やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

3度目の砂漠キャンプ

 カイロ市内から南西に車を走らせること4時間半から5時間。

「バハレイヤ・オアシス」のその先に、エジプトを訪れる人の多くが体験し、そしてそれを体験した人はほぼ100%が大きな“感動”を持ち帰るという場所があります。

そこは“砂漠”

そう。
砂と岩と空しかない、

こ〜んな感じのところですが、
こんなところでするキャンプというのが、もう本当に贅沢で。

 ありがたいことに、我が家の子どもたちもかなりの“砂漠好き”であることがここ(エジプト)に来てから判明し、
ついに先日、カイロに来てから3度目の“砂漠キャンプ”に行って来ました。
※注)3度目なのは子ども二人と私のみ。最初のキャンプこそ一緒に行ったけど、2度目、3度目はどうしても仕事と重なってしまい参加できなかった可哀想なパパ。次はぜひ一緒に・・・って、私たちに「次」はあるのだろうか?


  エジプトのこの方面で砂漠キャンプをするともれなく付いてくるのが『白砂漠』での“異次元体験”
 こんな奇岩に囲まれたところをひたすら進んで行く時の気持ちを「ここは火星か??」などと表現する人も多いようです。まるで別の星に来たような・・・そんな気持ちになってしまうんですよね。


 私は今回で3度目だというのに、相変わらずこういうのを見ると、
「うわっ! 雪!?」と思ってしまい・・・・


こんな砂漠の真ん中で、今も自分の中にしっかりと流れる「北海道人の血」を感じずいはいられないのでした。


 今回も一泊二日という日程だったので、ちょっとタイトなスケジュールになってしまいましたが、ご参考までにまず一日目のスケジュールから・・・

4月26日(金)
8:00 カイロ市内(と言っても正確にはギザ県のドッキ)出発(チャーター・マイクロバス)
   途中休憩をはさみながら
13:00 バハレイヤ・オアシス着。
13:30 ちょっと休憩した後、バスから四駆(4WD)に乗り換えて砂漠へ。
15:30 白砂漠の奇岩のエリアに入る。有名どころの岩の前などで記念撮影。
17:00少し前 キャンプ・ポイントに到着 

ほぼ一日かけて砂漠のキャンプ地までやってくるわけで、

それまでずっと車に揺られているわけで・・・

途中、「やっぱ遠いよなあ・・・」「でも、こんなに遠かったっけ?」などと思ったりもしたのですが、


いざ、ポイントに着いてしまうと

とたんに「うわぁぁ・・・気持ちいい!やっぱり来てよかった!!」

と、先ほどの疲労感は大砂漠の砂粒のごとくどこかへ飛んでいってしまうのでした。


 そうそう、途中で通った有名なキノコ岩。(どのカイドブックにも旅行のパンフレットにも必ずと言っていいほど登場してます)

最初のキャンプで来たとき(2010年11月)は、そばまで行ったり、

横のヒヨコ岩(?)にまたがって写真を撮ったりもしていたのですが、

 今回、2013年4月に行った時はこんなふうにまわりにロープが張り巡らされていました。

 「確かにね〜・・・。今にも崩れてきそうで危ないしね・・・。」
と思っていたら、なんとドライバー兼ガイドのRahabさんによると、
この岩の土台の部分にジープなどで乗りあげて遊ぶバカモノども(失礼!)がいるそうで、その『車両乗り上げ禁止』の意味でのロープだとか。
ああ・・・嘆かわしい。



 砂漠は、巨大な砂場。そして果てしのない運動公園

 子どもたちは、遊ぶ・遊ぶ・遊ぶ。

砂丘の上を歩く草太。

黙々と綺麗な石貝の化石(←真剣に探すとかなり見つかる。こんなところが昔は海だったなんて・・・と思わずにはいられません。)を拾い集めるみどり。

「影を撮ると面白いよ」と一緒に行ったSさんに教えられ、こんな写真を撮ってみたり。

(草太と私)


