)は、今度はフル・マラソンに挑戦するらしい。 この差っていったい・・・・・。



 でも、なんだかんだ言っても楽しいです。

 きれいな景色の中をたくさんに人と一緒にうわぁ〜〜と走れるのは、とんでもなく楽しい。
(・・・・だからスタート直後からオーバー・ペースになるわけだ)


そんな楽しさをおすそ分け。


 パパと子どもたちは2.7キロのFun Runに参加。
 
 ホントはもっと長い距離を走りたかったけど私がとっととハーフの申し込みをしてしまったので、今回は子どもたちと一緒に走り、次の機会(つまり明後日に迫っている【SPARマラソン】)に照準を合わせることにした夫でしたが、でも、しかし・・・・・・。(次回に続く)


 
【大会メモ:第29回 Wizz Air ハーフマラソン】 大会公式HP http://bit.ly/Zh1Dg3 より
・参加者数:13,500人(過去最高)
・外国人ランナー:70ヶ国から2000人以上
  1.イギリス・・・240人
  2.イタリア・・・181人
  3.スロバキア・・159人
  4.ドイツ・・・・135人
  5.ポーランド・・115人
 日本人は何人くらい参加していたのかなー。トップ10には入ってなかったけど。