やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

VIVA! 夏期合宿!!

 「VIVA」・・・万歳(語源:イタリア語・スペイン語)

 ということで、やっぱりまさに「VIVA」なのです



 だって、今日は学校に子どもたちを迎えに行かなくてもいい。


 ーーースクールバスを利用していない我が家は、子どもたちは毎朝パパと公共のバスに乗って学校へ(夫はその足で出勤。8時半頃には職場に着いてしまうのでたいてい一番乗りらしい)。そして帰りは私が迎えに行って一緒にバスで帰宅。そんなわけでブダペストに来てからは、私も子どもたち同様、雨にも負けず風にも負けず、夕方学校へ(子どもを迎えに)行く毎日。



 そして、晩ご飯のことも全く考えないでいい。

 ーーーもうレストラン予約しちゃったし〜。2名様で^^



 さらに、明日のお弁当のおかずのことも、ぜ〜んぜん考えないでいい!!

 
 
 この三拍子がそろっちゃうと、こんなにも心が軽くなってしまうなんて。

 ここまで晴れやかな気持ちになってしまうなんて。


 日頃、どんなに大変な思いしてるの?私・・・と、ついつぶやいてしまいそうですが、

 いや、でも毎日のお迎えも半年以上続いているから、かなり「日常のこと」となってきているはずだし、毎日のお弁当にしたって、これはもうカイロからずっと続いているから4年以上になるわけで、手の抜き方まで十分に体が覚えているはずなんだけど。

 それでもやっぱり、それからの完全開放ってのは、想像以上に大きな出来事であることが今日一日(この数時間)で、よーーーっくわかりました。


 さて、

 私をこんなに晴れやかな気持ちにさせてくれたのは、

そう。
【夏期合宿】。 

 今日と明日はブダペスト日本人学校小学部の【夏期合宿】
 
 小学部の児童約50人みんなそろっての一泊旅行(「研修」・・・と言ったほうがいいのかな?)

 今朝いつもどおり「いってきます!」と家を出たみどりと草太が我が家に帰ってくるのは、明日の夕方(・・・というか学校に迎えに行って一緒に家に帰ってくるんですけど)。
 今日はブダペスト郊外の宿泊施設にお泊り。

 なんと、草太にとっては《はじめてのお泊り》だったりするのです!


 ↑ これは今回の【夏期合宿】に先立って、5月の末に保護者向けに行われた説明会の時に配布された資料。

 中には2日間のスケジュールや持ち物などについて詳しく書かれており、この資料に沿って担当の先生が色々説明をしてくださったのですが、なんといっても、あの場に集まった保護者(小学生の母親)たちに強いインパクトを与えたのは、途中で挨拶のために登場してくれた6年生のI君とKさんだったのではないでしょうか。

 今回の【夏期合宿】での、1年生から6年生まで総勢50人をまとめるリーダーと副リーダーという立場(名称は違ったかも)のこの二人。先生から紹介されると私たちの前に立ち、しっかり前を向いてはっきりとした口調で

 「私たちがしっかりみんなをまとめていきますので、どうぞご安心してお子さんたちを送り出してください。」という内容の挨拶を堂々としてくれた時には、特に低学年のお母さんたちを中心に、思わず感動のため息が。

 
 この4月に1年生になったばかりの子の中には、まだ「お友達の家へのお泊り」も経験したことがない子もいるでしょう。(・・・草太もそうですが^^;)

 もしかしたら、この春にハンガリーに来たばかりで、自分の家の風呂にもやっと慣れてきたところ・・・という子もいるかもしれません。なのに、お父さんもお母さんもいないところでちゃんとシャワーが浴びれるかしらん?? などと心配してしまうお母さんもいたかと思います。

 そこに登場したこの頼りになる先輩たち。

 この「先輩効果」はかなり効き目があったように私には感じられました。

 
  そして、その数日後、子どもたちは6年生や実行委員の児童が中心になって作ったのであろう《しおり》を持ち帰りました。


 部屋割りの表や、当日の持ち物、キャンプファイヤーの方法、翌日のアクティビティの手順、内容・・・手作り感いっぱいの《しおり》を、みどりも草太も合宿の何日も前から何度も嬉しそうに眺めていました。(ん?草太はそんなに見てなかったかな。)
 

