やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

さすがの私もちょっと心配になった今日の午後

〜恐るべしカイロの渋滞〜


ドバイの日記が滞っているというのに・・・
今日の出来事を。


 それぞれの学校に毎日スクールバスで通っている我が家の子どもたち。
ふたりが帰宅するのは毎日ほぼ3:00から3:30の間。
みどりが通っている日本人学校も草太が通っているCBS(Cairo British Schoolの幼稚部)もバスが学校を出るのは偶然にも2:30

 家から比較的近いCBSのバスは3:00前後に家の近くに到着し、道が空いていても30分はかかる日本人学校のバスは、この時間帯だと渋滞のためほぼ1時間近くかかって到着。

 バスが家の近くに来たら、添乗している先生が私のケイタイに連絡をくれる。
CBSの場合はケイタイへのコールがあってから5〜10分後に、
日本人学校の場合は添乗員のマハムードさんから「あと5分で着くね」と日本語で(!)一言電話が入ってから、みごとにきっかり5分で、バス停に指定されている場所にバスがやって来る。


 いつもは3時ちょっと前にCBSのサルワ先生からの「もうすぐ着くよコール」があるが、
今日最初に電話が鳴ったのは3:19。しかもサルワ先生からではなく日本人学校の添乗員マハムードさんから。
 いつものように明るい声で「はい、私、マハムード。添乗員ね。あと5分で着くね。」
 日本人学校のバスは予定通り。というか、最近の道の混み具合を考えると随分と順調に着くことになる。
 

 きっかり5分後の3:24にみどりをピック(アップ)。


 草太のバスも、もういい加減着くはずだけど・・・・でも、電話が来ないのでとりあえずみどりと一緒に一旦部屋に上がることに。

 なんとなくいつもより若干早めに夕飯の準備を始めようかと思い、みどりが学校の宿題をしている間、台所の洗い物をしながらCBSのバスからの連絡を待つ。


  でも、ちょっとバス、遅すぎない?

学校を出てから既に1時間は経っていることになるわけで・・・

道が空いていれば10分で着く距離。(←でもそんなことは滅多に無い)
もしかしたら、何か事故でも??

 でも事故があったら、普通は、待っているはずの親に連絡が入るはずだし、
「普通は」? ・・・でも、ここエジプトだし。(←ここ、結構ポイント)

いやいやいや、いくらなんでもスクールバスが事故に遭ったりしたら親には連絡するでしょう。
そう。いくらなんでも。
何の連絡もないってことは、つまりただの“渋滞”ってことで・・・、

 そうは思ったものの、とりあえず、ただの渋滞なのかそれ以外の事情・アクシデント等があったのかだけでも確認させてもらおうと、こちらからサルワ先生に電話をしてみたのが3:34


 「すごい渋滞。でも今、×××まで来たところ。」

 サルワ先生の声に、本当に“渋滞”のせいでこんなに遅れていることを知って少しホッ。

 ただ、彼女が言ってくれた××× という通り(street)の名前を聞いても、私にはどのへんなのか分からず・・・
 すると

 「あと5分待って。5分で近くに行くから。そしたらまたそこから電話するから。」

 もちろん5分で電話が来るとは思っていなかったけど・・・・


 そのあとサルワ先生からの電話が来たのは、なんと4:35。

 5分じゃないし。 きっかり1時間経ってるし。
 どこをどう走ったら、あの距離に2時間もかけることができるんだろう??
 歩いたって2時間はかからない距離。

 そりゃ、「車が全く動けない状態」が長く続く渋滞ってのもあるけど。


 電話が来てからすぐにいつもの場所に向かう。
 アパートのすぐ側のその道は別に異常に混んでいる・・・という状況でもなく、全く平常通り。

 向こうからどんどこどんどこ・・・見慣れたバスが近づいてくる。
 運転席のすぐ横で草太がこちらを指さしながら「あ!いたぁ!!」という顔ではしゃいでいるのが見える。
  
 2時間以上もバスに揺られ、疲れきっているのかと思いきや・・・この全くの「普通さ」はなんなんだろう??


 いつもの場所で、2時間近く遅れてバスから降りてきた草太。
 その横で疲れきった顔のサルワ先生は一言、

 「ザーハマ・・・!!」
 アラビア語は挨拶程度しか知らない外国人でもカイロ在住者であればほぼ間違い無く知っているであろう単語「ザハマ(=渋滞)」。 そう言った彼女に

 「本当にザハマだけだったの? 事故とかがあったんじゃなくて?」と聞いてみると、(注:「ザハマ」の部分以外は英語です・・・・)

 軽く目をつぶったあとで、しっかりとした口調で
 「オンリー ザハマ」
 

 恐るべしカイロの渋滞。



 さて、バスから降りた草太に
「疲れたでしょう?ずいぶん長い時間かかっちゃったねー、今日は。」と言うと、
「そうなんだよー。それにね、いっぱい揺れたよ。気持ち悪くなっちゃったよ。」

 いったいどこでそんなに揺れたんだ? と思ったけれどそこは突っ込まず・・・すると私の横を見た草太は

「あれ?みどり、もう帰ってきたの??」

 【時計が読めない】というのは強みだと、この時思う。
 というか、草太の場合、時計が読めないというより【時間の感覚がまだ全然未発達】ということなのだろうけど、
 “いつもは自分の帰宅後にママと一緒に迎えに行くはずのみどりが既にそこにいる”ということに、単純に驚いているのだから、ある意味すごい。



 家に帰ってきてからは、いつもの4倍近い時間バスに揺られて帰ってきたというのに全く普通通りにレゴをいじり、ipadでシンケンジャーの動画を見ていた草太。

 まるで2時間もバスに揺られたことなんて全く気にしていないかのように・・・・
 いや、そういう問題ではなく、今日のような出来事は草太的には「ほとんど気にならないレベル・内容」だった、ということなんだろうなあ・・・つまり。 ちょっとウラヤマシイかも。


 今月の18日にこちらの(インター系などではないエジプトの)学校の新年度がスタートしてから日に日にひどくなっている市内の交通渋滞。来月、大学が始まったらまたすごいことになるのだろうか。


(画像はこちらのブログからお借りしました http://bit.ly/mXI8S1


<注目の追記>

 我が家からCBSまでって実際のところどのくらい離れているんだろう・・・

と思ってグーグル・マップで調べてみたら(※正確には「調べてもらったら」)、なんと距離にして3km足らずであることが判明・・・。(Aが我が家の位置でBがCBSの位置)


大きな地図で見る

 もちろんこれは車での「最短ルート」を示しているので、子どもたちの家を回って走るバスルートとは違うとは思いますが・・・・。でも3キロって、歩いたって1時間かかるか?という距離らしく・・・。

 やっぱり「2時間」って・・・・・いったい・・・・。
謎が深まるばかりのカイロの渋滞事情です。