 私たちがこんなふうに遊び回っている間に、さっきまでずっとハンドルを握っていたムストファさんは今度は「炊事担当責任者」に早変わり。


ぐんぐんと日が暮れる中、私たちの夕飯を作ってくれました。


 《突然ですが》2010年11月の初めての砂漠キャンプの時は、
「外で火をおこして、そこで炊事をする」というのが珍しかったのか、

子どもたちは焚き火の側で炊事に勤しむふたりのガイドさんをじーーーっと見守っていたっけ。


 その次からは、もうあっという間に地の果てまで駆けていくような勢いで暗くなるまで遊び倒していましたが。

 こちらは2012年9月、2度目の砂漠キャンプの時。


夕陽を見送り

(↑2010年11月)


朝日を拝み

(↑2013年4月)

(↑2012年9月)

今回は朝日の反対側に、こんなにキレイな月がいつまでも見えていました。



朝食もしっかり食べて


(↑2012年9月)

(↑2010年11月)



一休み(一遊び)したら、もう帰らなければならない時間。

テントもマットレスも寝袋も食事用の低いテーブルも、全部こんなふうに車に積んで運んでくれるのです。
本当に至れり尽くせりの砂漠キャンプ。


あ、そういえば
今回は「春」(の終わり、あるいは夏の始まり)という季節のせいか、夜中の風が非常に強く、

私と草太が寝ていた簡易式の「ポップアップ・テント」(っていうのかな?真ん中のやつ)は、夜中吹き続けた風で、こんな形になってしまいました。この丁度凹んでいる辺りは私が寝ていた位置で・・・道理で寝ているとき妙な圧迫感があったはずだ・・・と、この姿を見た瞬間に思いました。
子どもたち(小学生女子4人)が寝ていた手前のテント(スイスから調達してきたイイものらしい)は、ビクともしていなかったんですけどねー。


でも、とにかく
砂漠はいい。

砂だらけなのに顔も洗えず、
帰ってきたら数日間は明らかにお肌ボロボロ・・・なんだけど、
でも、また行きたくなる不思議なところ。

だけど“砂漠キャンプ”“季節もの”
これから数ヶ月、夏の暑さが厳しくなるとちょっと・・・・という感じなので、
となると、10月頭にエジプトを去る私たちに、再度の“砂漠キャンプ”のチャンスがあるのか・・・? 微妙なところなのですが、

う〜〜〜〜ん。
こんな写真を見てしまうと・・・


******


さて、キャンプ2日目は
朝9時頃にポイントを出て、
行きの時に立ち寄らなかった「黒砂漠」(「ブラック・マウンテン」)

(↑こちらの写真は2012年9月のもの)

「クリスタル・マウンテン」にちょっとだけ寄って、

Rahabさん宅で4WDからマイクロバスに乗り換えて

カイロへと向かいました。


 カイロ着は午後8時近くになってしまい、翌日学校があるので6時には起きなければならない子どもたちは、とりあえずシャワーで体の砂を落とし、お茶漬けをかき込んでベッドへ。


 毎度毎度のハードスケジュールにもかかわらず、
子どもたちには(そして私にも)懲りた様子なし。

 季節(気候)さえ問題なければ、やっぱり・・・・また、行きたい。




《お役立ち情報》
☆今回(前回も)お世話になったRahabさんのウェブサイト。
Rahab`s Desert −Touurs (Rahab Maustafa)
www.rahabs-desert-tours.com


☆今回かかった費用
1.カイロ ⇔ バハレイヤ マイクロバス代(補助席も使えば17人乗車可。でもかなりキツキツ) 
1台・・・往復1,000LE(エジプト・ポンド≒14,000円)
2.バハレイヤからの砂漠キャンプ代(4WD1台につき)・・・1,300LE×2台(エジプト・ポンド≒36,600円)
 合計:3,600LE(エジプト・ポンド≒50,600円
 これを参加人数で割る。
 この費用には、テント、寝袋、キャンプ地での2食(夜・朝)、帰りの昼食が含まれます。





(勝手に)思い出のアルバム》

2010年11月:もうすぐ4歳になる草太(上)と2013年4月:6歳、小学1年生になった草太(下)



2012年9月。お友だちのSちゃんと仲良く砂丘を歩くみどり(右側)。私のお気に入りの写真。