 帰宅後の“ダンス”の練習(キャンプファイヤーの時に踊るらしい)も日課となってきて、だんだん気分も盛り上がり・・・

 昨日は帰宅してから寝る直前まで、ふたりとも《しおり》の中の『持ち物チェックリスト』とにらめっこしながら一泊分の荷造りをしていました。


 さて、本日6月26日。
 朝、7:10。
いつもより1本、早いバスで行きたいという子どもたち。
「いってきます」もにっこにこ!

・・・・と思ったら、

 あれ? みどりさん、ちょっと緊張気味の顔?ただの写真映りの問題かな? でも見送る私は文句無しににっこにこだったかも。

 
 足元がビーチサンダルなのは、今回の【夏期合宿】、まずはバスに乗って〈Aquaworld〉という、めちゃくちゃ楽しいレジャープールへGO!!というスケジュールのため。現地に着いたらすぐにプールに入れるよう、洋服の下には水着を着ています^^



 いってらっしゃ〜〜い!
 楽しんできてね〜〜!!

 と、見送ったあとは、

 ものすごく久しぶりに家じゅうの掃除をし、子どもたちのシーツを洗い、トイレ掃除も念入りに。一気にやったのでさすがに疲れたけど、でも気持ちがすっごく楽。

 晩ご飯のこと、考えないでいいから。

 今日の夜は夫と二人、この夏休みに遊びに来る友人家族と一緒に行くレストランの“下見”をしてきますので。


 で、なんだか気分がウキウキ・モードになっていた私は、そのレストランの予約をハンガリー語でやってみちゃおうかなぁ〜・・・なんて思ったりして。
 というか、たまたま最近「予約をお願いしたいのですが」というような表現も習ったので、ここはひとつ、がんばってみる?・・・なーんて思って(心に余裕(開放感)があると、人間こんなにも前向きになれるらしい)、いろいろ必要そうな言葉を準備して、しっかり目の前にメモして、いざ!!

 
 がんばりましたが・・・・


 時間と人数を伝え、それを確認した後に、やはり想定外の会話が展開され
・・というか電話の向こうで言ってくれている言葉がどうしてもわからず

「すみません。わかりません・・・・。」(沈黙)

ここで、
「もう一度言ってください。」も
「もう少しゆっくり言ってください。」も出てこず、虚しく続く気まずい沈黙。
(↑というか、こういう表現は確実に覚えておかねば、・・ってことですねー)


ややしばらくしてから、我慢しきれなくなった相手が

「Can you speak Engilish?」
(英語がわかるんだったら英語で言ってよ・・・という響きが感じられたのは気のせいだろうか。)


「はい、すみません。ちょっとハンガリー語でやってみたかったんです。今、ちょっと勉強中なもので・・・。」
 
 と、低姿勢で、それでも多少の親しみを込めた口調で言ってみましたが(本人はそのつもり)、相手の反応はイマイチだったので、「この忙しい時に・・・ふぅ(ため息)」というのが彼の本音だったかも。

 
 ちょっとしょんぼりですが、まぁ無事に予約はできたようなのでとりあえず良しとします。

 
 さてさて。
 
 只今4時45分。

 おもいっきりプールで遊んだ子どもたちは、バスで宿泊施設に到着したころのようです。


 たったの一泊だけど、きっとものすごくいろんなことを学んで帰ってくることでしょう。


 特に、ずっと前から計画・準備に力を注ぎ、そして当日は下級生の世話をすることにかなりのエネルギーを使うことになるだろう5〜6年生は、この【夏期合宿】が終わったらしばらく抜け殻のようになっちゃうのではないでしょうか?



 【修学旅行】というものがないブダペスト日本人学校ですが、この【夏期合宿】が、ある意味ほかの学校の子が経験する【修学旅行】よりも、ずっと企画力や責任感を養うことのできるよい機会になっているようにも思えます。


 おっと、じゃ、そろそろ着替えて出かける準備をしよう・・っと!